インターフェロンとサイトカインストーム ~MERSコロナウイルス~
韓国でMERSウイルスの感染が拡大している模様です。
韓中の発生状況については、このあたりが詳しいかな。 | FORTH|新着情報|中東呼吸器症候群(MERS)の発生状況 (更新25) - forth.go.jp/topics/2015/06…
2015-06-02 11:09:26MERSは今年の1月に二類感染症になっている。それまでは指定感染症だったが既に対応は二類と同じだったので、対処としては変化はないが、それだけ普遍的な疾患になったと認識された証とも言える。
2015-06-02 12:43:16丸にとげとげのウイルス・・・・。アレに似ていませんか。
@y_tambe 金平糖みたいな、丸にトゲトゲ。インフルエンザウィルスに形似てますね。
2015-06-02 12:46:20インフルエンザウイルスと同じ1本鎖のRNAウイルスだけど、違うところもあり。
@Butayama3 はい。どっちも同じエンベロープを持つウイルスで、表面にスパイクタンパク質があります。どっちも同じ1本鎖RNAウイルスだけど、ウイルス核酸の構成が違ってて、インフルエンザは8分節の−鎖RNA、MERSコロナウイルスは分節化してない(=一本の)+鎖RNA。
2015-06-02 12:51:28@Butayama3 承前)有名どころではやっぱり、同じコロナウイルスの「SARSコロナウイルス」がいちばん近いです。もともと「コロナ」は、太陽のコロナから名付けられたもの。RNAウイルスとしてはもっとも大型で、球形のウイルス粒子の表面にスパイクが突出する様子がコロナに似てるから
2015-06-02 12:53:40本来はコロナウイルスって、そんなに珍しくないウイルスじゃなかったでしたっけ・・・。
@y_tambe そしたらインフルエンザほどばんばん変異したりはしなさそうですけど…。 コロナウィルスって普通にあるやつでしょ?なんでこれやSARSはこんなに毒性が高いんですか。
2015-06-02 18:16:41@Butayama3 「なんで」と言われても、「よくわかってない」としか答えようがないです。どっちも新しいウイルスですから。ただまぁ普通の、ヒトに感染するコロナウイルスとは違って、ごく最近、ヒト以外の動物からヒトの世界に現れたウイルスなのは確か。
2015-06-02 19:11:28なぜこんなにも毒性が高いかは「よくわからない」。
@Butayama3 SARSも、それからMERSもおそらくは、もともとコウモリが持っていたウイルスが変異して、別の動物に感染するようになり、さらにそこからヒトに感染するようになったという説があるようです。SARSではハクビシン、MERSはラクダを経由した、という説。
2015-06-02 19:14:06@Butayama3 この手の「突然ヒトの世界に出現する感染症」を「新興感染症」と呼び(WHOの定義上は1970年以降に出現したもの)、エボラやHIVもこれに当たりますが、ヒトの世界では致死的感染症になるものも少なくはないです。
2015-06-02 19:17:13新しいウイルスはまだわからないことが多いんですね・・・。
@Butayama3 まぁ、すごく平たくいうと「動物からヒトの世界にいきなりやってきたウイルスには、そういう危険なのがたまにでてくる」ってことで。インフルエンザもある意味、同じことで。
2015-06-02 19:34:23免疫の過剰反応「サイトカインストーム」。
@Butayama3 とりあえずSARSについては、亡くなった人を調べてみると、いくつかの臓器でいろんな種類のサイトカインが過剰に産生されていることが判っています。ウイルスの増殖自体で細胞とかがやられるよりも、この免疫の過剰反応で臓器が炎症を起こすのが直接死因に関わってるらしい。
2015-06-02 19:21:25