西條剛央:構造構成主義

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saijotakeo @saijotakeo

池田先生もいっていたが,対外的には立派なことを言っていても,自分の専門領域で自分を超えた仕事をする若手をきちんと認めることができる「本物」は驚くほど少ない(防衛本能みたいなもので仕方ないのだけど)。逆に“そこ”だけみていれば器はわかる。

2010-12-20 22:45:15
saijotakeo @saijotakeo

『原理なき実践は脆く,実践なき原理は空虚である』 今日は鼎談の最終的な詰めの協働作業。教育の叡智が集結。短時間だが相当なものができた。公教育の原理や方法の原理をいかに現場の人が使えるようにするか。空虚で自己満な理路にならないためにもこうした志向性は持ち続けたい。

2010-12-26 00:00:41
saijotakeo @saijotakeo

自分のことを深く理解できていない「哲学者」が他人が深く理解できるものを書けることはない。自分を括弧に入れて考えることができないひとは,自分と同じ感性を共有している人にしか伝えることはできない。感性の壁を越えるために論理があるということを深く理解しない哲学は文学である。

2010-12-26 00:04:23
saijotakeo @saijotakeo

@kiritarte01 素晴らしい深化!@saijotakeo 成り行きと多重化はさしあたり僕の生きるための言葉にします。見知らぬ、哲学も言葉も必要ない誰かに価値を見出してもらえる言葉と僕が生きるための言葉とを区別し、誰かへの言葉だけ紡ごうとわかっただけでもよかったのです。

2010-12-26 00:12:32
saijotakeo @saijotakeo

自分が生きるためだけの「哲学」と,公共に開かれた「哲学」は違う。それは自分にとって救いとなる呪文と,誰にとっても効果がある薬が違うように。

2010-12-26 00:12:55
saijotakeo @saijotakeo

自分にとって「よい」ものが,他者にとって「よい」ものになる可能性はある。しかしそれらはイコールではない。自分にとって「よい」ものを同型の問題を抱える他者(自分)に向けて書くか,自分以外の他者にも伝わる一般的な理路として書くか,ここが文学的哲学と原理的哲学の分岐点かもしれない。

2010-12-26 00:19:27
saijotakeo @saijotakeo

無論,原理的哲学と文学的哲学のどちらが絶対的に正しいということはない。ただ個人の心理的な問題であることを,哲学の一般命題のように書くのはおかしい。それは哲学の一般命題によって個々人の心理的な問題をすべて解決しようとするのと同じぐらいおかしい。そこを自覚しないと傍迷惑になる。

2010-12-26 00:22:31
saijotakeo @saijotakeo

自分の問題はあくまでも“自分にとっての”問題。しかしそれが重要な問題であればあるほど知らぬ間に一般化されてしまう。空気がなければ苦しいという物理的問題は自分=他者の問題でもある。しかし心理的/哲学的問題は必ずしも他者には当てはまらない。関心相関的観点必要な所以はここにある。

2010-12-26 00:31:39
saijotakeo @saijotakeo

一部の人に深く響くことと,多くの人に広く響くことは,どちらにも意味がある。大切なことは,それぞれの有効性と限界をどれだけ自覚するかということ。しかしこれが想像以上に難しい。自分の内側から生じた関心を基点にしているために蠢いてみて初めてわかるところが多い。

2010-12-26 00:38:34
saijotakeo @saijotakeo

@minamayachin なるほど,実践と理論の信念対立的視点ですね。今はいわゆる「哲学」と「実践」がかけ離れているのでそのように感じるのはよくわかります。僕はそれを埋めようと微力ながらがんばっているつもりです。実際,構造構成主義は医療や教育現場で広まりつつあります。

2010-12-26 00:43:34
saijotakeo @saijotakeo

@minamayachin これまでは哲学と研究実践も無関係なものと思われてきました。しかし原理がいかに実践のあり方を規定しているのか書いたことがあります。http://www.igaku-shoin.co.jp:80/paperDetail.do?id=PA02810_07

2010-12-26 00:45:58
saijotakeo @saijotakeo

苦しみ藻掻いて自分のあり方を見定めること。自己理解を深めること。そうすることで見えてくるものがある。そうしたひとだから書けることが産まれる。 RT @kiritarte01たぶん文学哲学を通して学問哲学を語ることでしか僕は学問ができない。

2010-12-26 00:49:03
saijotakeo @saijotakeo

文学的哲学の学術的媒体はこれまでいくらでもあった。構造構成主義研究はそうした文学的哲学の限界を深く理解した上で公刊されたほぼ唯一の学術媒体。しかしそれが主発点の人にとってはその意義はほんとうの意味では理解できないのだろう。それはそれで仕方がないがその意味は知って欲しいとは思う。

2010-12-26 00:52:32
saijotakeo @saijotakeo

そうした苦しみはそうした越境の仕方をした先人がいない故の@kamuya_kurai固有の問題。そうしたフロンティアな苦しみに晒されることはある意味で幸せなことかもしれない。 なぜならそうした地平に立つことで初めて見える問題があり,解決策があるのだから。期待しているよ。

2010-12-26 00:56:09
saijotakeo @saijotakeo

ちなみに文学は僕は大好きである。最近読んでいる哲学書と小説(文学作品)のどちらが多いかといったら小説かもしれない。文学者が文学に憧れるのもわかる。しかしそれらの目的と役割とかには自覚的でなければ文学者の存在意義すらなくなるということには自覚的であるべきだろう。

2010-12-26 01:04:18
saijotakeo @saijotakeo

どうすればよいと思いますか?原理は答えを考えるための理路であり,処方箋ではありません。一緒に考えていきませんか。RT @shinjotakuya 目の前で「苦しいからもう死なせてほしい」という人を前にして、どう思考すればよいのか。日常の葛藤に応えてくれると分かりやすいのです。

2010-12-26 01:08:14
saijotakeo @saijotakeo

@shinjotakuya 先日のやりとりを通して思ったのですが,原理(構造構成主義)は,処方箋やマニュアルではないのです。それぞれの問題をそれぞれが考えやすくなるための理路なのです。そうした受け取り方をしないと構造構成学の意味は理解できないと思います。

2010-12-26 01:10:24
saijotakeo @saijotakeo

マニュアルでも対処法でも処方箋でも万能薬でもなく,あらゆる問題を考える際に持っていると有効な「視点」であり「考え方」であり,活用すべき「ツール」なのです。魚ではなく「釣り方」なのです。やりとりを通じてそうした洞察を与えていただきました。感謝です。@shinjotakuya

2010-12-26 01:14:37
saijotakeo @saijotakeo

@kiritarte01 自分の実存的問題と「哲学」が混在しているのだと思う。H君がそうであったように。若いときは多かれ少なかれ仕方なし。実存的/心理的問題をクリアできたとき,哲学はさらにクリアになると思う。RT ロムバッハ哲学は僕にとって生きる魔法になっていた。

2010-12-26 01:24:34
saijotakeo @saijotakeo

御意!まさに!RT @minamayachin 私たちは答えのない問題に対して答えを探し続けていかなければならない宿命を背負っている。○○主義や○○理論はその問題を考えるための一つのツールにすぎない。哲人や学者の先生の仕事はそのツールをよりよいものにしていくことに他ならない

2010-12-26 01:29:21
saijotakeo @saijotakeo

@shinjotakuya この問題についてはmakoto_kyougoku さんが「看護学雑誌」の連載でかなり原理的な考えを提示しているのでお勧めです RT 「早く死なせて欲しい。とてもつらい」と話す患者と、「患者から早く死なせて欲しいと言われると、とてもつらい」と話す医師と。

2010-12-26 01:31:54
saijotakeo @saijotakeo

僕は実存的な問題など抱えたことがないと思っていたが,高校,浪人時代に自分が書いた詩——死ぬほど恥ずかしいので誰かに見られたら死——を発見したら,歴史上の哲学者が抱えていた問題とまったく同型の問題を自分が深刻に抱えていたことを知った(思い出した)。

2010-12-26 01:35:56
saijotakeo @saijotakeo

ただのど元を通り過ぎればなんとやらで,いわゆる「哲学」に関心をもったのは博士課程に入ってからで,その頃はそうした実存的な問題はクリアされていたせいか,理路としてフラットにみれるようになっていたらしい。だから実存的問題と哲学を混同することはなかったのだろう,と今となっては思う。

2010-12-26 01:38:39
saijotakeo @saijotakeo

御意。と同時にそれは安楽死がダメであるという前提を是とするから永久に答えがでないのではないでしょう。RT @minamayachin それは永遠に答えのでない問題ではないでしょうか?ジレンマの十字架を背負うことが医療者の宿命であり、それに耐えうる方だけが

2010-12-26 01:40:42
saijotakeo @saijotakeo

そういうことではないのですが,説明もよくないのでしょう。RT @shinjotakuya 恐れながら構造構成主義の一番理解を妨げる事は、方法は目的を達成する手段であるとして、研究のあらゆる方法論に精通できる人が限られるかもしれないという事です。

2010-12-26 01:43:04