田中ロミオをめぐる対話2

『神樹の館』について。
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@ttt_ceinture

@tukinoha あ、神樹やったんですか、どうでした?(感想見逃した。)

2010-03-05 20:37:13
tukinoha @tukinoha

@ttt_ceinture まだ感想をかけるほど読み込んでいないのですが、竜胆編がよかったです。紫織編がダントツでつまらない……と感じるのは、どうせロミオ以外の人が書いたんだろという先入観のためかもしれません。

2010-03-05 20:40:07
@ttt_ceinture

@tukinoha 紫織編、たしかにつまらないんですよー。私が「おっ」と思ったのは、戦争の影に館がある、という対比だけですね。柳田・折口の同時代人を出した、とか。イマも折口とか忍とか、民俗学的なモチーフが出てくるし。

2010-03-05 20:41:37
@ttt_ceinture

@tukinoha エロゲって大抵喪失と和解あるいは和解不可能性を扱うもの、という印象があるのですが、「もののけ」的な森・自然と古き神々を出して、その喪失問題に入れたって手際だと最初思ってました。竜胆編は底から見るとわかりやすすぎる。

2010-03-05 20:43:17
tukinoha @tukinoha

@ttt_ceinture 竜胆編で真珠邸の主人が現れて、真珠邸は「時代に応じて姿を変えてきた。その過去の姿が失われずに積み重なっている」と語るシーンがありましたけど、現在と過去が折り重なって存在するような時間(「戦後」という感覚もそのひとつ)を描こうとしているのかな、と。

2010-03-05 20:45:00
tukinoha @tukinoha

@ttt_ceinture 重層的な時間感覚は『イマ』とも通じるものがあるように思われます。

2010-03-05 20:45:58
@ttt_ceinture

@tukinoha 館がそれ自体増改築を繰り返している地層みたいになってるってことね。それをまたぎこそうとするたびに意識が失われるし。そこはたしかに面白いところだと思う。つまり、民俗学的なことをベタにやってる箇所が目につきやすいが、そこがつまらないという話w

2010-03-05 20:48:36
tukinoha @tukinoha

@ttt_ceinture うーん。『イマ』のSF設定もそうですが、私はあまり「真に受けずに」読んでるので、結構許せてしまうんですよね。ベンヤミンの言う「メシア的な時間」を描くために民俗学を援用しているのだろう、みたいな読み方をしています。

2010-03-05 20:52:00
@ttt_ceinture

@tukinoha ベンヤミンの言う「メシア的な時間」を描くために民俗学を援用、ああその読みは面白いなあ。

2010-03-05 20:53:13
@ttt_ceinture

私が神樹にじれてしまうのは、エロゲの線的進行/ルート編制において、その時間の地層的堆積をどう見せるかって点に不満があるからかもしれないな。あるいは単にうまく読めてないのか。

2010-03-05 20:51:49
tukinoha @tukinoha

@ttt_ceinture 紫織、麻子、双子編を読み終えるといきなり竜胆編に飛ばされ、3人のシナリオが過去の出来事なのか可能世界なのか何なのかよくわからないまま、主人公が彼女たちを見捨ててしまったという罪悪感を抱く。確かにあの辺の繋ぎはよくないですね。

2010-03-05 20:54:09
tukinoha @tukinoha

@ttt_ceinture 喪失を描けない、というか、喪失を受け止める「喪の作業」が割とあっさり流されてしまう(特に章二)ことも、メシア的な時間を前提にしてるからではないか、と。メシア的な時間では、何かが決定的に失われるということは無いんですよね。常に復活のときを待っている。

2010-03-05 20:57:25
@ttt_ceinture

@tukinoha なるほどね。たしかに喪失をはぐらかすような短縮をしてる感じはあるな。<喪失を描けない、というか、喪失を受け止める「喪の作業」が割とあっさり流されてしまう(特に章二)

2010-03-05 21:00:42