艦これ✕鋼鉄の咆哮『双頭の巨人』

艦娘VS超兵器シリーズ第三弾。播磨さんと戦うお話(予定)。
ゲーム 鋼鉄の咆哮 艦これ クロス・オーバー SS
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ろくせいらせん @dddrill
「現時刻を以って、当鎮守府は第十一号作戦並びにその拡張作戦を終了する。皆、ご苦労だった」沸き起こる歓声。「パーティーしましょう!」「私、間宮さんの予約取ってくる!」深海棲艦の活動減退期を狙った作戦は、見事成功。海上打通連絡作戦まで完遂し、イタリアへの航路が限定的ながら回復した。1
ろくせいらせん @dddrill
「……さて、『本題』はこれからだ」誰にも悟られぬよう、呟く。同盟国への義理立てなら、ここまでの進出は必要無い。まして、『横須賀』の戦力を動員する必要など無い難易度の作戦だ。この作戦には最初から、裏の目的が存在する。シチリア島沖に存在する、ノイズ反応。今尚活動中の超兵器の残骸。2
ろくせいらせん @dddrill
「『生きている』ものを放置する訳には行かん。まして、同盟国とはいえ……誰かが、それを兵器として使うなど言語道断」ティレニア海の奥深く、水深3000m。そこに彼女は眠っている。いや、『目覚めようとしている』。3
ろくせいらせん @dddrill
戦艦達の『女王』は、確かにそこに胎動しているのだ。4
ろくせいらせん @dddrill
◆艦これ×鋼鉄の咆哮『双頭の巨人』◆
ろくせいらせん @dddrill
常識外の武装。常識外の船体。超兵器はどれも、規格外ばかりだ。だが、だからこそ同時に「安全」でもある。常識外の存在は、そもそも運用できない。複製(コピー)できない。人間は恐れを知る生き物だ。未知の存在が永い永い冬を齎すことを望む人間は、居ないだろう。5
ろくせいらせん @dddrill
「だが、もし……」『既知の技術の延長』から成る超兵器が、あるとしたら。我々と彼女達の間にある、どうしようもない欠けた隙間(ミッシングリンク)が埋まってしまうとしたら。それは脅威だ。運用も改造も複製も可能な『原型』は、或いは北極の「あれ」以上の危機を齎す。6
ろくせいらせん @dddrill
『双頭の巨人』。執務室の机の上には、一枚の写真。深海棲艦の隙を突いて行った海底調査の、数少ない成果。写っているのは『大砲のようなもの』だ。得体の知れない兵器ではない。「……ただの、大砲だ」その口径、推定80cm。確かに大きい。だが、これは『手が届く』。
ろくせいらせん @dddrill
「司令!困ります!」執務室へ大淀が踏み込んでくる。「一刻も早く、鎮守府へ戻って頂かないと……」「艦隊は先に返す。赤煉瓦には、シチリアでバカンスして帰るとでも言っておけ」大淀。前線艦隊指揮を担当する軽巡艦娘。彼女が来てから負担は減ったが……彼女は『お目付け役』でもある。8
ろくせいらせん @dddrill
「バカンス……ですか?」「ああ、イタリア娘を捕まえて帰る。そうだな……連合艦隊1セットぶんの戦力は置いて行って貰おう」「無茶苦茶です!」「作戦期間には余裕がある。問題は無いだろう」「提督……失礼ですが、何か他のことを考えておられるのでは?」9
ろくせいらせん @dddrill
彼女とて、馬鹿ではない。表向きは休暇、裏向きはイタリア艦娘……既に派遣交渉を成立させたLittorioに加え、もう一隻、Romaの追加派遣を求める交渉と、交渉材料としての深海棲艦の戦力漸減作戦。そのもう一枚下にある意図に、薄々であるが勘付いている。10
ろくせいらせん @dddrill
「ならば何故、無人深海潜水艇などという機材が積まれているのでしょうか?」いや、訂正しよう。彼女は、既にかなり「いいところ」まで気付いている。だが、追い詰めるには今一歩足りない。「深海棲艦の調査のためだ。詳細は軍機にあたる」「っ……!」軍機の二字は、何より重い。11
ろくせいらせん @dddrill
「なに、太平洋と違って狭い海だ。何か引っかかる確率は高い、と学者連中が考えたんだろうよ」お題目も万端。怪しいところなど、何一つ無い。彼女が仮に『本当の目的』に……超兵器の遺骸について何か気付いていたとしても、何も出来はしない。12
ろくせいらせん @dddrill
「いいねえ、若いってのは」大淀の退室を見届け、慌てて隠した海中写真を引きずり出す。今回動いているのは、イタリアではなくフランスだ。水深3000m以上の深海を探査する力を持った国は限られる。ましてそこから何かを引き揚げるなら、大型の潜水艇が不可欠だ。13
ろくせいらせん @dddrill
それを持っている国は、ごく僅か。「最悪の事態だけは、避けねぇとな」最悪の事態。それは超兵器を巡る、人類同士の戦い。だが、まだ止められる。アドバンテージはこちらにある。『ジョーカー』……いや、『クイーン』を投入するまでもなく、勝ちを掴むことができる。「作戦、開始だ」14
ろくせいらせん @dddrill
「深度2800。機材に異常ありません……しかし、考えましたね。艦隊の戦闘中に、潜水艇を下ろすなんて」「目標物は見つからんか」「視界が良くないです。この辺、海底火山の密集地帯だそうですから……」潜水艇を操作するのは、明石。16
ろくせいらせん @dddrill
潜水艇といっても無人だ。母船は、例によってイタリア遠征用に借りた、司令部付きの護衛艦。「深度3000……おかしいですね。海流で流されてるのかも」「どうせ、複数回出撃の予定だ。気長にやるさ」潜水艇は行動範囲が狭い。探索範囲を広げようと思えば、探査回数を増やすしか無いのだ。17
ろくせいらせん @dddrill
『敵艦、撃破!』『S勝利よ、北上さん!』「おう、よくやった!」勝利報告の通信。「……今回はここまでだ。探査艇を引き上げろ」明石に囁く。『双頭の巨人』の姿は、『マキナ・インコグニタ』……いや、『フィンブルヴィンテル』の事件の時に観測されたノイズ源の座標には無かった。18
ろくせいらせん @dddrill
「海流の影響で移動したか……或いは、深海棲艦が運んだか。それとも」少なくとも一年前まではたしかに、先程調査した場所に『双頭の巨人』はいたのだ。その一部を捉えた写真も残っている。「『浮上』を始めたのか」あの『摩天楼』のように?19
ろくせいらせん @dddrill
「……わからない」情報が少なすぎる。フランスが既に回収した可能性は除外していいだろう。引揚げをする規模の行動があれば、何処かの網にはかかる筈だ。「地に潜ったか、天に飛んだか」80cm砲を積む大きさの船体。海中を移動していたとしても、見つからない筈は無い。20
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