本格調査での甲状腺癌の発見率(1)

本格での発見率は先行調査と比べて一部で言われているほど大幅に減るわけではなく特に低年齢ではほぼ同じと思われます。事故の影響が出ない場合の本格調査での発見率を、先行調査や成人超音波検診の結果から推計しました。
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1.福島の先行調査の結果から推計してみる

シュー @shu_n148

事故の影響がほとんどない場合の本格調査の発見率は、先行調査と比べて、10才未満と10代前半はほぼ同じ、10代中盤は5割、後半は2、3割くらいではないか

2015-03-28 11:22:10
シュー @shu_n148

先行調査で見つかったのはほとんどが10代の子どもで、平均5年くらいの間に陽性基準を越えてきたものの累積。3年あけば新たに陽性基準を越えてくるものがそれなりにあるはずで極端に減るわけじゃないtwitter.com/YuriHiranuma/s…

2015-05-26 18:55:10
二十人のろの夢 @drsteppenwolf

国立がんセンター「がん予防・検診研究センターにおける発見がんと予測値の比較検討」PDF ncc.go.jp/jp/about/rinri… )の9番 pic.twitter.com/dZCs6UobSR

2015-06-02 19:43:25
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注)以下の滞在時間は、検診で検出可能になってから検診で発見されるまでの期間(潜伏期間)のこと

シュー @shu_n148

「初回検査の予測値=年間罹患率 x 受検者数 x 滞在時間 x 検査感度」 「2回目以降の予測値=年間罹患率 x 受検者数 x 検査間隔 x 検査感度+前回の見逃し」 2つの式を比べると、本格調査以降の発見率は先行調査で発見された腫瘍の滞在時間と検診間隔の比で推計できそう。

2015-06-03 22:08:43
シュー @shu_n148

発生した甲状腺癌が成長し福島方式で診断可能な状態になってから実際に診断されるまでの時間が滞在時間。先行調査では10才以下での診断は1例のみなので、殆んどが10才以降に診断可能な状態になったと考えると、先行調査で診断された甲状腺癌の滞在期間は長くても(年齢ー10)年となる。

2015-06-03 22:14:46
シュー @shu_n148

検査間隔を3年とすると、本格調査での年齢別発見率=先行調査の年齢別発見率×3÷(年齢ー10)。受検者数を同じとして先行調査の検査時年齢別診断数から本格調査での発見数を計算すると、13才以下12人、14才3.75、15才7.8 … 20才までで計39人(+21才以上分)になる。

2015-06-03 22:22:27
シュー @shu_n148

昨日の計算は間違って古いデータを見ていて、3/31時点の112人でやり直すと、真の増加がないと仮定した場合の本格調査の発見数は、20歳までで52人(+21歳以上分)になった。

2015-06-04 23:05:21
シュー @shu_n148

仮に先行調査に事故後発生分が含まれるなら、滞在時間は年齢によらず1、2年。1.5年として、本格調査での発見率=先行調査での事故後発生分x2+自然発生分x0.4くらい。殆んどが事故後発生なら200人超、半分なら150人程度。本格調査の方が影響が出やすいと考えるならもっと多くなる。

2015-06-03 22:28:18

17歳以下では先行調査での刈り取り効果が小さいため、本格調査と先行調査の差はさらに小さくなると考えられます http://togetter.com/li/951848

以下の3つは11/30の報告をみてから考えたこと

シュー @shu_n148

本格調査では、0-1歳が減る以外に2-7歳の受診者も少なめで、合わせて4歳分少なくなる感じ。32/49に18/(18-4)を掛けると、83%くらいに。 pic.twitter.com/HiIWDWPcYl

2015-12-02 00:39:16
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シュー @shu_n148

本格調査と先行調査を比較する上で、先行調査でのA2、B判定の「結節あり」からの癌診断の割合が「結節なし」からよりも高い場合はバイアスになりうる。有所見者の方が本格調査の受診率が高くなりそうなので。あとは、検診の感度が100%でない場合も影響があるかも知れない。

2015-12-01 12:11:18
シュー @shu_n148

本格調査で癌と診断された39人の先行調査の内訳は、A1 19人(49%)、A2 18人(46%)うち結節5人(13%)、B 2人(5%)-先行調査で結節ありからの診断率の方が10倍くらい高そうなので、受診率に大きな差があればバイアスになりうる。計算方法はわからないが。

2015-12-02 23:27:17
シュー @shu_n148

過剰発生が生涯160人というのが仮に正しいとすると先行調査には過剰発生分はほとんど含まれないと考えているということかな。 twitter.com/study2007/stat…

2015-06-24 00:43:17
studying @kotoetomomioto

【900人って?】①先ず岩波『科学』2014年6月号に書いたUNSCEARの集団線量からの試算では、福島県内の被曝による甲状腺癌過剰発生は(粗い計算で)160人という数字になることは注釈で書きました。ちなみに全国では1000人ですが pic.twitter.com/SX280st78b

2015-06-23 20:56:49
Seiichi Ushikubo @sushikubo

スクリーニング対象及び条件が同じならば、 P(prevalence)/λ(average incidence rates)=constant 定数は、時間の次元を持つ何か。 有病期間とか滞在時間とか表現するから変になる。

2015-06-03 21:27:45

2.成人の超音波検診の結果から推計してみる

シュー @shu_n148

ほとんど成長しないといっても、最初から成長しなければ1センチにもなったりしないから、ほとんど成長しない癌というのは途中から成長が頭打ちになる癌のはずで、本格調査以降もみつかってくると思います。 twitter.com/study2007/stat…

2015-05-28 01:09:13
studying @kotoetomomioto

したんだけど、本格検査すら(この段階で既に)遥かに超えている。一応、 先行調査=①成長する癌+②殆ど成長しない癌 本格調査=②成長する癌 を捉える。という考え方だったわけだけど先行と本格の差が少ないということは「殆ど成長しない癌」は半分あるかないか?ぐらいだったことになる。

2015-05-23 20:55:50
シュー @shu_n148

ほとんど成長しない癌を成長が頭打ちになる前の成長期にエコーでみつけてしまうと区別は難しいな

2015-06-06 14:33:42
シュー @shu_n148

.別の方向から計算してみる。 fmu.ac.jp/radiationhealt… 山梨県における甲状腺検診の結果から推定される、超音波検診での甲状腺癌有病率は10万人あたり、男性270人、女性660人、(平均年齢50歳)、男女平均すると465人。

2015-06-08 22:30:43
シュー @shu_n148

.50歳までの累積罹患率が10万人あたり約30人なので、465人と合わせた約500人が超音波検診での累積有病率。これが10歳~50歳の40年間に現れるので、10歳以上に継続的に検診を行った場合の年間罹患率は12人/10万人くらい。検診間隔が3年だと発見率は36人/10万人

2015-06-08 22:40:04

訂正

シュー @shu_n148

@shun148 50歳までの累積罹患率が10万人あたり30人というのは桁が間違っていて260人くらい。465人と合わせると720人が超音波検診での累積罹患率。40年で割ると年間18人/10万人。検診間隔3年なら52人/10万人 gdb.ganjoho.jp/graph_db/gdb1?…

2015-10-28 15:44:48