#変態不知火さんまとめ 番外編 『ぬいデレラ』

高峯みやび提督(@sukamelancholy)による、 #変態不知火さん の番外編、ぬいデレラをまとめました♪ 関連:#変態不知火さん I dedicate everything to you.→http://togetter.com/li/802093 #変態不知火さんまとめ 番外編 『不思議の国の天津風』→http://togetter.com/li/784976 続きを読む
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高峯みやび @sukamelancholy

よいこの変ぬい下ネタ童話シリーズ 『ぬいデレラ』 前回までのあらすじ 灰被りの娘不知火は意地悪な母親加賀と二人の姉、ビスマルクと陸奥に舞踏会へ出掛ける間に家の掃除を命じられます。 そんな事は無視して不知火が自慰していると魔法使いの龍鳳が家にやってきました。 #変態不知火さん

2015-03-05 08:43:13
高峯みやび @sukamelancholy

前回までのあらすじ2 自慰中に邪魔されるのを嫌がる不知火でしたがそれを無視して魔法使い龍鳳は不知火に魔法をかけて、埃だらけの服と靴を舞踏会へ行く為のドレスとガラスの靴に。自慰に使っていたきゅうりを魔法の馬車に変えたのです。 #変態不知火さん

2015-03-05 08:46:33
高峯みやび @sukamelancholy

前回までのあらすじ3 舞踏会で出会ったのは王子誠士郎。彼を見た瞬間途中で生殺し状態だったのもあり、それはもう洪水になり、王子も不知火を気に入りいざ合体となるや否や、魔法の解ける十二時になってしまい、不知火は慌てて家へ帰りました。濡れた下着を落として……。 #変態不知火さん

2015-03-05 08:50:40
高峯みやび @sukamelancholy

舞踏会からのベッドイン直前になって家に帰らざるを得なかったぬいデレラこと不知火は、掃除の全く終わっていない部屋でふて寝する事にしました。あともう一歩で王子と生舞踏会、既成事実の玉の輿を狙えたというのに。さらにあの姉達の標的を奪う喜びまでなくなったのですから。 #変態不知火さん

2015-03-05 22:54:45
高峯みやび @sukamelancholy

そして暫くして。先に舞踏会に行っていた母の加賀と二人の姉、ビスマルクと陸奥が帰宅してから、すぐに不知火の部屋まで押し掛けてきたのは長女ビスマルクでした。 「ちょっと不知火! 家の掃除が全く出来ていないじゃない!」 「していませんから」 しれっと答える不知火。 #変態不知火さん

2015-03-05 22:59:45
高峯みやび @sukamelancholy

青筋を浮かべながらビスマルクはベッドから不知火を引っ張り出そうとするも、その腕を弾いた後片方の腕で引っ張り、文字通りビスマルクは回転した後ベッドに叩きつけられました。 「そんなに言うのならビッチさんがやればいいではないですか」 不知火は戦闘能力が高かったのです。 #変態不知火さん

2015-03-05 23:07:19
高峯みやび @sukamelancholy

「もうっ! 無駄に強いんだから!」 ぷりぷり怒りながらビスマルクは掃除に向かいました。続いて陸奥がニヤニヤしながら来ました。 「またビッチちゃんを泣かせたの?」 「隙だらけなので」 「あらあら」 くすくす笑う陸奥に不知火は率直に訊ねます。 「御用は」 #変態不知火さん

2015-03-05 23:15:21
高峯みやび @sukamelancholy

唇に指を当てて、陸奥はニヤニヤしたまま言いました。 「ゴム、使った?」 王子との生舞踏会の事でした。 「いいえ、そもそも未遂です。不知火は生のつもりでしたが」 「あら、あらあら」 「陸奥さんも狙っていたのでは」 「穴空きゴムでね♥」 #変態不知火さん

2015-03-05 23:19:33
高峯みやび @sukamelancholy

「穴開きのゴムを使うよりは何も使わない方が快感も」 「甘いわ。だってまだお互いを知らないのよ。それなのに成り行きでベッドインして、生中出しなんて、男は気後れするかもしれないわ。だから穴開きゴムで安心させきってから、事故を装うの」 陸奥も陸奥でえぐいやり方でした。 #変態不知火さん

2015-03-05 23:24:01
高峯みやび @sukamelancholy

よいこの変ぬい下ネタ童話シリーズ 『ぬいデレラ』 前回までのあらすじ 王子のベッドに濡れた下着を置いて帰ったぬいデレラこと不知火は掃除も終わっていない家でふて寝していました。その後いちゃもんをつけてきたビスマルクにCQCしたり陸奥のえぐい計画を聞いたりしました。 #変態不知火さん

2015-03-08 12:39:41
高峯みやび @sukamelancholy

舞踏会から一夜明け、不知火達の住む村にある噂が。それは、王子の心を射止めて尚且つベッドインまでしたのに本番まで行けず、下着を落として逃げたという女性を探していると。玉の輿を狙っていた女たちは我こそその女であるとばかりに名乗りをあげているとか。 #変態不知火さん

2015-03-08 12:51:43
高峯みやび @sukamelancholy

「あらあら、置きパンツなんて大胆ねぇ」 噂を聞いた陸奥は微笑みながらビスマルクと話をしています。そのビスマルクは何故か自信満々に腕を組みます。 「王子とベッドインしたのは私よ。えぇ、そうに違いないわ」 「どうして本人なのに違いないって言うのかしら?」 #変態不知火さん

2015-03-08 13:01:30
高峯みやび @sukamelancholy

根拠のない自信で堂々としているビスマルクを尻目に、不知火は昨晩の王子との逢瀬を思い出します。情熱的な口づけ、濃厚な愛撫。全てが煌きの中にありました。ちなみに口づけも愛撫も不知火が先導していました。 #変態不知火さん

2015-03-08 13:03:18
高峯みやび @sukamelancholy

町は騒然としています。舞踏会へ参加した女性たちは自分が王子の心を射止めたと主張し中には争い合っていました。お城の舞踏会へ参加した町の人々はここだけ。ならば王子が昨晩の〝彼女〟を探しに来るだろうと、ざわついていたのでした。 #変態不知火さん

2015-03-10 06:35:05
高峯みやび @sukamelancholy

「私がその〝彼女(スイートハニー)〟だって主張するの?」陸奥はビスマルクに問います。「勿論よ」胸を張って答えます。豊満な胸も揺れます。 「お母さんも?」今度は母親の加賀に聞きました。すると母親は「いいえ」と答え、「けれど、この機会を逃さないわ」と言いました。 #変態不知火さん

2015-03-10 06:38:36
高峯みやび @sukamelancholy

「そう。私は……」「そうであると主張するのですか」背を向けながら不知火は皿洗いしつつ尋ねました。「いいえ、お姉さんはこの自慢の身体があるもの。昨日の〝彼女〟なんて忘れるくらい、熱い夜を過ごすのよ」そう言って自身の胸、腰、お尻を撫でます。「そうですか」 #変態不知火さん

2015-03-10 06:41:22
高峯みやび @sukamelancholy

興味無さげに不知火は皿を拭き、エプロンを外してから玄関のドアを開け、「買い物へ行ってきます」と一言残して出て行きました。 「……生意気ね」眉を顰めるビスマルクに陸奥は、「昨晩行けなかった事が心残りなのよ」と不知火を庇護します。 #変態不知火さん

2015-03-10 06:44:33
高峯みやび @sukamelancholy

――昨晩、ベッドインしていた時。彼は不知火と語らいました。「こんなにも心惹かれる人を、見た事がない」不知火は答えました。「ですが不知火たちはまだ出会ったばかりです。お互いの性格も、性癖も、性感帯も、好きな体位やプレイも」「いや、それは知ってたらおかしいよね?」 #変態不知火さん

2015-03-10 06:47:52
高峯みやび @sukamelancholy

「……兎に角、俺は君を見た時から心が高鳴っている。今だってそうだ。身体を重ねなくたっていい。今日君と出会えた夜を、過ごしたいだけなんだ」「まぁ……手マンと手コキぐらいなら許しますが」「そこは許すんだ」 温かなベッドの中、二人は親密になっていきます。 #変態不知火さん

2015-03-10 06:51:44
高峯みやび @sukamelancholy

よいこの変ぬい下ネタ童話シリーズ 『ぬいデレラ』 前回までのあらすじ 王子の心を射止めた女性を、彼が探しているという噂を聞き、ベッドの中で会話をした事やいつまでたっても愛撫してこないので触れさせた事を思い出し、野菜で一発抜こうかどうか考える不知火。 #変態不知火さん

2015-03-11 08:27:23
高峯みやび @sukamelancholy

「王子が来たぞー!」 ジャーンジャーン、と銅鑼を叩いて王子とその執事、警備の者たちが馬に乗って町に入ってきているのを不知火は見ました。そして……。王子の顔を見た瞬間に昨晩と同じように、キュン、という音が聞こえました。 子宮が疼いたのです。 #変態不知火さん

2015-03-11 08:28:42
高峯みやび @sukamelancholy

噂は本当でした。馬に乗りながら王子は女性達の顔を眺めています。昨晩の不知火はここです、と声をあげようと思いましたが、町の女性達が家から、お店から飛び出し私が昨晩のスイートハニーだと主張し、殺到していきます。 #変態不知火さん

2015-03-11 08:33:38
高峯みやび @sukamelancholy

「ま、待ってくれ」大勢の女性に詰め寄られて暴れだしそうな馬をなだめる王子。しかし玉の輿のチャンスを逃すまいと女たちも必死です。 「アンタたち、いい加減にしなさい!」 持っていた槍を振るい、女たちを威嚇するのは執事の叢雲です。 #変態不知火さん

2015-03-11 08:47:47
高峯みやび @sukamelancholy

女たちを追い払った執事叢雲は槍の柄で王子を小突きます。 「アンタね、王子の癖して押されるってどういう事よ。もっと、堂々となさいよ」 「はい」 「本当にしょうがないわねアンタ。そんなんで結婚する気あんの?」 「はい」 教育役もしていたので叢雲には逆らえません。 #変態不知火さん

2015-03-13 22:45:26
高峯みやび @sukamelancholy

王子の到来により軽い混乱になりそうでしたが、叢雲の一喝により事なきを得ます。 そして王子は大きな声で町の女たちに呼び掛けます。 「この下着を落とした者はいるか。この下着の持ち主こそが、私の運命の者!」 女性用の下着を掲げて言いました。どう見ても変態です。 #変態不知火さん

2015-03-13 22:53:21