#twnovel 天国の門で僕は問われた。 「ここから先には 嘘つき は入れません。あなたは、今までに 嘘をついた事がありますか?」 僕は何と答えればいいのだろうか?
2015-06-07 10:38:14海の底のさらに深いところへと、深海探査艇は降りていく。 モニターや各種機器のあかりが揺らぐ薄暗い空間に独りでいると、何かの胎内にいるように思えてくる。恐怖が固まりになって襲って来た。僕は頭を抱え込む。 ・・・ナギ・・・ナギ、大丈夫?・・・ #三連ツイノベ
2015-03-29 16:08:06「ナギ、もうすぐ大気圏に入るわ。」 「わかってるよ、ナミ。」 僕は、シュミレーションどうりに、泥の海に反重力砲を打ち込んだ。深い所で、泥は大きく膨らみ、えぐり取られた固まりは島となった。激しい頭痛に僕は頭を抱える。 ・・・なぎ・・・大丈夫か? ・・・ #三連ツイノベ
2015-03-29 16:13:13「やなぎ。間もなく目的地点だ。」 母船の声で幻影(ヴィジョン)から目覚めた。報告を始める。「このあたりの水はとても透明で、何もない空間が広がっています。その中央に、キラキラ光る真球が浮かんでいます。」僕には何故か理解できた。あれは種だと。 #三連ツイノベf
2015-03-29 16:19:48国譲り神話のときに、月の支配を約束された一族がいた。その王朝は、平安時代初期にはまだ続いていたのだが、政変で都を追われる。都と言っても、出雲なのだが。 その国津神系の姫に天津神系の人達が求婚をするという運命の皮肉。・・・かぐや姫はETではない。 #twnovel
2015-03-13 23:47:49かぐや姫の物語は、因幡の白兎の話に似ている。・・・結婚を申し込んできた八十神たちの申し出を全て断った八神姫は、大国主命を選ぶのだ。大国主命は因幡の白兎と仲がいい。思い出して欲しいのは、【うさぎは月の住人だ】 という事。竹取物語は、最後の出雲系神話なのだ。 #twnovel
2015-03-14 22:11:38因幡の白兎(出雲族)と敵対していたワ二は、魏志倭人伝に出てくる倭人のことだ。うさぎとワニの数を比べようという話なのだから、出雲族は天孫族と同じぐらいの勢力だった事になる。おとなしく国を譲る筈もなく、当初は、二つの政権が並立した合衆国だったのだ。〜USA〜 #twnovel
2015-03-16 00:14:59満月の夜が近づくにつれ、姫は涙を浮かべる様になった。 #twnovel 翁が訳を尋ねると、「わたしは、元の世界に戻らなければならないのです。どうか、戸締まりを厳重にして、わたしを此処から出さない様にして下さい。」 ・・・十五夜。姫は狼に変身して、窓を突き破り出て行った。
2015-01-27 00:53:36海辺を歩いていると、子供達が亀をいじめていた。 #twnovel 「君たち、その亀をおじさんに売ってくれないか?」子供達はお金を受け取ると嬉しそうに駆けていった。これで私も竜宮城に行ける。そう思い喜んでいる時に声をかけられた。「海亀の売買は禁止されています。・・・留置場へ。」
2015-05-09 23:38:28ある晴れた日の気持ちのいい午后のことだった。 #twnovel 私が森の中を歩いていると、向こうから、クマがやって来た。しょうがない。にっこりと微笑んでやった。・・・僕が森を歩いていると、向こうから、人間の女が歩いて来た。あろうことかそいつは、牙を剥き出して、威嚇してきた。怖わ。
2015-02-21 22:39:59驚くことはありません。あなたが見たものは、しゃべるカバではなく、妖精なのですから。・・・いいえ、そこはどうでもいいんです。彼らは語りました。西の空に光り輝く円盤が現れ、突然スピードを上げて消え去った と。いったい、何だと思いますか?・・・あなたはムー民ですね。 #twnovel
2015-01-31 23:14:10寅次郎にいさんは出て行ったきり、帰ってこない。今頃、何処を歩いているのかしら。 ・・・ようやく、船に辿り着いた。こんな兄では、お嫁に行けぬ。わかっちゃいるのだ、妹よ。 #twnovel ポーハタン号の甲板に立ち、まだ見ぬアメリカを夢見る吉田寅次郎であった。 #花燃ゆ
2015-01-02 23:53:02沖田総司はヒラメ顔であった。これは歴史的事実。ところが、ヒラメ顔を、じゃりん子チエのヒラメちゃんのような、目の離れた顔とする人と、魚の平目のような、目のくっついた顔とする人と、二説ある。歴史認識とは人によって違うものである。
2015-05-10 05:12:02鹿鳴館の華は、夷人と談笑している。私はガラスの杯を卓に置く。乾いた音が木霊した。夷人がやって来て"JOY "と言った。ばれていると思い、睨みつけてやった。かつて、私は攘夷BOYと呼ばれていたのだ。・・・「楽しんでる? 彼はそう言ったの。」鹿鳴館の華が側に来た。 #twnovel
2015-04-05 22:56:47「はたして、次の幕府は、薩摩だろうか?長州だろうか?」東京に集められた殿様たちは、煙草と欠伸の日々を過ごしていた。そんな時だった。「皆さんの借金を肩代わりしてあげましょう。」殿様たちは、我先に藩を返上した。・・・戊辰戦争は藩の体力を削ぐ為の戦争だったのだ。 #twnovel
2015-02-08 00:55:33広場では、群衆が叫んでいた。もっと、たくさん食べたい。もっと、美味しいものが食べたい。#twnovel 僕は塔の上から眺めていた。彼等は忘れてしまったのだ。食べるために飛んでいるうちに。僕達が食べるのは、 翔ぶためだ。 ・・・群衆が叫んでいた。「危ない。」「あの男を止めろ。」
2015-02-06 23:13:42@harukaumino @23novel #twremix この手紙を君が読む時には、真っ黒な手紙になっていると思うよ。戦地からの全ての手紙には検閲が入るからね。情け無い言葉には墨が入るんだ。例えば、こうだ。・・・君がもし、側にいてくれたら僕は泣いたりなんかしない。
2015-05-02 00:47:52恐ろしい奴らが来るから守って欲しい。そう頼まれて俺たちは荒野の果てから此処に来た。なのにだ。此処の連中は俺たちの顔を見ると隠れる。それどころか、帰れ と言う者さえいる。一体どういう事だい?ウルフ。・・・じゃあ聞くが、お前には此処の羊と隣の羊の区別がつくのかい。 #twnovel
2015-01-01 15:40:12「おっちゃんとこのラジオ焼き、コンニャクかいな。明石やったらタコが入ってるで。」 「へえ。そしたら、うちもタコにするわ。」・・・たこ焼き誕生の瞬間であった。・・・・・・ちょと待って。・・・明石に、既にあったんちゃうの。 #twnovel
2015-06-02 22:55:24「おっちゃんとこのたこ焼き、ソース塗るんかいな。明石やったら出汁にひたすで。」 「へえ。そしたら、うちも・・・いや、それは明石焼きやろ。」 明石焼きは明石以外の人が言う言葉で、明石の人はなんと、たまご焼き と呼ぶ。 ⚪︎⚪︎⚪︎ #twnovel
2015-06-05 06:00:02「おっちゃんとこの明石焼き、そのまま出汁に入れるんかいな。姫路やったらソース塗ってから浸すで。」 「それはあかんやろ。」大阪と明石があきれていると、三人の美人が入って来た。神戸さん、芦屋さん、宝塚さん。 「チーズ入りをコンソメでどうです。なんならチョコでも。」 #twnovel
2015-06-07 06:37:34テレビの画面は星占いを映し出していた。 #twnovel まったく、時間と電波の無駄づかいだよ。望遠鏡で覗いたら、何処かの星に、マカロンとか、たい焼きとか、書いてあるとでもいうのかい。 <今日の1位は双子座さん。ラッキーフードは、いちごです。> ・・・いちごでも買いに行くか。
2015-02-06 00:10:15貴女が胸に挿していたペンはどうしました?「無くしちゃたんです。」 犯人は貴女ですね。今朝がた貴女はおどけて This is a pen と言いました。私にそう思わせる必要があったんですね。そのチョコレートは今?「・・・」おやつは三百円まででしたね。。 #twnvday
2015-01-14 12:43:58タッチパネルは注文した皿の到着を告げた。・・・妙ですねえ。貴女が注文した寿司の皿が誰かに取られて、色付きのトレーだけが流れて来ますね。 「ひどいわ。わたしのカルフォルニアロールと海老アボカドは何処にいったの。いったい、誰が。」 #三連ツイノベ
2015-01-03 22:35:31我々の隣には実直そうなサラリーマンの二人、その隣には白人系外国人のご夫婦、さらにその隣には幼稚園児ぐらいの子供。そして、その子の両親が話し込んでいる。 「わたし、注意してくる。」 いったい誰に注意するつもりだい? #三連ツイノベ
2015-01-03 22:38:24