赤月カケヤ先生が語る「受賞」に関するあれこれ

まとめました。
8
赤月カケヤ @kakeya_rapid

作家。福岡。うさぎ使い。 「魂が震える感動を」を合言葉に、人の心を動かす作品を書くことを決意。 「異世界はジョーカーに微笑んだ」「それでも、好きだと言えない」「俺が生きる意味」「最強秘匿の英雄」「キミとは致命的なズレがある」等 青空https://t.co/IrfLpoCSJr

https://t.co/hj0YYePVKh


赤月カケヤ @kakeya_rapid

僕は賞を受賞してデビューした作家だが、いつまで受賞という採用方式が存続しているのかは不明なので、そろそろ受賞に関するあれやこれやを語ろうと思う。 主にワナビに向けての言葉なので、ワナビで以外の人はカミツカナイように。

2015-06-10 01:09:19
赤月カケヤ @kakeya_rapid

よく誤字脱字やちょっとした表現で「しくった。落ちたかも」と心配する書き込みを見たりするが、誤字脱字があったからといって、落とされることはまずない。 そんなん受賞した後に、校閲さんが直せば済む問題だからだ。プロだって、よく校閲さんに指摘されるし、発行後それに気づくことも多い。

2015-06-10 01:12:13
赤月カケヤ @kakeya_rapid

あらすじはきちんと書いた方がいい。下読みは機械が行うのではなく、人間が行う。そりゃ、尋ねれば「どんな作品であれ、最後までキチンと読んでいます」という返事が返ってくるが、常識で考えれば、それが厳しいことは理解できると思う。 いざって時は、あらすじで評価が決まると覚悟したほうがいい。

2015-06-10 01:16:46
赤月カケヤ @kakeya_rapid

タイトルやペンネームで、評価が変わることはないが、「期待値」が変化することは多いみたいだ。要はやる気を出して読んでくれるという事。 勉強と一緒で、やる気のあるときに読んでもらえた作品は、理解も大きい。タイトルのセンスなんかは受賞した後も必要になるスキルなので、勉強すべし。

2015-06-10 01:19:40
赤月カケヤ @kakeya_rapid

非常識な行為はNGである。それが理由で落としたという話を聞いたことがある。何が非常識になるか分からないという人もいるかもしれないが、学校の先生に残中見舞いでも送って、「非常識な部分はあったでしょうか」と聞いて、問題ないと言われるレベルであれば問題ない。 脅迫文とか添えないように。

2015-06-10 01:23:04
赤月カケヤ @kakeya_rapid

ワナビは、「僕の好きなあの作家先生が読んでくれたなら、一次で落ちたりしないはずだ」と思ったりしなかったりがあると思うが、その作家先生が一次の下読みをしている事が案外ある。 無論、それに当たるかという問題はあるが、本当に読んでくれてるケースがあるからな。がっかりしなさい。

2015-06-10 01:26:24
赤月カケヤ @kakeya_rapid

ワナビにとっては、人生が掛かっているので、一次落ちや二次落ちで自分のランクを付けている人もいると思う。 だけど編集部はびっくりするくらい、そのランクに興味がない。編集部の頭にあるのは、ボツにするか否かだ。なので、「他社で最終選考まで行った作品です」と行っても評価があがることはない

2015-06-10 01:30:09
赤月カケヤ @kakeya_rapid

もっと言えば、たとえば「二重投稿は受賞させません」という記載があったとしても、最終選考まで通されることがある。 なぜなら編集部は、最終的に落とせば大丈夫でしょ? と思っているからだ。そもそも何千作とある作品をチェックするより、数作になった作品をチェックするほうが手間がない。

2015-06-10 01:32:12
赤月カケヤ @kakeya_rapid

さらに言えば、編集部はボツをすることになんの抵抗もない。というか、プロの作家も驚くくらいの勢いでボツにされまくっている。ワナビが年に1回ボツにされるのに比べて、作家は週に一回くらいの勢いでボツにされることもある。 ここに、ワナビと編集の意識の差がある。

2015-06-10 01:35:43
赤月カケヤ @kakeya_rapid

ワナビは自分の作品に自分の人生を賭けて、自分の才能を推し量るために投稿をしているが、編集部はプロの作家の作品を落とす感覚でボツにしている。(たぶん) つまり、才能や実力があっても落とされるのだ。 向こうが見ているのは実力ではなく作品だ。そこは勘違いしないように。

2015-06-10 01:39:27
赤月カケヤ @kakeya_rapid

実際僕らも、「おもしろいかおもしろくないかで言ったら、そりゃおもしろいですよ。プロだから当然ですよ。でも、売れそうにないからボツです」とはよくやられる。 その感覚なのだ。 だから、投稿で実力を測るなんて考えは止めたほうがいい。精神衛生上よくない。

2015-06-10 01:41:49
赤月カケヤ @kakeya_rapid

じゃあ、実力を測るにはどうすればいいか? ラノベをよく読む友達に頭を下げて読んでもらって、「この作品ならいくら出す?」と聞くほうがいい。売れるかどうかを判断するのは編集、おもしろいかどうかを判断するのは、普通の人だからだ。 かく言う、僕にもこんなエピソードがある。

2015-06-10 01:43:52
赤月カケヤ @kakeya_rapid

まあ、親にいい年こいて小説書いていることがバレた。僕は本気で作家になりたいと言ったら、母親が鼻で笑った。 カケヤ「でも、友達に読んでもらったら、絶対受かるって、みんな言ってくれている」 母「友達なんて気を遣って本当のことなんて言ってくれない。そんなに自信あるのなら、見せてみろ」

2015-06-10 01:45:40
赤月カケヤ @kakeya_rapid

カケヤ「ほい」 先月投稿した作品を見せる。 母「え? これ発表いつ? 受かるんじゃね?」 一応、実話です。 僕の場合、すでに友達からは「受かる」と言われてた。確かに人によっては気を遣うだろうけから、そこをどうするかという問題は残る。

2015-06-10 01:48:09
赤月カケヤ @kakeya_rapid

編集もそうだが、「これが駄目ながら、違う作品書いてくればいいじゃない」と簡単に言う。 それは正論だ。 だから、こっちもそれくらい簡単にできなければならない。たかだか一作品に一喜一憂している暇はないと思っていい。 作品なんて消費物でしかない。 気にするくらいならまず書けやと言いたい

2015-06-10 01:51:01
赤月カケヤ @kakeya_rapid

編集部って言い方してるけど、彼らが別段非情な人間だと言ってるわけじゃないよ。 「選ぶ方」と「選ばれる方」の温度差っていうか、業界の人からその手の話聞く度に、僕がワナビだったらこう思うだろうな、という気持ちで聞いているから。 僕らだって選ぶ側になれば、そんなふうになってしまうだろう

2015-06-10 02:05:19