自分に鈍感な男、自分に敏感な女  「不機嫌」についての考察

文筆家の千野帽子氏をはじめとした、「不機嫌」をめぐる考察。
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千野 帽子 翻訳「小説列伝」準備中 @chinoboshka

先日 #東京マッハ の打ち上げで出た話題。 (1)自分の「体や無意識」が出すサインに鈍感なのはおもに男。知らぬうちに無理を溜めてるから早く死ぬ。自分が不機嫌を露わにするのは原則として意図的なので、みんなそうだと思ってしまい、他人が不機嫌だと敵意と解釈して戦闘態勢を取ってしまう。→

2015-06-10 13:11:13
千野 帽子 翻訳「小説列伝」準備中 @chinoboshka

→(2)「体や無意識」が出すサインが気分に直結するしかないのはおもに女。早めに気づいて行動を変えるので長生き。気分が悪いと周囲に当たるので、みんなそうだと思ってしまい、他人の不機嫌にも寛容。→

2015-06-10 13:11:33
千野 帽子 翻訳「小説列伝」準備中 @chinoboshka

→(3)キャンディやキャラメルやチョコレートを持ち歩いては、会話のさいちゅうに配る大阪のおかんのコミュニケーション能力は、血糖値と体調と気分の相関を抑えた高度なコミュニケーション術である。

2015-06-10 13:13:44
千野 帽子 翻訳「小説列伝」準備中 @chinoboshka

→そのあと考えたこと。 (4)女の人が急に不機嫌になったら、血糖値や睡眠や気圧のせいである可能性があるので、男が不機嫌を敵意表明と解釈して戦闘態勢に入るのは早計。 (5)男が機嫌悪くないようすであったとしても、自分の疲労に気づいてないだけで、つぎの瞬間に死ぬ可能性がある。

2015-06-10 13:17:45
千野 帽子 翻訳「小説列伝」準備中 @chinoboshka

→(6)【ここがポイント】ここまで述べた「男」のように「体や無意識」の出すサインに「鈍感で気づかない」のはよくないし、「女」のようにサインに「押し流される」のもよくない。「あー自分いま参ってるな」と自覚することで、ため混まず当たらず、自分にも周囲にも柔らかく接しうるはず。

2015-06-10 13:22:32
千野 帽子 翻訳「小説列伝」準備中 @chinoboshka

→(7)当たり前だけど既述の「男」「女」は理念型なので、「男」寄りの女も「女」寄りの男もいる。そして「あー自分いま参ってるな」と自覚することで、ため混まず当たらず、自分にも周囲にも柔らかく接することができる「菩薩」寄りの男女もいる。

2015-06-10 13:25:19
千野 帽子 翻訳「小説列伝」準備中 @chinoboshka

自分を「あやす」コツをつかむのがいいと思います。僕も練習中。だいぶうまくなった。 twitter.com/ayuasano/statu…

2015-06-10 13:28:13
圏外 @ayuasano

@chinoboshka 「小出し」「すぐストレス解消」するのがいいんでしょうね。

2015-06-10 13:26:59
千野 帽子 翻訳「小説列伝」準備中 @chinoboshka

不機嫌を溜めこむ(我慢する)と心身に悪いのは知られてるが、吐き出して(人に当たって)スッキリするって嘘だよというのはさほど知られてない。溜めこんでるよりは一歩進んでるが、吐き出して言語化することで不機嫌が強化される副作用怖いんだよ。 twitter.com/chinoboshka/st…

2015-06-10 15:03:01
千野 帽子 翻訳「小説列伝」準備中 @chinoboshka

スッキリしたくて不機嫌を吐き出して繰り返し言語化することで不機嫌が強化されることを、「呪う」というんだよ。呪うことで自分も疲弊していくわけで、これを「人を呪わば穴ふたつ」というわけですね。

2015-06-10 15:05:00
千野 帽子 翻訳「小説列伝」準備中 @chinoboshka

だから、(b)「不機嫌で人に当たってる人」が、(a)「それをじっと我慢してる人(あるいは不機嫌に自分で気づいてない人)」より幸福であるということはない。どっちもどっちだ。 そして(c)「自分をうまくあやしてる人」は(b)以上に自分の不機嫌を自覚してて、見た目は(a)に似てる。

2015-06-10 15:07:50
千野 帽子 翻訳「小説列伝」準備中 @chinoboshka

八つ当たりは「男」にもありますが、それ指摘されると自己像「冷静な俺」に反するため、全力で否定するか、落ち込んで自責します。「女」は「八つ当たりするくらいよくあることだよにんげんだもの」と考えてるので「男」の反応の大きさに驚きます。 twitter.com/mijiyooon/stat…

2015-06-10 18:31:02
西森路代 @mijiyooon

「自分が不機嫌を露わにするのは原則として意図的なので、みんなそうだと思ってしまい」ってのが興味深い。

2015-06-10 15:20:42
千野 帽子 翻訳「小説列伝」準備中 @chinoboshka

そして、敵意があるわけではないときにまで不機嫌に当たられる、これも同じくらい迷惑なんですよね。お互いさまということです。 twitter.com/hakomine/statu…

2015-06-10 18:31:10
なん・抜け首・佐川 @nankuru28

不機嫌で他人を支配してる本人は、その支配に気が付いていない。自覚無しの不機嫌支配は「オシッコに自覚無しのオムツ状態」に近い。オシッコ漏らされりゃ始末に走るのが通常。だから、どんなに周囲が「気を遣って」も、ムダムダムダムダってなものだ。それはオシッコですって知らん限りムダ。

2015-06-10 11:06:35
なん・抜け首・佐川 @nankuru28

ダンナは昔「家でも感情出せないって、どんな拷問だよ!」って言ってた。 オムツ坊やの典型的な言い分だと思う。 自分の感情が、自分より「弱い」家族にどんな影響を与えるのか、全く理解していないセリフである。 一人暮らしを経て、息子のネガティブバイブスにやられて、当時を反省していた。

2015-06-10 11:14:28
なん・抜け首・佐川 @nankuru28

子供が親の機嫌が気になって仕方ないのは「弱いから」だ。簡単に生存を脅かされる存在の親の機嫌は死活問題だ。そんなことも分からない男に惚れた覚えはない!ってのが当時の私の激昂理由だな。おお、自分勝手! そして「夫の機嫌をよく出来るのがいい妻」な刷り込みよ!バカだったなぁ。

2015-06-10 11:24:05
なん・抜け首・佐川 @nankuru28

当時「これから私達は息子に衝動性のコントロールを教えていくって立場。教える本人が感情や衝動のコントロール不能状態を見せて、どうやって教えるの?」って詰めて、また逆上、ってのを繰り返してた。 ある日、ダンナは逆上して、ドアを蹴って壊して、出て行った。 私もカンカンだ。

2015-06-10 11:27:35
なん・抜け首・佐川 @nankuru28

娘は親の修羅場に泣いて逃げる。息子は私に言った「パパを迎えに行って」 「なんで?!パパが悪いのに?!」 「パパは一人ぼっちになっちゃう。ママは一人ぼっちにならない。僕がいるから。」 ろくにしゃべれないはずの息子が!!! 後に「先祖霊に言わされた説」が浮上(^◇^)

2015-06-10 11:30:28
なん・抜け首・佐川 @nankuru28

車で出て行こうとしてるダンナを止めて、息子がこう言ったからと伝え帰ると。 「僕はおもちゃ投げません。パパはドアを壊しません。」って息子が。 ダンナ正座してシュンで、「男の約束」をしていた。 ここでダンナが「生意気言うな」で逆ギレしてたら、私は離婚の決意してた。確実に。

2015-06-10 11:35:54
なん・抜け首・佐川 @nankuru28

ダンナの成育歴を見るに、父親の不機嫌をどうするか?に母子タッグで当たっていたようだ。姑に「ほっとけば治るのに、あなたが余計なこと言うから」って言われたこともある。姑から見れば「夫の不機嫌に比べれば可愛いもの、許せるもの」なのだ。しかしながら、彼はもう坊やではなく父なのだ。

2015-06-10 11:41:01
なん・抜け首・佐川 @nankuru28

私が母として苦労して自らに強いていた感情制御を、不機嫌ダダ洩らしにして平気でいられるダンナが許せんかったってのが、当時気が付いてなかった私の本音だ。お前のオシッコまで処理したくないわ!量が違うだろ!被害甚大なんだよ!大人だろ、自分でやれ!ってのが、不満だったのね。

2015-06-10 11:46:58
なん・抜け首・佐川 @nankuru28

けど、考えたら、ダンナは「やり方を教わったことが無い」のよね。まず、不機嫌がオシッコだって知らない。誰にだって「凹む」「イライラする」「悲しい」「ガッカリ」等々はあって、それぞれに排泄の必要があって、適切な場所で適切の処理するのがオトナってやつ?ってのを知らなかったんだな。

2015-06-10 11:50:00
なん・抜け首・佐川 @nankuru28

したくなったら、そこらで立ちション、男の醍醐味!ってのが普通だった時代があって、「現在では軽犯罪法違反、ってより、人としてダメでしょそれ」に変化してる。 昔の父は「外ではガマン、家に帰れば、不機嫌モード全開!」でも、意識などせずに済んでた時代だったかもしれない。

2015-06-10 11:55:40
なん・抜け首・佐川 @nankuru28

そういう父を見て育ってモデルにするのなら、「母の様に機嫌を取ってくれない妻」は、愛が無く出来が悪く、俺ってカワイソウ!になっても不思議では無いんだよな。ダンナにしてみれば「出来の悪い妻に我慢してやって、これ以上どうしろと?!」になるのも当然だよね。

2015-06-10 11:59:01
なん・抜け首・佐川 @nankuru28

私の育ちでは「八つ当たりは最低!人としてることじゃない!」って教わった。 ダンナの育ちでは「八つ当たりを受け止めてくれるのが家族。家族愛。」ってなってた。 息子の障害がハッキリする前は、私もダンナの家の嫁だし?合わせないと!と思ってた。けど、息子育てるのそれじゃムリでね。

2015-06-10 12:02:26