寝正月に観たいファンタジー映画

がれ @Galle02

実写ファンタジー映画……ドラゴンハートとロード・オブ・ザ・リングくらいしか良いのを知らない。トロイはファンタジーじゃなかったし、300はある意味ファンタジーだったけど。

岡島正晃 @ADLAHIR

@Galle02　お？　なんでしたら、お正月向けにオススメを挙げましょうか？　もっとも、実はファンタジー映画って、一般的なイミで「面白い」作品が少ないので（＞＜）、「この映像を観られたから満足！」みたいなマニア視点がないと、ちょいツライですけど（＠＠）。

がれ @Galle02

@ADLAHIR ぜひ、お願いします。古代から中世が好きです。

岡島正晃 @ADLAHIR

@Galle02 OKOK、んじゃ、すでに挙げられている『300』や『ドラゴンハート』は除外して、いくつか！

岡島正晃 @ADLAHIR

寝正月に観たいファンタジー映画傑作選・その１：『ウィロー』　88年米。あのジョージ・ルーカスによる原案を、職人監督ロン・ハワードが仕上げた王道ファンタジー。ホビットみたいな小人族「ネルウィン」の農夫ウィローが、悪の女王を倒すと予言された人間の赤ん坊を拾い、大冒険に巻き込まれる。

岡島正晃 @ADLAHIR

シナリオレベルで幾つか破綻は見受けられるものの、ＦＴ映画には珍しいぐらい「フツーに楽しめる」仕上がり。一介の農夫が家族への想いから大事を成すという筋立ても、ベタながら感動的です。主人公ウィローとコンビを組む剣士マドマーティガンのキャラクターにも、古き善き無頼魂が垣間見えて◎。

岡島正晃 @ADLAHIR

また、この映画ではネルウィン族を、実際に小人症の俳優陣が熱演。主人公ウィローは『スターウォーズ　ジェダイの帰還』で、レイア姫と最初に出会うイォーク族のウィケットを（ぐるみに入って：＾＾）演じていたワーリック・デイビスが演じています。その熱演ぶりも、見どころのひとつ。

岡島正晃 @ADLAHIR

ＳＦＸの使い方をはじめ、どこか「８０年代風のバカノリ」を引きずっている部分はありますが（そして俺らの世代には、そこがまた愛おしいんですが：＾＾）とにかく「ハズレない」ＦＴ映画をご所望なら、文句なくオススメです。

岡島正晃 @ADLAHIR

寝正月に観たいファンタジー映画傑作選・その２：『エクスカリバー』　８１年米英合作。同名の映画は複数ありますが、俺様のオススメはこのジョン・ブアマン監督版。有名なアーサー王伝説を、絢爛な美術で映像化した、スキな人にはたまらない珠玉の１本です。

柳川邦彦 @kyanagawa

ウィローはずっといい評判を聞いているのに、見たことがないな。向こう戻ったら見ようそうしよう。

岡島正晃 @ADLAHIR

この映画、ナニが素晴しいって、とにかく映像がスバラシイ！　炎の燃え盛る夜の戦闘シーン、緑深い森の小川、清冽な渓流でのアーサーとラーンスロットの一騎打ち、そして霧に包まれた沼で泥にまみれて死ぬ騎士たち。いずれをとっても、未見の方の脳内ファンタジー映像がガツンと刷新されるほど。

岡島正晃 @ADLAHIR

ことに、麗しい光景と凄惨な光景とを、どちらも挿入しているのは流石です！　テーマパークみたいな安物のファンタジー映画にはない重みと臭いが、確かに息づいている。個人的に言わせてもらえば、「ファンタジー・ファンの必須科目」と言い切ってしまいたいほどです。

岡島正晃 @ADLAHIR

ただ、もちろん元ネタがアーサー王伝説なので、お話し的には「面白いワケがない」し、おまけにかなーり伝説を改変しちゃってるんで、真に受けるとバカを見ますけど（＾＾）。でも、それを割り引いても観る価値のある作品です。「俺はＤＶＤも持ってる」といえば、これ以上語る必要もあるまい！（＾＾）

岡島正晃 @ADLAHIR

あ、でも補足でコレだけは言っとこう。『エクスカリバー』、トレバー・ジョーンズの音楽もスバラシイです！　引用も巧みでして、プレートアーマー着た円卓の騎士が、『カルミナ・ブラーナ』をバックに馬で駆けるシーンとか、もうね！（＾＾）観た翌日には、Ｄ＆ｄで騎士キャラ作ってるコト請け合いだ！

岡島正晃 @ADLAHIR

寝正月に観たいファンタジー映画傑作選・その３：『ロビンフッド』　91年米。現在はラッセル・クロウ主演版が絶賛上映中ですが、どうしてどうして、ケビン・コスナー主演、ケビン・レイノルズ監督版のこちらも、エンタメとしては上々です。一般に知られるロビン伝説に近いのも、こっちのほうだしね。

岡島正晃 @ADLAHIR

もちろん映画としてもフツーに面白いんですが、ファンタジー・マニア的な見どころはズバリ衣装！　考証が非常にしっかりしており、かつキャラクター性の表現が巧みなため、観ていて飽きることがありません。ゲームで自キャラの装備が気になって仕方ない人は、一見の価値アリ！

岡島正晃 @ADLAHIR

ただし、ロビンの親友となるアラブ人（演じるはモーガン・フリーマン！）のキャラクターは、この映画独自のモノ。また、ロビン役のコスナーはアメリカ英語とイギリス英語をチャンポンで話してるそうなので（＠＠）、なまじ英会話能力が不自然さを感じる可能性はあるかもです。

岡島正晃 @ADLAHIR

・・・・・・って、この調子でやってっとキリねえな（＠＠）。じゃ、あと２本だけ！

ルナー @_lunar

ロビンフッド友達と見に行ったなぁ　結構面白かったけど友達は速攻で眠ってたなｗ

岡島正晃 @ADLAHIR

寝正月に観たいファンタジー映画傑作選・その３：『コナン・ザ・グレート』　82年米。最近はリメイクも着々と進行中らしい、ご存知シュワちゃんの出世作。そう、騎士とレンジャーの次に、俺様が真打としてオススメするのは、やはりバーバリアンなのだっ！！（＾＾）

岡島正晃 @ADLAHIR

ってまあ、冗談はさておき。実はこの映画、世間で想われている以上に「手強い」一本です。漫然と観てしまうと「なんか不気味でツマンネーな」で終わってしまうのだけど、映画のテーマをちゃんと捕まえられる人なら、その真価がわかる、というね。

岡島正晃 @ADLAHIR

そのテーマとは、冒頭に引用されたニーチェの詩からもわかるように、一種の「超人思想」でしょう。この映画におけるコナンは、「太古の荒ぶる魂の強さ、輝き」が強調されていて、その「イキモノとしての力が人間超え」な英雄が、邪悪な魔法とどう対するか？　って話になってんのね。

岡島正晃 @ADLAHIR

だから、ある意味でこの映画、理性的に観ようとしちゃダメ（＾＾）。だだっ広い草原を、ただ「走る」ことの、肉体的な喜びに呵々大笑するコナンとサボタイの姿に共感できる人だけが、映画に潜むある種の「荘厳さ」を感じることができるのです。

岡島正晃 @ADLAHIR

もっとも、そのお膳立ては充分です。ことにオリバー・ストーンのカメラもさりながら、ベイジル・ポールドゥリスの劇伴が珠玉！　古代を思わせながら、既存のどの文化のそれとも違うメイン・テーマなんか、聞くだけで魂の底に眠る「原初の輝き」が呼び覚まされるかのよう。

岡島正晃 @ADLAHIR

http://www.youtube.com/watch?v=5ZY2mRG5mzg　←コレね（＾＾）。

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