橘さんプロポーズまとめ

目標まで－8キロ @kanikamamam

会社からの道を歩いていると橘さんから着信が。｢今日の日付わかるか？｣突然の質問に答えられないでいるとそのまま続けて｢6/2、もう6月だ｣｢そうだね、気がつかなかった｣｢正直な話もう式には間に合わないがな｣｢え？｣｢結婚しないか｣疲れちゃって幻聴聞いてるのかな？でも…幸せだなあ…

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仕事が辛い。怒鳴られ怒られて、泣きそうになるのを何度もこらえる。家に帰ると橘さんが待ってるから、頑張れるのだ。私を出迎えた橘さんは私を見るなり勢いよく抱きしめられる。｢仕事、そんなに辛いのか｣どきり、バレてる。｢やめちまえ、面倒は見る。な？結婚しよう｣涙、こらえられそうにないよ…

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去年は私が毎日プロポーズしたから今年は橘さんが毎日プロポーズしてくれるよ♡

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橘さんがふと顔を近づけてきたから目を閉じると｢前はこれだけで顔真っ赤にしてたのにな｣なんて言うから｢前は手すら握るのためらってたのに｣と返すと｢それくらいずっと一緒にいるんだろ｣｢そうだね、もう長いもんね、わたし達｣｢なあ、結婚するか？｣｢……うん｣

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橘さん、結婚したら専業主婦にならない限り私の方が朝も帰りも遅いし、ご飯作ったりなんて無理だし休日も合わないよ？家事任せっきりになるクソ嫁になるってわかってるのに、それでも結婚しようって言える橘さん本当に理解できないしバカみたいって思う。だけど私も好きだから、ごめんね、結婚したい。

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最近橘さんが酔っぱらって帰ってくる。悩みがある訳でもないらしい。でも、3日連続だよ？｢どうしたの？言えないこと？私じゃダメ？｣｢ダメじゃない｣呂律の回らない言葉。｢じゃあなんで？｣｢ダメじゃない、むしろお前じゃなきゃダメだな｣｢もう、なに言って｣｢結婚しよう。ずっと言いたかった｣

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布団を干したらベッドの隙間に雑誌が入っている。もしかしてエロ本？別にいいけど……え？これって、｢っあ！お前それ！｣｢……こういうの買うんだね｣｢仕方ないだろ、わかんないんだから｣橘さんの顔は真っ赤でこっちまで釣られてくる。｢結婚しないか｣今度は一緒に買いに行こうか、ゼクシィ。

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｢橘さんは黒が似合うね｣｢そうか？｣昔着ていた真っ黒なユニフォームの印象が強くて、橘さんは黒って感じ。｢ああ、でもそうだな｣きょとんとしていたはずなのに、一瞬のうちに優しげな顔で私を見つめる。｢お前は白が似合うだろうな｣｢そう？｣｢ドレスでも着物でも、いっそ両方でもいいな｣

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橘さんがプロポーズしてくるBotになりつつある

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もう夜ご飯だ。見慣れた献立だから、なんとなくビールなんかつけて誤魔化す。｢あ、おかえりなさい｣お風呂上がりのタオルを巻いた橘さんにコップを差し出す。よくあること。｢結婚しないか」そんな日常は突然の一言でいとも容易く崩れた。｢はい｣そして新しい日常が、彼と作られていくんだろう。

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｢結婚しないか｣そういえば初めて言われたのは高校生の頃だ。ちょうど彼が18歳になった時に、少し冗談ぽく。そして私も「なに言ってるの」と冗談ぽく返して。それから彼は節目節目で同じように冗談のように言った。初めてだ、こんなに真剣に言われたの。私も真剣に返さなくちゃいけない。｢喜んで｣

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橘さんに抱いて！！！って言うと大体は｢お、なんだなんだ？｣とにやけた顔しながらぎゅっとしてくれるんだけど、本当につらいことがあった時とかは心配そうになにも言わずに抱きしめてくれるところホンット大好きだし愛おしいよね

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｢花のある生活っていい、って言ってただろ｣帰ってきた橘さんを迎えると、そこには色鮮やかな花々が。それは橘さんの顔よりもずっと大きい。｢言っていたけど…でも、なんでこんな立派な花束……｣｢こんなの今更だけどな、形だけでも｣花を手向ける姿は一枚の絵画みたいに綺麗だ。｢結婚しよう｣

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橘さんはあまり綺麗という感じがしないのだけれど、たまに｢ああ綺麗だなあ｣と思う時がある。それは例えば横顔のほんの少しだけ影を落としたまつげだったり箸をおいた指先であったり。そういう小さなきっかけから橘さんの内面の美しさに触れられて、そして私はもっと橘さんのことが好きになる。

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｢たまにはいいものをやる｣ぱっと思いついたように言う橘さんは無邪気に私に微笑んだ。多分くだらない物だろうけれど、とりあえず両手をお椀のようにして出す。｢バカ、そっちじゃない｣左手だけ掴んだ橘さんは手の甲を表にし、そして｢ほら、いいもの｣薬指に柔らかく光る指輪を通した。

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箪笥の整理をしていたら懐かしいものが出てきた。橘さんからはじめてもらったワンピース。｢ねえ、懐かしいよね｣久しぶりに着たそれは前と変わらない着心地だ。｢懐かしいな｣｢似合う？｣｢ああ。今も昔もこれからも、ずっと似合うさ｣｢流石に年をとったらなあ｣｢ならそうだな、娘にあげるか｣

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眠たくてベッドに入ると橘さんも一緒に入り、自然と抱き合う形で眠りにつく。暖かさと鼓動の安心感に包まれながらどんどんとまどろむ。｢なあ、まだ起きてるか｣｢…ん？なに？｣｢突然なんだがな、結婚しないか｣｢えっ！？｣ベッドから飛び起きると微笑む橘さんが幸せそうで、また彼に抱きついた。