6/13:市博備忘録(長政公関連)

6/9から福岡市博物館にて展示中の長政公愛用の刀と文を観にいった、感想ツイートなどなど。備忘録代わりです。 ⇒ http://museum.city.fukuoka.jp/topics/kuroda.html
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もう少し早く出かければよいのにという言葉は辞書にはない(キリッ

梛霧(Quone) @hall_nagi

後ろ髪を引かれる思いで市博を辞す。 本日のお品書きは「長政公が愛した刀」「長政公の手紙」「お前はわたしが古物スキーとわかっててそこに居るのか」……です。帰ってから書く

2015-06-13 15:51:04

タイムラグがあるのは、遠征組ではなくただ単に家庭の事情です…

梛霧(Quone) @hall_nagi

改めて本日のお品書き ① 長政公愛用の刀剣 ② 長政公の手紙 ③ お前はわたしが古物スキーだとわかっててそこに居るのか

2015-06-13 18:05:28
梛霧(Quone) @hall_nagi

まず、市博は展示品の照明を極力落としているので、全体的に刀剣の輝きは鈍いです。こればっかりは仕方ないね……そして撮影はご遠慮くださいということなので写真はありません。波紋などは此方を見ておいてください⇒ museum.city.fukuoka.jp/blog/news/2444…

2015-06-13 18:11:07

① 長政公愛用の刀たち

梛霧(Quone) @hall_nagi

①-1 今回展示の刀は二振り。 まずは……孫六兼元作「大仙兼元」。「関の孫六」というとだいたい「包丁か」と連想しちゃうけど、刀匠です。

2015-06-13 18:09:19
梛霧(Quone) @hall_nagi

①-2 「刀 大仙兼元」戦国時代 鎬造り 庵棟 長さ 77.0cm 反り 1.3cm 刀というより太刀に近くないか? …というのが第一印象。 例によって壁際展示&側面も見られない状況なので下から覗き込んだ限り刀身はかなり厚め。切れ味鋭い=振りおろして斬るという理にかなっている

2015-06-13 18:24:02
梛霧(Quone) @hall_nagi

①-3 身幅は先に行くにつれ細くなっているのが顕著。普通の日本刀よりかなり切っ先は細くなっている。 切れ味が鋭い刀を「業物」というが、この大仙兼元はその上をいく「最上大業物」と呼ばれる。これだけ反ってればよく斬れただろう。 波紋は「三本杉」と呼ばれる尖り互の目。ぎざぎざ。

2015-06-13 18:31:53
梛霧(Quone) @hall_nagi

(地金はよく見えなかった……視力落ちすぎだな。眼鏡導入検討せねば)

2015-06-13 18:33:05
梛霧(Quone) @hall_nagi

①-4 目釘はひとつだけだったので、磨り上げなどはなくそのまま愛用されていたようだ。長政公より三男の長興(のちの秋月藩主)へと渡り、その後山内家に渡った……のかな(調べると山内家伝来とあるし)

2015-06-13 18:39:58
梛霧(Quone) @hall_nagi

①-5 「和泉守兼定」戦国時代 鎬造り 庵棟 長さ 68.0cm 反り 1.5cm 孫六と並ぶ超有名な刀匠なので割愛(ォィw 歌仙と同じく之定作なのかはよくわからず……明記がないということは違うのかも。 身幅は普通。大仙兼元と比べるとこちらのほうが実戦刀のような印象も。

2015-06-13 18:53:39
梛霧(Quone) @hall_nagi

①-6 刃紋はこれが「兼房乱」と言われるものか。丁子刃より緩やかに伸びる感じ。 色々と記すのは父(如水公)譲りか、茎には金象嵌がみっちりと施されて銘がわからなかった。ひょっとして裏面なのかも(見えないけど)。 象嵌は「黒田筑前守殿御所持/二ツ胴 切手 中川左平太(花押)」

2015-06-13 19:30:00
梛霧(Quone) @hall_nagi

①-7 「黒田筑前守(つまり長政公)の刀だよー!/中川左平太に試し斬りしてもらったら二ツ胴(死体を重ねて二体まで胴体真っ二つ)いったよー」という「おぉ……もう……やっぱ長政公アホの子(褒め言葉)や」な意味ですよ、えぇ

2015-06-13 19:35:35
梛霧(Quone) @hall_nagi

①-8 二振りとも、長政公は「切れ味」に拘りをもっていたのだなぁという小並感で〆たいと思います。今日は比較的空いていたので、伸び上がったりしゃがんだりして角度で満喫してきましたが、地金はどちらかといえば黒っぽかったです。圧切より黒かった。

2015-06-13 19:42:24
梛霧(Quone) @hall_nagi

①-9 大仙兼元・和泉守兼定(not兼さん)ともに展示は8/9まで。お隣には常設展示の日本号がお待ちしております。前回の圧切のときと比べて明らかに審神者と思しきお嬢様方が群がっていらしたのを複雑な思いで眺めてきました←

2015-06-13 19:47:02

② 長政公がしたためた文

梛霧(Quone) @hall_nagi

②-1 黒田長政公がしたためた文 大仙兼元・和泉守兼定が展示されているところと同室に、こちらも限定公開となっている長政公がしたためた書状が数点展示されています。 主に息子の忠之公(二代目福岡藩主)に当てたものが多かったのですが、中でも見ものなのが「遺書」。

2015-06-13 20:41:31

遺書じゃなくて遺言状だったわー_| ̄|○

梛霧(Quone) @hall_nagi

②-2 今展示されているものは「写し」なのですが、来る「大関が原展」で本物が展示されるそうです。写しの展示は6/21まで。本物が見たい方は8/7~10/4となっております。

2015-06-13 20:47:28
梛霧(Quone) @hall_nagi

②-3 この遺言状、長政公が身罷られる二日前にしたためられたと。病床にありながらも筆跡は乱れず、それでいて柔らかいのはやはり死期が近いからなのか。なかなかの達筆ぶりに驚いたが、もっと驚いたことは………・・・長い。長い。くっ○長い! 幅が畳一畳分あるぞってくらいの紙につらつらと。

2015-06-13 20:58:38

「幅」じゃなくて「長さ」ですな。錯乱しすぎなのは仕様です(キリッ

梛霧(Quone) @hall_nagi

②-4 それでもなお、最後まで筆の勢いは変わらず。ここまでは感心しきりだったのだが……内容がこれまたすごい。 「俺は関ヶ原の戦いでこんだけ活躍したんだぜ? 親父もすごかったんだぜ? めっちゃ徳川に貢献したんだぜ? 俺ら居なかったら負けてたかも知れないぜ?(意訳)」

2015-06-13 21:01:40
梛霧(Quone) @hall_nagi

②-5 つまり、なにかあって徳川と折り合いが悪くなったら恩をかざしてでも乗り切れ。こう言えともとれる内容。天下泰平の世になってもまだ黒田の戦いは続いていたのだ。せっかく得た一国をそうそう召し上げられるのもたまらんよねそうよね……それでも二代目は騒動を起こすんだけどね!

2015-06-13 21:04:12
梛霧(Quone) @hall_nagi

②-6 その他にもあった手紙の半分は息子忠之公へ宛てたものが多かった。 「如水は素晴らしい人だったけど、悪いところもあった。素晴らしいところを真似るのは難しいが悪いところを直すのはできる」だの「身だしなみと立ち居振る舞いには気を遣え」だの。

2015-06-13 21:09:08