温室本丸つぶやきまとめ:1

140文字で自分設定の本丸の審神者と近侍とかいる刀剣男士のぼややんとしたのを書いた分の自分用まとめ。(だいたい140文字小話、たまにつづく、たまに設定など呟き、ごっちゃです) ツイート数増えたので続きつくりました。つぎはこちら(http://togetter.com/li/857067)(http://togetter.com/li/888098) この本丸の顛末で一本書きたい話があるので練習がてら。 見られる方への注意点: ・本丸・審神者特殊設定(審神者名前は設定済み) 続きを読む
2
前へ 1 2 ・・ 20 次へ
こさと @kosato_

「主殿、そのように真顔になられ、一体何かあられたのですかぁ」狐サインに肩を啄かれて、審神者は近侍がいないことと、自分が呆けていたことに気づいた。彼女は言い淀んで、菓子で誤魔化そうと試みて、油揚げでなかったので失敗した。「えと」「…えと」「ちょっと昨夜の行動分析を?」「疑問形とは」

2015-06-13 19:40:55
こさと @kosato_

「おーい、主ー。朝だよ、ご飯だよ。起きて」「…zzz」「たいしょ、メシ冷めるぜ」「zzz」「あーるーじ」実際の所目は覚めていた。しかしたまには自分の意志で惰眠を貪りたい。悪い考えを秘めて呟いた。「やげん…みつただぁ…すきーあいたたた」「寝ボケた君はもっとタチ悪いんだから判るよ?」

2015-06-13 19:47:13
こさと @kosato_

本丸は広いようでいて狭い空間だ。審神者の霊力は大したことがなく、その規模は推して知るべし。海鮮と肉の仕入れは通販、費用を抑えるなら城下町の店になる。「…」「…」「すげーな国広」「母親?」少年がタイムセールの戦場に混ざって違和感がない。相棒と付き添いの主は荷物持ちに甘んじる。

2015-06-13 20:00:44
こさと @kosato_

主の睡眠障害を治すべく催眠術チャレンジした。かかった。心の深層で審神者の症状を確かめるべく薬研藤四郎が冷静に質問を、「どうしてきりくににばかりあるじさまはくっつくんですか?」「切国にくっつくの落ち着くんだ。膝枕大好き。高さが」山姥切国広が赤くなり青く無表情になるのを一同は見た。

2015-06-13 20:58:44
こさと @kosato_

夏の月が闇を落とした。山姥切国広を選んだ。最初の一振りを選び、審神者の道を選んだ。もし選ばなかったら?審神者でなかったら。違う選ばなかったものはどうなった?選ばなかった四振りは。何処へ、「ひ、」加州に会いたくなった。陸奥守に会いたかった。歌仙。蜂須賀に。切国に助けて貰いたかった。

2015-06-13 21:27:37
こさと @kosato_

小狐は来ない。鶴は来ない。鶯は来ない。故き刀剣は来ない。審神者の霊力が伸び悩んでいるのが一因だ。眠りの発作が終わると同時に伸びるのが特長のそれは、自らが永久に眠らないように、その伸びしろで発作を抑えているかの様だった。山姥切国広は膝の上の娘の名を呼びそうになる。解決にはならない。

2015-06-14 01:12:24
こさと @kosato_

「秋田くーん」はい、主君!甘い声に凛々しく返したのは、大阪城の探索を任されている秋田藤四郎だ。審神者も同行する探索行であり、彼女の護衛と撤退路の確保を担当する山姥切国広とも、この短刀との接触は多い。ふわふわの桜色の髪を愛でる主の旋毛を見下ろしつつ、彼は頭を覆う布をかぶり直した。

2015-06-14 01:24:51
こさと @kosato_

愛染国俊の姿は何処ででも見かける。畑、厨、屋根、審神者と山姥切国広は、藤四郎たちと書庫で寝転ける彼に毛布をかける。「スタバ行かないとねぇ」「スタバはダメだろう」近縁を少年は求めている訳ではないけれど、静かな二人は、太陽のようなこの少年を好んでいた。彼が何か喜ぶことを探していた。

2015-06-14 09:29:54
こさと @kosato_

はっきりと像を結び、明瞭に磨かれ、調整された意識を失いそうだった。目の前に広がるのは知識。隣にいる山姥切国広(変装済み)が堀川一門の最高傑作であるように、目の前の本の一冊それぞれに、歴史、掛けられた労力が惜しみ無くこめられている。このなんという贅沢か!「主、涎!」加州清光の声。

2015-06-14 11:47:27
こさと @kosato_

【チャート式新化学】主がときめいて死ねてる【敗北感】。刀剣用SNSに送信すると即レスだった。レスは半月後と思っていたのに、そうか今本丸出てるんだった。悶えて動かなくなった主を脇に抱えた切国は日本歴史人物250なる本を開いて前の主の項目を探していた。安定は「沖田くんいない」と煩い。

2015-06-14 12:56:51
こさと @kosato_

データを渡し、審神者は今度こそ寝るものかと腹に力を込めた。監査の心証は良く有るまい。ほぼ毎回メンタルケアの最中に寝落ち、すっきりした覚醒が習慣化していた。そもそも何故意識が朧気な時期を狙い済ます様に来る。箪笥が開けられる音。「お休みなさい、また貴女の国広の話を聞かせてくださいね」

2015-06-14 19:09:10
こさと @kosato_

藤四郎たちの畑仕事を手伝う近侍の姿が見えた。燭台切光忠は溜め息をついた。眠りの発作もまた顕れ、気配に鈍い主だ。人払いをされようが、控えて万が一の危急に備えるべきだろうに、自分への褒め言葉に耐えられない近侍にやきもきする。せめて自分がと主の部屋に足を向けた。背であっと声があがった。

2015-06-14 19:43:40
こさと @kosato_

贋作嫌いの蜂須賀虎徹と、贋作疑惑の堀川の脇差が、肩を並べて三日月宗近を睨むというのは、見るものが見れば不思議な光景だろう。堀川国広も、顕現して数年は和泉守の太刀のみを寄辺としていた筈だ。年月か。「僕の兄弟に弄ぶなら、例え貴方だろうと」「あの娘が苦しもうな」「貴様」藤色が燃えた。

2015-06-14 20:21:35
こさと @kosato_

「神様は信仰の限り永遠って思ってた。いいなあって」「…主は、復讐じゃなくて永遠の命を望むの?」小夜左文字が訊いた。審神者は灰色の瞳を伏せて、「前にもこの話、切国くんとしたなあ」とひとりごとのように言った。「死ぬの、怖いもん。皆が死ぬのも怖い。何処かへ消えるんだよ?怖いよ?」

2015-06-14 20:58:08
こさと @kosato_

小夜左文字の表情は動揺を見せた。気付かず、審神者は苦しげに吐息を逃がす。「ああ、だめだ。この話やめさせて。ね」「…うん」小さな神の頷きに、少女は相好を崩しながら言う。「…ちょっと、ぎゅーってしていいかな」返るのは頷き。繊手が子どもの腰に回って、彼女自身が子どものように縋り付いた。

2015-06-14 21:05:40
こさと @kosato_

「しらないけはいがしますね」「現世から監査が来ると言っていたから、それかな」三条の短刀と大太刀は、畑の雑草から目を上げた。主と近侍の主従が、監査の女を案内しているのが見えた。「あ、こっちをみてきました」「…見ていないよ?」「けはいです!」石切丸は浄眼に力を込めた。「刀剣男士か?」

2015-06-15 00:31:12
こさと @kosato_

少女らしからぬ声を上げ、審神者は近侍を見た。「切国くんの部屋がない…?」「あるが」「あれ近侍用の部屋だよね」呆とした山姥切国広の表情が、独りでに寂しそうに歪む。「そうか、別のやつがあんたの近侍に」「いやそれはないわ」遥か後方の加州清光の腕が振り上がった。「初期刀だよ?」下がった。

2015-06-15 07:27:37
こさと @kosato_

「あっやっばい最近安定てか和泉守と堀川と蜂須賀と陸奥と愛染と宗左と何でこんなに一杯来てるの追い出そう。和泉守黙れ。部屋綺麗にしないと主に嫌われるじゃん。ってええ?近侍トーク何年前だと思ってるの?あっなに落ちこむんだよ押せよ。さすが主よっしゃあ!…えー?」石切丸は思った。面白い。

2015-06-15 07:58:25
こさと @kosato_

「完璧な審神者でなくともよいのだ。主は主としての役割を十全に果たしている」「完璧な審神者である必要はない。あんたは、立派に俺たちの主をやってくれているって、俺は思っている」同じ流れで、同じ事を言われた筈なのに、どうしてだろう。その言葉の意味が、違うように聞こえたのは。

2015-06-15 15:27:48
こさと @kosato_

布を目深に被った兄弟の手を引いて、平和そうな酒盛りに飛び込む。「珍しいね、堀川君が此方に来るなんて。十二代目の女房役が」びく、肩が跳ねる。選択ミスだ。「兼さんはもうデキて、あ」「その布助が醜態を見せてるのも久々だな。最近は主とまるで父母の様に、」早く潰そう。堀川国広は即断した。

2015-06-15 17:51:58
こさと @kosato_

手が震えた。目の前に在るのは脇差。歴史狂いの猟犬の残骸から見つかったのは、遠く昔から、主が「在る」と伝え聞いたものだ。…しかし、手に取ってどうなる。顕現して貰うというのか?それは玉手箱を開ける行為に似ている。開けられるのは、曲がりなりにも人間の審神者のみ。その末路は。手が震える。

2015-06-15 20:16:11
こさと @kosato_

大脇差たるにっかり青江の背は高い。審神者は余裕で超えている大人の男で、打刀の山姥切国広の背も越している。思考をそらしてはならない。そうしている間に男は審神者の手首を掴み、親指が内側の薄い皮膚を撫でた。「…君」「へ、へい」「余り柔らかくないね?」近侍の鯉口が音を立てた。「え?」

2015-06-16 00:33:04
こさと @kosato_

長谷部なる刀剣男士がかわいいとSNSで流れていた。長文分割みたいな内容が一日置きに投下されるので、きっとこの審神者は業務で忙しいのだろう。まだ刀剣が10いないとはいえ私暇しすぎなのかな、畑もしてるのにな、と溜息をつくと、近侍が冷えたレモン水を寄越してくれた。なつき度上がってる。

2015-06-16 00:40:36
こさと @kosato_

「シコウ実験?」「銀の砂時計とは」洒落た名前だね、と呟く歌仙兼定の横で、陸奥守吉行は思慮深い顔で、「銀の鍵と関係あるんかのう」「ちょっ」と加州清光を怯えさせていた。KPの蜂須賀虎徹は灰色の空を見据えていた。審神者はふわわと眠気を抑えつけ、己の近侍に問う。「切国くんならどうする?」

2015-06-16 00:53:58
こさと @kosato_

「大将?」「やはり起きてる」審神者は律儀に確認してから戸を開いた。「みんっなこの人とおんなじ寝かたをするよね。ツクモガミサマ、御布団の供え物にきました」薬研藤四郎の部屋に侵入させるは近侍。勝手知ったる似た構造の部屋、押し入れから布団を取り出してもらう。「他の短刀と寝るなら運ぶ?」

2015-06-16 07:18:43
前へ 1 2 ・・ 20 次へ