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茂木健一郎 @kenichiromogi
ヘルシンキ滞在中休んでおりましたが、連続ツイート1526回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、最近思ったこと。
茂木健一郎 @kenichiromogi
昨日、ある人の自宅で開かれたパーティーに行った。都心の一等地にあるその住宅を、借りているのだという。その土地を考えると格安の値段で借りているというその家は、昔なつかしい、昭和の香りがする日本の住居だった。柱のかたちとか、間取りとか、階段だとか。
茂木健一郎 @kenichiromogi
それで、その住宅が、「一回り」して、なんだかかっこいいなあと感じられた。今の流行りは、もっと広々としたリビングだったり、気密性の高いつくりだったり、美術館のホワイトキューブのような空間だったりするのだろうけれども、その昭和の香りがする「文化住宅」?が、スタイリッシュに見えたのだ。
茂木健一郎 @kenichiromogi
流行というのは不思議なもので、時代遅れだと思っていたものが、一回りして「かっこいい」ものになったりする。ぼくが中学生の頃、「マジソン・スクエア・ガーデン」と書かれたスポーツバッグが大流行して、みんな持っていたのだけれども、そのうち、ダサくなって持たなくなった。
茂木健一郎 @kenichiromogi
ところが、その「マジソン・スクエア・ガーデン」が、ある時期、またリバイバルしたと記憶する。スニーカーなどでも、型落ち品が突然かっこよく見えたりする。そのうち、まわりまわって、演歌が最先端のかっこいい文化になる日が来ても、おかしくはない。
茂木健一郎 @kenichiromogi
流行は、結局、人間の認知のうち、「飽きること」「新鮮さを感じること」「記憶していること」「忘れること」「他の人と同じこと」「他の人と同じではないこと」「誰がそのアイテムを持っているか」「そのアイテムがどのような社会的文脈に置かれているか」といったパラメータが絡んだ事象である。
茂木健一郎 @kenichiromogi
例えば、「ランドセル」は、多くの日本人にとって小学校時代の思い出と結びついて、幼さの象徴でしかないけれども、最近外国からの客がランドセルを買って帰る、という時には違った文脈に置かれるのであって、そこに、将来の流行の萌芽があると行ってもおかしくないだろう。
茂木健一郎 @kenichiromogi
「プロデューサー巻き」も、ダサい親父性の象徴だったものが突然流行したりする。ぼくは、流行の最先端の波乗りは苦手だしそもそもできないけれども、物事の流行のサイクル、波を認知現象として見るのは好きだ。ダサいと思われているものがかっこよくなる感性の下克上は、ワクワクする醍醐味でもある。
茂木健一郎 @kenichiromogi
以上、連続ツイート1526回「感性の下克上」をテーマに、7つのツイートをお届けしました。

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