『Ｊ２ですが何か！？～2015 1st Leg～』高田桂先生の表誌イラストからイメージした「ついのべ」

麦茶 @mugicha_7

ふと、この表紙2人の「スタジアムから始まる恋物語」を想像した。 twitter.com/book_j2/status…

J2本制作室@通販＆委託中 @book_j2

【夏コミ頒布物】新刊「Ｊ２ですが何か！？～2015 1st Leg～」Ｂ５／１５０Ｐ↑↓／1200円（予価） Ｊ２全２２チームのサポによるファンブック、2015年前半戦号。 アンケートや観戦記、順位予想、突撃インタビュー等を掲載。 pic.twitter.com/EVreHzB4Z3

2015-06-18 21:13:14

麦茶 @mugicha_7

男は出張中のサラリーマンで、土曜日の出張を終えて帰ろうとしてたんだけど、ネットを見ていたら昼間にサッカーの試合が開催されることを知って、ふらっとスタジアムにやって来た。で、スタジアムで当日券とタオマフだけ買ってゴール裏にやってきた、って感じ。

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で、ゴール裏の上の方に座ろうと上段を見ると、隅っこに制服姿の女子校生。自分と同じようにふらっとやって来たのかな？と思い、親近感を覚えた男は、女子校生と同じ列のベンチに腰を下ろす。

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試合が始まるまで何をしていいか分からない男は、そのせいか何度も女子高生をチラチラと見てしまう。何度も見られていたことに気づいたのか、女子高生と視線がバチーーーーン☆　即座に目をそらすも、女子高生が近づいてきて一言。「お兄さんも1人？　じゃあ一緒に応援しようよ」

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「あ、え、俺？」「他に誰が居るの」「……いないです」「なら丁度いいじゃん」「はぁ」「仕事の途中？」「いや、さすがに仕事中に来ないでしょ」「だってスーツ」「出張の帰りだよ」「私服で帰ればいいのに」「荷物が増える」「ふーん」

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「君こそ制服じゃないか」「学校帰りだもん。あとサービス」「誰に」「お兄さん」「アホ」「女子高生の制服姿ってサラリーマンには需要ないのかな」「誤解されるような発言やめてくれる！？」「ウソウソ。で、どうする？」「どうするって……。断る理由もないが」「ならいいじゃん。隣いい？」

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「まぁ、良いけど……」カバンを取ってくると、男の隣に座る女子高生。女子高生が尋ねる。「お兄さん、名前は？」「俺？＊＊＊だけど」 安価　>>2番目に来たリプ。フルネームで。

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決定>>山田太郎 「お兄さん、名前は？」「俺？山田太郎だけど」それを聞いて吹き出す女子高生。「や、山田太郎……」「うるさい。俺だって何回この名前をイジられたことか」少し不貞腐れる太郎を横目に、女子高生は口元を抑えて笑いを堪える。「ご、ごめ……ツボに入った……」

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ひとしきり笑い終えたのか、女子高生が顔を上げる。「ゴメンゴメン。人の名前を笑うのは失礼だったね」「その割には長いこと笑ってらっしゃったようですが」「本当にゴメンって」「まぁいいけど。で、君の名前は？」「私？私は＊＊＊＊」 安価　>>女子高生の名前

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てか人様の本の表紙キャラに物語どころか勝手に名前まで設定しちゃってるけど、マズかったらおっしゃってください(；・∀・)

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「君の名前は？」「私？私は芝田みどり。天然芝の芝に、田んぼの田。みどりは平仮名」「芝田さんか」「みどりでいいよ」「初対面で呼び捨てってのもなぁ」「いいよ、呼び捨てで。私もタローって呼ぶから」「そっちはさん付けしろよ」「固いこと云わなーい」「まぁいいけど……」

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「ねぇ、試しに呼んでみてよ」「なんで」「いいから」「なんだよもう……。　み、みどり」「ん？なぁに？」「ッ……！！」コテン、と首をかしげながら微笑むみどりに、太郎は思わずあさっての方向を向いてしまう。

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（か、可愛い……！しかし初対面の男にここまでやるなんて、あざといにも程があるッ……！）「タロー？」「い、いやナンデモナイ！ナンデモナイヨ！アハハ！」「変なタロー。あ、もしかしてちょっとドキッとした？」「スルワケナイヨ！ジョウダンジャナイヨ！」「どこのラ○スだ」

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そんなやりとりをしていると、最前列に固まっているサポーターの中心から、拡声器を通して声が聞こえてくる。『皆さんこんにちは！えーチームは今6連敗中と厳しい状況ですが、俺達の声で連敗を止めましょう！』 「そんなに負けてんのか」「まぁね」「みどりちゃんはここのファンなの？」

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「うん」「毎週、ここへ？」「ホームゲームの時はね」「ビジターは行かないのか」「遠いし、お金が掛かっちゃう。あと、サッカーではアウェイって云うんだよ」「さいですか」「さいです」 太郎は、ふと疑問に思ったことをみどりに尋ねる。「6連敗してるのに、応援してて楽しいの？」

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みどりは前を向いたまま答える。「うん、楽しいよ」その顔には、笑みが見える。「また、負けるかもしれないのに？」「今日、勝てるかもしれないじゃん」「そりゃあそうだけど……」

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「楽しくないのに応援に来る人なんて、いないよ。……ホラ」みどりが指差す先には、同じユニフォームを着た老若男女のファン。6連敗中だというのに、その表情はどこか楽しげで、悲壮感はない。「今日こそ勝つぞ、負けないぞっていう気持ちで皆ここに来てる。タローは違うの？」

麦茶 @mugicha_7

「俺は……今日初めてだから」「そうなんだ。じゃあ、タローは運がいいんだね」「なんで？」「だって、今日は7試合ぶりにウチが勝つ試合を生で観られるんだから」みどりの自身に満ち溢れたその瞳に、太郎はまたしても心を奪われる。しかし今度は目をそらさず、真っ直ぐにみどりを見る。

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「云うじゃないか。じゃあ負けたら罰ゲームな」「……いいよ、乗った」お互いの拳と拳を軽くぶつけ合い、不敵な笑みを浮かべ合う太郎とみどり。そうこうしているうちに、スタジアムに音楽が響き渡り、最前列付近のサポーター達が一斉にタオルマフラーを掲げ始める。

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みどりを見ると、同じように首にかけていたタオルマフラーを頭上に掲げていた。「ほら、タローも」「いや……俺は良いよ。今日初めて来たんだし」「いいから。ホラ、早く」「分かった分かった……」渋々タオルマフラーを掲げる太郎。それを見て満足したのか、みどりが再び前を向く。

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選手が入場してくる。上下に振られ、靡く巨大な旗。太鼓の音。飛び跳ねるサポーター。いつの間にか、その光景に見入っていた太郎は「おぉ……」と、思わず感嘆の声を漏らす。「凄いでしょ」「まぁ、確かに」「楽しくなさそうに見える？」「……いや、すっげー楽しそう」「でしょ？」

麦茶 @mugicha_7

「悪かったな、あんなこと云って」「気にしてないよ。それに、これからもっと楽しくなる」「そうなの？」「だって、勝つから」「そっか」妄信的でもなく、されど選手を心の底から信じていると言わんばかりの、みどりの瞳。太郎は、その瞳を信じようと思った。「さぁ、試合開始だ」　 出会い編・終

麦茶 @mugicha_7

性格は大人しめなんだけど、初対面の年上にも気後れすることなく話しかけられて、どこか勝ち気な雰囲気のある女子高生サポーター。でもコアサポのエリアに混ざらず、ゴール裏の上の方に陣取って、自分のペースで応援しているっていう感じ。を、イラストを見て想像してみた。

麦茶 @mugicha_7

途中からみどりに小悪魔設定が加わってしまったƪ(•̃͡ε•̃͡)∫ʃ