中村てつじ元議員の「今の安保法制法案の最大のポイント」

今の安保法制法案の最大のポイントは、武力行使ができる範囲の拡大よりも、『後方支援できる範囲の拡大』。
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中村哲治 @NakamuraTetsuji

ちょっと時間ができたのでツイートします。今の安保法制法案は、政府が平和安全法案と呼び、反対派が戦争法案と呼んでいます。日本が「武力行使」ができる範囲が拡大することばかり注目されていますが、最大のポイントは周辺事態法の改正により後方支援ができる範囲が拡大することです。

2015-06-20 09:56:01
中村哲治 @NakamuraTetsuji

分かりにくい話ですが国際法で問題にされる「武力行使」と今までの政府が憲法9条で許されないと言ってきた「武力行使」は範囲が異なっています。政府解釈の方が狭い。つまり、国際法上の「武力行使」に当たるものでも従来から政府は9条に反しないとして行ってきました。それが後方支援です。

2015-06-20 09:59:21
中村哲治 @NakamuraTetsuji

参考資料として紹介します。「国際法及び憲法第9条における武力行使」松山健二(国立国会図書館) ndl.go.jp/jp/diet/public… 国際法上「武力行使」に当たる後方支援を9条に反しないと政府は言ってきました。

2015-06-20 10:04:15
中村哲治 @NakamuraTetsuji

今回の戦争法案で問題なのは、国際法上「武力行使」とされる後方支援が出来る範囲を「周辺」概念で制限せず拡大したことです。つまり「重要影響事態」にさえ当たれば後方支援ができるようにしています。しかし、この後方支援は敵国から見れば国際法的には「武力行使」そのものです。

2015-06-20 10:07:38
中村哲治 @NakamuraTetsuji

周辺事態法の改正=後方支援の範囲が拡大→国際法上の「武力行使」の範囲が拡大→敵国からの攻撃対象→我が国に対する攻撃→「武力攻撃事態」そのものに該当→日本の「個別的自衛権」の発動→日本が戦争に参加、という流れになります。この点はあまり報道されていませんね。

2015-06-20 10:13:31
中村哲治 @NakamuraTetsuji

以上を簡単に言えば、今回の安保法制は戦争への入り口を広くし、相手からの攻撃がされやすくし、結果、日本を戦争に参加させていく道をひいたということ。

2015-06-20 10:21:55