《『見捨てられた初期被曝』を見捨てた人たち、見捨てられた人たち》

自己ツイートをまとめました。 初期被曝は、「不明になった」のではなく、 意図的に「不明にされた」ものです。
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

#見捨てられた初期被曝 には、具体的に触れられていないが、 2011年3月に福島県中通りの住民で、県立高校教員だった私にとっては、 どうしても確認しておきたい事がある。 福島県の中通りと会津地区の県立高校は、県教委の指示で、放射性物質が拡散する16日、に屋外で合格発表を強行した。

2015-06-20 17:27:52
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

したがって、私にとっては、 #見捨てられた初期被曝 であると同時に、 高校受験生と家族と、合格発表会場に部活動勧誘に来る高校生と、高校教員に対しては、強要された初期被曝でもある。 3月16日にどれだけの被曝を強要されたのかは、避難者でない中通り住民は検査されていないので、不明だ。

2015-06-20 17:30:55
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

また、福島県の県北地区の住民の多くにとっては、 2011年3月11日の地震で断水になったまま、必要な水の確保に屋外の給水の列に並ばなければならなかったので、 世帯によっては、幼い子どもを連れたり、妊娠中の状態だったりする状況で、被曝するように強要されたことも、忘れられないだろう。

2015-06-20 17:34:20
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

3月15日から16日の、福島県中通り住民に対して強要された被爆は、 「不急不要な外出は控えてください」とか「雨や雪に濡れないように気をつけてください」とか、テレビやラジオや新聞で福島県庁が公報し、県立高校合格発表を延期したりしてくれるだけで、ある程度防護できるものだった。

2015-06-20 17:39:38
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

加えて、中通りに避難していた浜通りの人たちに対しても、 屋外での被曝の危険性を通報しなかった。 避難者は配給される以外の物資を求めて 避難所近くのコンビニに徒歩で外出する際に雨や雪に濡れることがあった。 (私はその姿を多数見た) この人たちの追加被曝も、強要されたのだと思う。

2015-06-20 17:45:37
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

福島県民健康調査では、 このような個人ごとに異なる生活履歴を無理やりに式の中に押し込んで、 机上の計算で被曝線量を評価しようとしている。 その全体が、#見捨てられた初期被曝 と呼ぶべきものなのだ。 初期被曝を見直せば、被曝を増やした福島県庁や日本政府、「専門家」の責任が明確になる

2015-06-20 17:49:42
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

不要な被曝を住民や避難民にさせた責任は、 東京電力や福島県庁や日本政府や「専門家」だけのものではない。 住民たちが情報のよりどころにした、テレビ、新聞、ラジオの責任も、 見逃すべきではない、と私は考えている。 組織メディアの人々は、組織内では警告を受けていたからだ。

2015-06-20 17:53:40
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

例えば、3月16日に県立高校の合格発表風景を取材に来た新聞社やテレビ局は、 例年に比べてもさらに短い時間で取材をし、発表場所での取材を切り上げた。 しかし、当日や翌日の報道では、例年と同じような形式で報道し、 福島市や郡山市で防護が必要(有効)であるとは感じられない報道になった。

2015-06-20 17:57:17
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

2011年3月中、私は、中通りの住民に対しても、大規模なスクリーニング検査が実施されるだろうと、甘い推測を抱いていた。 4月になり、学校が再開されると、福島県庁や日本政府には、中通り住民を個別にスクリーニングを行い、対応する、という意思が無いと感じた。 #見捨てられた初期被曝

2015-06-20 18:07:12
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

2011年4月の間を通して、福島県中通りの被曝状況に関して、 テレビや新聞やラジオは、取材しない方針であることを思い知らされた。 計測されたのは、学校の校庭の空間線量や、モニタリングポストの空間線量。そして、昭和の大合併前の自治体毎に2箇所だけの土壌調査 #見捨てられた初期被曝

2015-06-20 18:10:25
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

本来、測るべきは、人体の被曝状況であるはずなのに、 自治体でも県でも、福島県内医療機関でも、 中通り住民の被曝状況は計測されなかった。 計測を拒否された。 医療機関や県庁に対して検査を希望した人たちは、 「ここでは検査しないことになっている」と言われた。 #見捨てられた初期被曝

2015-06-20 18:14:59
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

中通りの住民の被曝状況の検査拒否は、 2011年の夏休みが来るまで続いた。 夏休みになると、ごく少数の人々が、県外、国外の検査機関を頼って、 被曝状況を検査してもらうために、原則自腹で、出かけていった。 既に、半減期が短い放射性ヨウ素は検査不能だった。 #見捨てられた初期被曝

2015-06-20 18:18:50
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

#見捨てられた初期被曝 はその後、長瀧委員会などで、「専門家」によって、公式に見捨てられた。 「専門家」が見捨てる過程では、初期被曝を見捨てる作業を、福島県内の新聞やテレビ、ラジオが、積極的に見逃していた。記者各自の意図や思いは、私にはわからない。追認する報道しかないのだから。

2015-06-20 18:25:53
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「今後の健康を考える上で非常に重要な『初期被曝』という事柄があり、 その事柄を証拠として残すような検査や計測を行うべきだったのに、 福島県庁と日本政府と専門機関が検査や計測を拒絶している」という事を、 福島県内の新聞テレビラジオは報道しなかった。 それは、残された事実だ。

2015-06-20 18:35:47
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

#見捨てられた初期被曝  は、私達国民にとっては、「見捨てられた」ものだ。 しかし、福島県庁、日本政府、公的な会議の委員になった「専門家」、そして、福島県内のテレビ局・新聞社・ラジオ局にとっては 「見捨てた初期被曝」である。 福島県内のメディアは、中立的な第三者ではない。

2015-06-20 18:39:59
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

福島県外の新聞社やテレビ局やラジオ局については、 私は考察できるほどの材料を持たないので、判断を留保する。 また、福島県外のジャーナリストでは、毎日新聞日野記者や、フリーの木野龍逸氏など、見捨てずに取材と報道を続ける人たちがいることも、確認しておく。 #見捨てられた初期被曝

2015-06-20 18:43:22