中田先生の神道エセー

先日、島薗進先生のブログ論考に触発されて中田考先生がいくつかした発言について、島薗先生があれはどこへ行ったかとおっしゃられていたので外部にまとめてみた。 個別にリンクを貼って紹介するにも、それだけで一ページにまとめるにも微妙な量だったので、中田先生がその少し後になさっていた回想記も勝手に採録。
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島薗進 @Shimazono

7月刊行の『国家神道と日本人』への疑問等へのとりあえずの応答をブログに掲載。http://shimazono.spinavi.net/。近代国家形成期に組み上がった枠組みはなかなか変わらない。だが、何が近代国家の基本線かの認識は変わっている。「宗教」はその焦点の一つ。 

2010-12-25 09:07:39
中田考 @HASSANKONAKATA

「祭政教一致」の語がキリスト教型「政教state-church」関係 と違う神道社会の社会分化の型の存在を示唆している点が興味深い。 “@Shimazono:『国家神道と日本人』http://shimazono.spinavi.net/。近代国家形成期に組み上がった枠組み”

2010-12-26 01:28:51
中田考 @HASSANKONAKATA

イスラームでは「宗教-政治」的権威は「法 علماء政أمراء霊صوفية」に社会分化する。預言者ムハンマドصلعمの時代にはこれらの権威は彼一身に統合されていたが、直ぐにそれは「法政霊」に一旦社会分化した上でその三者が有機的に統合されたイスラーム文明システムが形成された。

2010-12-26 01:40:11
中田考 @HASSANKONAKATA

その意味において俗に言われる「イスラームの政教一致」は間違い、よくてもミスリーディング。預言者の時代の政教未分化の「政教一致」は、「法-政-霊」の明確に分離された部分システムが有機的に連結統合された後のイスラーム文明の政教関係とはまったく別物だ。

2010-12-26 01:49:03
中田考 @HASSANKONAKATA

ブログでは明治以降の国家神道における「祭政教一致」が「元来」「一体性をもつ」「自然な明明」と超歴史的連続性を有したように読めるが「祭政一致」の「古代」、「祭政教」分化の完成した「前近代的」、「祭政教」が「国家」を頂点とする国民国家システムの部分システムになった近代は別物と考えたい

2010-12-26 02:08:46
--- @vanaheimr

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2010-03-11 01:25:49
中田考 @HASSANKONAKATA

仕方無い。起きたまま行こう。と言う訳で徒然ツイート。 母方の祖父が田舎神主(旧国幣中社中山神社)だったので子どもの頃は夏休みは里帰で神社で暮らしていたので神道は体感的にある程度理解できる。しかし子供の頃、祖父母から神道の教えを聞いたこと一度もなかった。

2010-12-26 08:53:25
中田考 @HASSANKONAKATA

神社の中で暮らしながら、朝夕に神殿にまいり手を合わせる、といったこともなかった。祖父から神道の話を聞いたのは、大学で宗教学宗教史学科(イスラム学)に入ってから。祭神について尋ねて、姿形の無い宇宙の唯一絶対の神を崇めている、と答えられて仰天した。

2010-12-26 08:59:56
中田考 @HASSANKONAKATA

天皇について尋ねた時に、天皇家の神道は別物だからと極めて素っ気なく切り捨てられたのも意外だった。今まで意識をしたことがなかったけれど、これが私の宗教の原体験なのかもしれない。宗教は淡々と自分で実践するものであって他人に説教するものではない。

2010-12-26 09:06:26
中田考 @HASSANKONAKATA

祖父母と話した記憶は殆どないが、ただ一つ覚えているのは川でメダカを捕まえてタライに入れていたのを、祖母から、川に戻してあげたら、と言われたこと。結局私は言うことを聞かずメダカは皆死んでしまったけれど。祖母はハイカラな人で私は立会わなかったが臨終の言葉は「グッドバイ」だったそうだ。

2010-12-26 09:20:37