150620 白波瀬智幸氏レクチャー「大きな集団の中で、小さなことを積み上げる」( #oc0620 )

2015年6月20日14時〜 @総合資格学院梅田校 竹中工務店・白波瀬智幸氏レクチャー 「大きな集団の中で、小さなことを積み上げる」実況まとめ
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はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

14時より、総合資格学院梅田校にて開催の竹中工務店・白波瀬智幸氏によるレクチャー「大きな集団の中で、小さなことを積み上げる」を実況します。詳細が書かれたリンクを見つけられず…主に『大阪木材仲買会館』についてのレクチャーです。 #oc0620

2015-06-20 14:02:11
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あなたの街の材木屋さん|大阪木材仲買会館 mokuzai-nakagai.com #oc0620

2015-06-20 14:08:30
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白波瀬氏:竹中工務店で設計を担当しております。今日ぼくがお話するのは、14年ほど務めているゼネコンについてになります。タイトルは「大きな集団の中で、小さなことを積み上げる」。スーパーゼネコン(設計者5〜600人!)のなかでどのように設計するかについて。 #oc0620

2015-06-20 14:10:50
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白波瀬:まずは最近のプロジェクトについて。『大阪木材仲買会館』都市の中の森。街のなかに大きな木造の建物を建てました。敷地は堀江。1000㎡くらい。施主には木の情報発信をしたいという要望が。プロポーザルで勝った案件。ゼネコンなので設計だけでなく施工も請け負うことに。 #oc0620

2015-06-20 14:14:33
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白波瀬:木材を扱う産業は下降気味。そうした状況を打開したいという要望。大阪の大きな道はかつて川だったところが多い。敷地に約60年前に植えられた桜の木を残してほしいという要望もあった。 #oc0620

2015-06-20 14:18:08
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白波瀬:国産の木材をつかうことが組合にとって重要だった。日本国土の67%が森林。輸入材等の扱いが増え、山が荒れるなどの問題がある。街に建つ建物のうち92%がRCかS造。木がたくさんあるのに使っていない状況がある。国の政策として木造建築にいくつか補助金を出している。 #oc0620

2015-06-20 14:21:41
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白波瀬:桜の木を残すという要望を使って、木を覆うように平面配置をしながら、サッシや構造なども木でつくることを考えた。中は自然材料に包まれた場所を。街中だけど公園のような場所をつくりたかった。 #oc0620

2015-06-20 14:26:01
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白波瀬:木は火に弱い、水に弱い、日差しに弱い。火に弱いので構造や内装材に使ってはいけない、水や日差しに弱いので外装材にも使ってほしくないなど、日本は意外と木造建築にやさしくない。 #oc0620

2015-06-20 14:27:31
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白波瀬:日本では防火地域によって建てられる建築の規模や建て方が決められている。都心部の密集地では耐火建築物が必要になり、木で柱や梁をつくると違法となっていた。そこでうちで耐火集成材を開発。間伐材を利用した集成材にモルタルのプレートを組み合わせてつくり構造材に使用。 #oc0620

2015-06-20 14:33:11
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白波瀬:この建物は1階をRCで持ち上げている。津波に襲われた際に構造体を傷めないような工夫。また隣接する住宅地側の壁にもコンクリートを使用して延焼を防いだ。木をたくさん使いたいが、都心部ではあまり無理をせず、部分的に木を使う方針で設計した。 #oc0620

2015-06-20 14:35:45
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白波瀬:世界のビルは基本的に四角い断面をしている。この建物は庇を大きく出して、外装材として使用した木材を雨水などから防ぐ役割をもたせた。また、庇部分を足場として利用することで外装のメンテナンスの際にも活用できる。 #oc0620

2015-06-20 14:38:09
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白波瀬:木を多く使うことと同時に防災についても考える。昔の木造家屋からは卯建という袖壁のようなものが出て延焼を防いでいた。これと同じ役割を先ほどのコンクリートの壁がもっている。庇は2m出すと一番効率的に日射を防げることがシミュレーションによってわかった。 #oc0620

2015-06-20 14:41:57
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白波瀬:ヒートアイランド現象は、日差しを受けた時に熱を逃がすことができずに気温が上がる現象。木材を用いた建築が増えるとヒートアイランド現象の緩和にもつながる。様々なシミュレーションを活用し、問題等を確認してから設計、施工をはじめる。 #oc0620

2015-06-20 14:44:00
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白波瀬:木材を仕上げとして使用する際は燃えにくいように促す法律がある。燃焼実験によって安全性を確認した上で、安全計画を設計し、薬剤やフェイクを扱うことなく天然木材を用いて安全に設計した。かたちも実験さえすれば自由にできる。 #oc0620

2015-06-20 14:47:49
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白波瀬:クライアントが扱う木は丸太からチップ、家具用の木材など。そうした木材を様々な角度から紹介できるような仕上げを考えた。製材をそのまま積んで仕上げにしたり、鉋をかけた加工廃材を透かしにしたり、集成材をつなぐ加工を仕上げとして見せて吸音材として利用したり。 #oc0620

2015-06-20 14:50:45
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

白波瀬:見た目だけでなく、実験を通して安全を確認したうえで使う。様々なかたちの燃焼実験をくりかえし、燃えにくいかたちを模索している。体積で構造材に7割、内装等に3割の木材を使用した。これだけの量を木材で建設できたことには、環境的にも貢献できたのでは。 #oc0620

2015-06-20 14:53:37
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

白波瀬:別の仕事。うちの会社にも僕だけでなくいろいろな仕事があるので、あくまで一例として。2002年入社後、2003年にはじめて設計したのが梅田のヒルトンプラザ4万平米。 #oc0620

2015-06-20 14:57:53
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

白波瀬:2004年姫路の200平米のプレハブ。2006年チェコの自動車工場28万平米。2008年姫路の工場36万平米。などなど。そんなに数はやっていないが、それぞれのフェーズで具体的に何をやっていたのかを説明します。 #oc0620

2015-06-20 14:58:54
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白波瀬:2003年は主に商業部分の内装のデザインやエレベーターなどを担当。やりがいがあったのがエレベーター。実はひとつひとつ設計できる。設計者の利点はエレベーターをじっくり設計できることと言っても過言ではない。 #oc0620

2015-06-20 15:01:23
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白波瀬:当時モニターを使ったタッチ式のボタンが開発されたので活用した。緊急時の呼び出しボタンのスピーカーをぽつ穴でなく線錠に。ボタンもひとつひとつ描いて作ってくださいとお願いしていた。いろいろなものをミニマムにできた。 #oc0620

2015-06-20 15:03:33
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白波瀬:2004年のプレハブの仕事。おもしろかったのはプレハブなのでしばらく本設でつかうという要望。大通りに接していたので、プレハブをかわいく作るというのがミッションだった。 #oc0620

2015-06-20 15:07:59
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白波瀬:ガラス繊維でできたメッシュ(単価数百円/㎡)のシートを1枚ものと半分に切ったものを組み合わせて表情をつくった。 #oc0620

2015-06-20 15:08:06
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

白波瀬:2006年のチェコの自動車工場。製造工程ごとにボックスを配置。走行テストのバンク、輸送用の鉄道の線路の引き込みなど、建築に関係のない部分を多く担当した。 #oc0620

2015-06-20 15:11:17
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

白波瀬:そのほかにも、音楽ホールの反射板の張替えを、ホールのかたちから音響をシミュレーションして制作したり、グラフィックサインを計画したり、コンペに出したり。 #oc0620

2015-06-20 15:14:27