【KANMUSLAYER】シー・ファイト・フォー・ラブ・シスター

竹村京さん(@kyou_takemura)の書いてくださった、落ちぬい二次創作です。 今回は酒回の裏話? 某忍殺的テイストでお送りします。 いったい彼女は何ンダイさんなのか……っ 続きを読む
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はじめに

竹村京 @kyou_takemura

ふざけネタは冷静になると出せなくなる。思いついたら推敲なんてせずすぐ出すべき。という事で #落ちぬい

2015-06-13 21:17:33
竹村京 @kyou_takemura

#落ちぬい二次 、はじまります。本作は #不知火に落ち度はない の二次創作であり、オフィシャルではありません。意見・指摘などは #落ちぬい タグにお願いします

2015-06-13 21:18:30

本編

竹村京 @kyou_takemura

【シー・ファイト・フォー・ラブ・シスター】#落ちぬい二次

2015-06-13 21:19:51
竹村京 @kyou_takemura

夜の繁華街の片隅で二人の男が人目を避ける様にコソコソと何事か密談している。その顔は大陸風だった。 「ジンツウと言っていましたね。聞きましたか?」 「聞きました。確かにジンツウと言っていました」#落ちぬい二次

2015-06-13 21:22:36
竹村京 @kyou_takemura

「男の方は提督と呼ばれていましたから、間違いないと思います」 「そうですね。艦娘で間違いないでしょう」 「では、劉=サンに報告します」 片方が携帯IRC端末を取り出してメッセージを打ち込む。そのタイプ速度は遅い。#落ちぬい二次

2015-06-13 21:24:07
竹村京 @kyou_takemura

一分ほど経つと携帯IRC端末がキャバァーン音を発し、メッセージの到着を知らせる。 「確保する様にとの指示です」 「二人でですか?」 「増援を送るそうですが、この国のシチューを冷まさないのコトワザの通り先に行動を始めた方がいいでしょう」#落ちぬい二次

2015-06-13 21:26:18
竹村京 @kyou_takemura

コトワザを引用しているが、大人数で手柄を分けるよりも二人で分けた方がパイが大きいという事だ。もう一人もその意図を察して躊躇なく同意する。 「わかりました。では行きましょう」#落ちぬい二次

2015-06-13 21:28:13
竹村京 @kyou_takemura

「うまくいけばイサオシですね」 「幹部になって現場からオサラバですね」 二人はそう言って笑顔を交わすと、とあるサケ・バーに歩を進めた。 「イヤーッ!」 「グワーッ!」 「アイヤッ!?」 携帯IRC端末を操作していた男が突然道路に叩きつけられ意識を失う!何事か!?#落ちぬい二次

2015-06-13 21:29:31
竹村京 @kyou_takemura

「ドーモ、はじめまして。カンムスレイヤーです」 残った男の背後で「妹ラブ」と書かれたシャツを着たツーサイドアップの女がアイサツをする。先程の攻撃はこの女のアンブッシュだったのだ。誇らしく張る彼女の胸はしかし豊満とはいえなかった。#落ちぬい二次

2015-06-13 21:31:02
竹村京 @kyou_takemura

「ド、ドーモ、カンムスレイヤー=サン。趙です。貴様、なぜ高=サンを襲った?」 趙と名乗った男は激しく動揺しながらもカンムスレイヤーと名乗った女に問う。 「姉が妹を守るのは当然だからね」#落ちぬい二次

2015-06-13 21:32:36
竹村京 @kyou_takemura

壁に監視カメラ障子に盗聴器とはよく言ったものだが、それは男たちの方にも当てはまる。二人はサケ・バーの盗聴器から漏れ聞こえた名前からそれが艦娘だと見抜いて誘拐しようとしたのだが、その計画をこの女に聞かれてしまったのだ!#落ちぬい二次

2015-06-13 21:35:29
竹村京 @kyou_takemura

「ザ、ザッケンナコラー!」 趙はスタンガンを女に繰り出す。違法改造により出力が極めて高く、容易に相手を死に至らしめる非致死性武器の皮を被った凶悪武器である。#落ちぬい二次

2015-06-13 21:37:48
竹村京 @kyou_takemura

「イヤッ!」 しかし当たらなければどうという事はない。カンムスレイヤーは違法改造スタンガンをはたき落として踏み砕いた。 「じゃあちょっとお休みしてもらおうかな」 「すぐに応援が来るぞ!今なら許してやるぞ!」#落ちぬい二次

2015-06-13 21:38:47
竹村京 @kyou_takemura

「モスキート・ダイビング・トゥ・ベイルファイア。みんなやっつけるから大丈夫」 「タスケテ!」 「慈悲はない」 「ヤメテ!」 「イヤーッ!」 「グワーッ!」 素早く背後に回り込んだカンムスレイヤーの手刀が趙の意識を刈り取った。#落ちぬい二次

2015-06-13 21:40:49
竹村京 @kyou_takemura

「応援、ね」 カンムスレイヤーはおもむろに高の携帯IRC端末を拾い上げる。電源ボタンを押してみると、案の定ロックが掛けられていた。最低限のセキュリティ意識はあるらしい。#落ちぬい二次

2015-06-13 21:42:48
竹村京 @kyou_takemura

しかしカンムスレイヤーが画面をなぞるとあっさりロックが解除された。画面に着いた指の跡からパターンを読み取ったのだ。これが番号ロックであればいかなニンジャ観察眼を以てしても解除は容易ではなかったろう。#落ちぬい二次

2015-06-13 21:44:29
竹村京 @kyou_takemura

IRC通信のログを開くと、最新のレスは五人ほどの増援を出すというものだった。応援の到着まで少し時間があると見たカンムスレイヤーは倒した二人を物陰に隠して待った。#落ちぬい二次

2015-06-13 21:45:57
竹村京 @kyou_takemura

しばらくすると男を五人乗せたワゴン車が到着し、明らかに真っ当な人生を歩んではない男たちが現れる。その物々しいアトモスフィアに仕事帰りのサラリマンや夜を楽しむ善良な市民はそそくさとその場から立ち去る。実際賢明な判断だ。#落ちぬい二次

2015-06-13 21:47:19
竹村京 @kyou_takemura

「イヤーッ!」 物陰から飛び出したカンムスレイヤーは立て続けにチョップとパンチを繰り出し、一度に四人を倒す。アンブッシュで倒されるならばそれまで。アイサツする価値すらないのだ。カンムスレイヤーは残った男にアイサツをする。#落ちぬい二次

2015-06-13 21:48:44
竹村京 @kyou_takemura

「ドーモ。カンムスレイヤーです」 「アイヤッ!?アイヤーッ!!?」 男は想定外の状況にアイサツを返す礼儀さえ忘れて乗ってきたバンに乗り込み、エンジンをかける。逃走するのか? ならば賢明な判断だ。いかなカンムスレイヤーとて走って自動車に追いつけるわけではない。#落ちぬい二次

2015-06-13 21:50:28
竹村京 @kyou_takemura

「ス、スッゾ!スッゾ、スッゾコラー!」 しかし男の選択は違った。前進したのだ。この国では殺人でも凶器が自動車ならばほとんどの場合は殺人罪に問われないという冷静な打算に基づいた行動なのだ。タイヤが白煙をあげて軋む!ボンネットがカンムスレイヤーに迫る!#落ちぬい二次

2015-06-13 21:52:04