沖縄戦の流れをまとめてみる

沖縄戦の大雑把な流れをまとめてみました。自身がどれだけ把握できてるか確認するため記憶モードで書いています。なので、間違い等の指摘をいただけると幸いです。
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多足 @tasoku04

沖縄戦終結の日、ってことで昨日ニュースやってましたね。 沖縄戦の流れをちょっと整理してみましょうかね。 例によって記憶モードで書くんで、間違いあれば指摘いただければ。

2015-06-24 14:37:50
多足 @tasoku04

沖縄戦開始の日は、1944年10月10日。 いわゆる十十空襲からです。米空母機動部隊が台湾、沖縄沖に出現、艦載機による攻撃で沖縄の港、空港が攻撃を受け、日本軍にかなりの被害が出てます。

2015-06-24 14:39:36
多足 @tasoku04

そこで、日本軍は空襲を終え帰還中の米空母機動部隊を襲撃するべく、台湾沖に大量の航空機を投入。いわゆる台湾沖航空戦が勃発。 陸軍航空隊も含めた数百機の攻撃機による夜間襲撃により、米空母10数隻、戦艦数隻を撃沈という大戦果を挙げます。

2015-06-24 14:42:13
多足 @tasoku04

台湾沖航空戦により米空母機動部隊を撃滅したため、ここでフィリピン攻略に向かっている残りの米艦隊を一気に叩き、その戦果をもって講和を結び対米戦を終わらせよう、という「捷」作戦が発動されます。

2015-06-24 14:44:04
多足 @tasoku04

「捷」作戦は来寇する米艦隊を撃滅し戦争を終わらせる作戦。 来寇する区域により、一号がフィリピン、二号が台湾、三号が沖縄、四号が日本本土と設定されています。 フィリピンに米軍が来るので、「捷一号作戦」となるわけです。

2015-06-24 14:45:33
多足 @tasoku04

捷作戦は対米戦を終わらせるための作戦。つまり最後の決戦地としてフィリピンが選ばれたわけです。 上陸する米軍をフィリピンで迎撃すべく、陸軍部隊の移動も始まります。台湾を守備してた部隊をフィリピンに送るわけです。

2015-06-24 14:46:53
多足 @tasoku04

じゃあ台湾の防備はだれがするの? って話になるので、近所の沖縄から部隊が移動することになりました。 沖縄守備隊は自分たちの装備に合った防御陣地を作ってましたが、それを棄て台湾に移動することになります。

2015-06-24 14:47:56
多足 @tasoku04

さて、捷一号作戦ですが。 作戦の前提となってたのが、台湾沖航空戦による米空母機動部隊の壊滅だったのですが… これ、戦果誤認です。米空母は無傷です。被害受けたのは重巡二隻だけ、という始末。

2015-06-24 14:49:06
多足 @tasoku04

状況判断の難しい夜間攻撃で、たとえば日本軍機が海に墜落炎上する。 そうすると、その炎を目撃した偵察員が、「敵艦炎上」と報告するわけです。そういうのが積み重なって、幻の大戦果が生まれてしまったわけです。

2015-06-24 14:50:17
多足 @tasoku04

日本軍の参謀本部でも薄々気が付いてはいたようです。 「ミッドウェー海戦で飛龍攻撃隊が大損害出しながら、やっとこさヨークタウン一隻を撃破しただけだったのに。数が多いとはいえ新米パイロットの攻撃で、そんな簡単に米空母が沈むか?」と。

2015-06-24 14:52:11
多足 @tasoku04

台湾沖航空戦の大戦果は、すぐに誤認だったとわかったそうです。 が、フィリピン方面、捷号作戦発動にあたり、その話がどこまで周知されていたのか興味深いところですね。 なんせ新聞で大々的に報じ、スイス大使館から祝電がきたり、ニューヨークで株価が下がったりしたそうなので。 スイス大使館w

2015-06-24 14:54:12
多足 @tasoku04

台湾沖の戦果、「捷一号作戦の前提」って表現は間違いがありましたね。 「フィリピンでの決戦に踏み切る理由の一つ」、くらいに捉えた方が良さそうです。 あと戦果確認は参謀本部ではなく、航空隊の参謀とか海軍軍令部とかの話でした。「参謀本部」だと陸軍ですね。

2015-06-24 20:24:45
多足 @tasoku04

さて、捷一号作戦です。 日本海軍はもてる水上戦力のほとんどを投入し、護衛の米艦隊を蹴散らしフィリピン、レイテ島沖に居る米輸送艦を撃滅する計画です。 北方より小沢艦隊の空母が陽動し、西方より栗田艦隊の戦艦部隊が突入、南方より西村、志摩艦隊も同時突入を狙うのです。

2015-06-24 14:57:09
多足 @tasoku04

結果は艦これの影響もあってか知ってる人が多くなってますが… 小沢艦隊の空母は全滅、 栗田艦隊は武蔵を空襲で喪い重巡部隊も壊滅し撤退、 西村艦隊は時雨以外全滅、志摩艦隊も壊滅し撤退。 これ以上ないくらいの大失敗です。

2015-06-24 14:58:38
多足 @tasoku04

空襲を受け続けた栗田艦隊、小沢艦隊の乗員はどんな気分だったでしょうね。米空母機動部隊は台湾沖で壊滅したハズなのに、米艦載機が次から次へと襲い掛かってくる、ってのは。

2015-06-24 15:01:21
多足 @tasoku04

とにかく、フィリピンの戦いは日本軍の惨敗です。 せっかく抽出した陸軍部隊も壊滅、しばらく陸戦は続きますが、大勢は揺るぎない状態です。 捷一号作戦という、最後の賭けに日本は負けたのです。

2015-06-24 15:03:15
多足 @tasoku04

「この勝負に賭けて一発逆転を狙う!」って人は、その勝負に負けたあとどうするんでしょうね? 日本軍にも、そういう視点は無かったようです。少しでも有利に講和するための賭けに負け、それでも降伏は考えず、破滅への道を止めようとはしなかったわけです。

2015-06-24 15:04:51
多足 @tasoku04

さて、フィリピンの戦の為に防衛戦力を抽出された台湾と沖縄。 台湾には沖縄から部隊が移動しましたが、本土から沖縄への移動が非常に困難な状況でした。 沖縄への増援は皆無ではないのですが、米潜水艦に輸送船が喰われまくるので、部隊増強がちっとも進まないのです。

2015-06-24 15:07:11
多足 @tasoku04

沖縄からの疎開船対馬丸が米潜水艦に喰われた時期がいつだったか記憶してないんですが、沖縄ー本土間の移動が極めて困難だったという例の一つですね。

2015-06-24 15:09:48
多足 @tasoku04

この、「本来沖縄を防衛するはずの部隊が移動した」ってのと、 「その後本土からの増援が来なかった」ってのが、 沖縄県民が「本土に見捨てられた」と感じる要因となっているのではないでしょうか。

2015-06-24 15:11:01
多足 @tasoku04

さて、米軍はフィリピン占領後、次の標的を沖縄に定めます。が、その前に足がかりとして硫黄島を占領しよう、ということに。 1945年の…2月だっけ? 3月だっけ? まあそれくらいに硫黄島の戦いが始まります。

2015-06-24 15:12:27
多足 @tasoku04

沖縄の防御態勢が整っていない日本軍としては、硫黄島でできるだけ米軍を足止めし、時間稼ぎをしたい。 そのため、硫黄島守備隊には玉砕が禁じられ、捕虜にもならず死ぬまでとにかく粘れという命令が下ります。

2015-06-24 15:14:04
多足 @tasoku04

いやー… 言葉で言うのは簡単だけど、その実態を想像すると本当に恐ろしい、硫黄島の戦いは。 ちゃんと映画化してくれたイーストウッド監督に感謝やで…

2015-06-24 15:15:00
多足 @tasoku04

さて沖縄の防衛体制ですが。 守備陣地の構築なんですが、同じ陸軍部隊でも配備されてる野砲や戦車の数、種類が違うので、前の部隊が作った陣地をそのまま使える、ってものでもないのです。 15cm榴弾砲の陣地に47mm速射砲置いても仕方ないからね。 なもんで、防御陣地の修正が必要なのです。

2015-06-24 15:15:52
多足 @tasoku04

硫黄島で米軍が手間取ってる間に、沖縄に新たに派遣された守備隊が防御陣地を作っていましたが、色々間に合わなかったのです。 嘉手納基地のある場所だったと思うけど、日本軍が空港作ろうとしてたんですよ。しかし完成間際になって米軍が来寇。止む無く施設を破壊してます。

2015-06-24 15:17:34