新国立競技場建設に見る「過去の決定の間違いを認めると死んじゃう病」とそういうときのお役所的解決策

お役所の中の人も大変だなとおもいました(小並
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朝日新聞サッカー担当 @asahi_soccer1

サッカー界への影響も大きい新国立競技場問題。2本の巨大アーチは維持する方針になりました(広)→新国立競技場、アーチを維持 総工費900億円増 bit.ly/1LkuQf7 pic.twitter.com/wy5wJ5Ybph

2015-06-24 08:57:48
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大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

役所に本当にある病気で「過去の決定を間違いだと認めると死んじゃう病」ってのがあって、たとえ前任やもっと前の人の決定であっても、「状況が変わったので、当時正しかったものが現状に合わなくなりました」と言わなければならない。国立競技場問題は、これ。

2015-06-24 09:09:42
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

当然、状況が変わったと説明するためには「当時は予見し得なかったような変化」である必要があるので、ほとんどの場合は説明できない。そこで、定したことの範囲内で「ずらす」程度の変更しかできなくなる。役所が一度決めたことが変わらない理由。

2015-06-24 09:12:51
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

こうなってしまう原因は、日本的な発想では失敗は「誰の責任かを決めて処罰する」ことにあると思う。役所は責任から逃げてしまう。民間は、責任を誰かに負わせる。どちらも本当は良くなくて、「最善の結果になるように方針を変える」が必要なのだが。

2015-06-24 09:17:38
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

役所の「間違いを認めると凍んじゃう病」のRTが多いので、国立競技場問題について追記。国立競技場は、予算超過してる時点で、認めるもなにも間違いは明白。だからこそ設計変更もしてるのに、何が間違いと認められないのか。

2015-06-24 13:15:22
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

「建設ラッシュで単価が上がった」「詳細に設計を詰めたら予想より高くなった」はある程度理由になる。「規模を縮小する」「簡素化する」「一部を仮設にする」も、決定されたことの範囲内での「ずらし」なのでOK。ダメなのは「アーチをなくす」

2015-06-24 13:18:16
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

アーチをなくすということは、そもそも国立競技場の機能としてアーチは必要なかった、と認めたことになる。文科省は財務省に「アーチがなくてはならない理由」を説明したはずで、それを反古にしたら文科省は嘘つきになってしまう。大臣が「アーチやめよっか…」と言った翌日にそれが取り消される理由。

2015-06-24 13:22:16
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

こういう場合、国交省がよくやるのは「そこは二期工事にする」という方法。「道路は往復4車線必要です!」と言っておいて、予算が足りないから「暫定2車線で開通します」と言う。2車線で足りると言ってしまうと将来広げたくなったときに困るから、暫定という言葉を使う。

2015-06-24 13:25:32
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

で、国立競技場はアーチの基礎がすごく大きくなるので、アーチだけ後から作るのが難しい。なら、「技術開発であとから作る方法を考えました」とか適当なこと言えば、辻褄が合う。シールド工法で横から掘ります、とかね。そんなの嘘でもいいのよ。話の辻褄さえ合えば。

2015-06-24 13:27:47
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

で、オリンピックが終わってから2期工事の検討会を開いて、「アーチ作るより普通に屋根掛けた方が安上がりだとわかりました!」って言えばいい。いや、もう屋根なんか付けなくていいかもしんないけど、それなら「二期工事は未定」と永久に言ってればいい。

2015-06-24 13:29:45
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

こういう、役所内ゲームのテクニシャンが文科省には足りないんだろうなあ…と、いろんな場面で思う。単なる内輪ルールの話なのに国民の見てる前で右往左往されたら、国民は呆れちゃうでしょう。

2015-06-24 13:33:26