『隣人がくりへし』

だ🚕 @yarino12

倶利伽羅「あ、今日ゴミ出しだ」 長谷部「そうだな。すっかり忘れてた。お前よく覚えてたな。」 倶利伽羅「隣のベランダからがさごそ音がしたから」 スッ 長谷部「なんだ」 倶利伽羅「じゃんけん。ゴミ出しの」 長谷部「よし分かった」 ーーー 倶利伽羅「シュメイだ。行け」 #隣人がくりへし

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倶利伽羅「猫飼いたい」 長谷部「駄目だ。誰が世話すると思っている」 倶利伽羅「俺とお前」 長谷部「それはそうだが…このマンション動物は」 倶利伽羅「隣の奴が飼ってる」 長谷部「……分かった」 #隣人がくりへし

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ーーーー長谷部の猫アレルギーが発覚ーーーー 長谷部「すまない…俺のせいで…」 倶利伽羅「別に……長谷部…」 長谷部「怒ってるのか」 倶利伽羅「いや、そうじゃない」 長谷部「！！！どうした？！」 倶利伽羅「じんましん、嘗めたら治るか？」 長谷部「…………」 #隣人がくりへし

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長谷部「ちょっと出てくる」 倶利伽羅「…勝手にしろ」 長谷部「……なんでお前もついてくる？」 倶利伽羅「何処へ行くかは俺が決める」 長谷部「タバコ買いに行くだけだけど」 倶利伽羅「……」 長谷部「一緒に行くか？」 倶利伽羅「……勘違いするな、俺はピノ買うだけだ」 #隣人がくりへし

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ーー本丸コンビニーー 長谷部「他に欲しい物はないか？」 倶利伽羅「ーースッ」 長谷部「っ！これはピノじゃないぞ」 倶利伽羅「切れてたから…」 長谷部「……そうか…なら、これも……」 倶利伽羅「……（長谷部もしたいのか）」 倶利伽羅「（よかった）」 #隣人がくりへし

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深夜バイト光忠「黒い袋に入れましょうか？」 長谷部「いや、そのままでいい」 倶利伽羅「いや、入れろ」 長谷部「資源の無駄だ」 倶利伽羅「入れるかどうかは俺が決める」 長谷部「おい、倶利伽羅」 光忠「じゃあ分けておきますね（なんだホモか…）」 #隣人がくりへし

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長谷部「よし…あらかた終わったな…出かけるぞ」 倶利伽羅「……何処に？」 長谷部「蕎麦買いに行く」 倶利伽羅「なんの為に？」 長谷部「何って、両隣に配るんだ」 倶利伽羅「蕎麦を？」 長谷部「そうだ。常識だろう」 倶利伽羅「いや…蕎麦はやめた方がいい」 #隣人がくりへし

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ー蕎麦ではなく小洒落たお菓子になりましたー 長谷部「夜分遅く失礼します。隣に越してきた長谷部です」 倶利伽羅「……」 長谷部「えっと、こっちが、おっと…じゃない、甥です」 倶利伽羅「…どうも」 長谷部「ご迷惑をおかけするかと思いますが、何卒よろしくお願いします」 #隣人がくりへし

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長谷部「おい…倶利伽羅帰るそ、って…お前何して…」 倶利伽羅「……猫」 ？「あーすみません、ちょっと人懐っこくって」 長谷部「いえいえ、大丈夫です。こらこそすみません」 倶利伽羅「……（ゴロニャ）」 長谷部「ほら倶利伽羅帰るそ」 倶利伽羅「……また会いに来る」 #隣人がくりへし

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長谷部「今日大家さんに会った」 長谷部「旦那さんによろしくって言われたんんだが…」 長谷部「お前は俺のことを影でなんて言ってるんだ？」 倶利伽羅「……別に」 長谷部「は？」 倶利伽羅「本当のこと言ってる」 #隣人がくりへし

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倶利伽羅「（ひょいっ）」 長谷部「倶利伽羅、そっちは俺が持つ。重いだろう」 倶利伽羅「別に」 長谷部「ほとんど俺の酒だ。俺が持つ」 倶利伽羅「…俺より華奢なくせに」 長谷部「んぐぅ……」 ー倶利伽羅くんは長谷部くんよりガタイがいいー #隣人がくりへし

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長谷部「おい、そろそろ寝るぞ」 倶利伽羅「……呂布倒すまで」 長谷部「明日朝早いんだろ。ほら、とっとと寝るぞ」 倶利伽羅「……」 長谷部「分かった。じゃあ俺はもう寝る」 倶利伽羅「…長谷部、もしかして」 長谷部「……寝るぞ、倶利伽羅」 倶利伽羅「ああ…寝よう」 #隣人がくりへし

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ーくりへしが引っ越す前ー 長谷部「転勤が決まった。一週間後に××県だ」 倶利伽羅「急だな」 長谷部「そうだが…会社の命令だから従うしかない」 倶利伽羅「……」 長谷部「お前とも暫く会えなくなるな」 倶利伽羅「……」 ー次の日ー 倶利伽羅「長谷部、会社辞めてきた」 #隣人がくりへし

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#隣人がくりへし 隣人がくりへしとは、あなたの住む家のお隣に引っ越してきたくりへしの日常を描いた物語です。隣人のくりへしは叔父甥ではありませんが、あたかも叔父と甥であるような暮らしをしています。

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長谷部「はあ？！何言って…」 倶利伽羅「俺も一緒に行く」 長谷部「ちょっと冷静になれ。一緒に行くってどういうことだ？！」 倶利伽羅「一緒に住もう長谷部。そしたらずっと一緒だ」 長谷部「くりか、ら…？」 倶利伽羅「はせべ、結婚してくれ」 #隣人がくりへし

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倶利伽羅「バイトする」 長谷部「は？まだいいだろう。失業手当も出てないし」 倶利伽羅「…暇だ」 長谷部「いいじゃないか、たまには」 倶利伽羅「あんたがいないと暇で仕方ない」 長谷部「くりから…」 倶利伽羅「それに、俺はあんたの旦那だ。俺が稼いで食わせてやる」 #隣人がくりへし

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光忠「最近気になるお客さんがいるんだ」 光忠「夜11時になると煙草とピノ買っていく二人組」 光忠「ねえ、あの人たち何かな？兄弟かな？」 ー翌日ー 店長「紹介する。新しく入った大倶利伽羅くんだ」 倶利伽羅「…馴れ合うつもりはない（結婚してるから）」 光忠「！！」 #隣人がくりへし

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#隣人がくりへし ちなみに夜中になると声を押し殺してやることをやります。 叔父甥のふりをしていますが恋人通しなんですよ♡夜中にご注目！

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長谷部「ただいま…おい、どこ行くんだ」 倶利伽羅「バイト」 長谷部「ああ、そうだったな…」 倶利伽羅「戸締りちゃんとしろよ。誰か来ても開けるな」 長谷部「俺は子供じゃないぞ」 倶利伽羅「……行ってくる（ガチャリ）」 長谷部「……」 長谷部「……静かだな」 #隣人がくりへし

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長谷部「倶利伽羅、背中痛くないか？」 倶利伽羅「……」 長谷部「布団出してもいいんだぞ」 倶利伽羅「……」 長谷部「……倶利伽羅？」 倶利伽羅「……はせべ……」 灰色の部屋。明かりのないリビングの床の上で、俺は倶利伽羅とセックスをした。 #隣人がくりへし

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汗と、湿気を吸ったダンボールの据えた匂いが漂っていて、倶利伽羅の首元に手を伸ばすと、柔らかい髪が指先で潰れた。 倶利伽羅「…はせべ」 長谷部「くり、から…どうした…？」 倶利伽羅「……だ…」 長谷部「なんだ、突然…」 倶利伽羅「……」 それから先は二人の秘密 #隣人がくりへし

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光忠「ねえねえ倶利伽羅くん、休みの日は何してるの」 倶利伽羅「……」 光忠「（こんなナチュラルな無視初めて見た）……倶利伽羅くん…」 倶利伽羅「馴れ合うつもりはない」 光忠「いや、それはそうと、君と良く来るあの人、お兄さん？」 倶利伽羅「…ろす」 光忠「？！」 #隣人がくりへし

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光忠「…ちょ、嫌だなあ…物騒なこと言わないでよ…」 倶利伽羅「（ギロッ）」 光忠「（…気になるけど…あの人については突っ込まないでおこう…）」 ーーピンポーンーー 光忠「あ、いらっしゃいませ〜っっって！！！！」 倶利伽羅「おい…外に出るなって言っただろう」 #隣人がくりへし

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長谷部「…すまない。タバコが切れたんだ…」 光忠「（ええ！！来ちゃったよ…ど、どうしよう気まずい…）」 倶利伽羅「メールすれば俺が帰りに買ったのに」 長谷部「いや…そうなんだが…」 倶利伽羅「何だ？」 長谷部「…お前がいないと、静かで…」 倶利伽羅「…それで？」 #隣人がくりへし

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長谷部「いや、その」 倶利伽羅「それで、俺がいないと静かでどうなんだ？」 長谷部「……静かで…寂しい……」 光忠「（ちょっと、僕隣にいるんだけど…！）」 倶利伽羅「…分かった。」 倶利伽羅「おい、光忠」 光忠「えーっと、何かな？」 倶利伽羅「バイト辞める」 #隣人がくりへし