トラウマティック・ストレス学会(第14回)参加メモ

@hirokiharoki さんによる、日本トラウマティック・ストレス学会(2015/6/20-21、京都)の参加メモ。 講演「長崎原子爆弾に対する暴露後の持続的な精神的苦痛」(金 吉晴) 講演「原発職員の心理サポート」(重村 淳) 講演「記憶のケア、そして<語る>を支えるケアへ」(岩井 圭司) 続きを読む
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第14回日本トラウマティック・ストレス学会
(2015/6/20~21、京都テルサ)
公式HP→ http://www.jstss14.com/

hiroki @hirokiharoki

第14回トラウマストレス学会のタイムテーブル と私が選択したセッション。 pic.twitter.com/kv9HcDvbMO

2015-06-29 08:55:32
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シンポジウム:「Trauma Around the World」

    Miranda Olff, Ph.D.((現ISTSS会長、オランダ Professor Department of Psychiatry, Academic Medical Center, University of Amsterdam)
    Nancy Kassam-Adams, Ph.D.((前ISTSS会長 アメリカ Associate director for behavioral research at the Center for Injury Research & Prevention and directs the Center for Pediatric Traumatic Stress, at the Children’s Hospital of Philadelphia)
    金 吉晴(JSTSS/ISTSS 理事 国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 成人精神保健研究部 部長)

hiroki @hirokiharoki

最初の講演は、オキシトシンは奇跡の薬じゃないけど、ある場合はトラウマに一定の効果があるのでは、みたいな主張の話だった。

2015-06-27 11:31:51
hiroki @hirokiharoki

正直、あまり興味沸かず。

2015-06-27 11:35:34
hiroki @hirokiharoki

2つ目。トラウマを受けた子供達へのWEBベースのゲームを使ったサポート といった感じの講演 ネット見つけたプレゼン資料(英語)→ slideshare.net/NancyKA/marsac… ネット上で遊べるバージョンみたいのを見つけられなかったので(まだ未完成?)何とも評価できない。

2015-06-27 11:57:50

講演:「長崎原子爆弾に対する暴露後の持続的な精神的苦痛」(金 吉晴)

    (JSTSS/ISTSS 理事 日本国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 成人精神保健研究部)

hiroki @hirokiharoki

先生:「長崎原子爆弾に対する暴露後の持続的な精神的苦痛」  最初に被曝者認定されたエリア。行政区で指定したので距離は短かったり長かったり(最遠12km)。後に周辺のエリアも追加、しかしさらに外側の黄色エリア(12km内にもかかわらず)は追加されなかった。

2015-06-27 13:50:23
hiroki @hirokiharoki

こんな感じの地図でした。爆心地。最初に被曝者認定されたエリアと、追加認定されたエリア、そして認定されなかったエリア。 pic.twitter.com/bjv9PqmHn7

2015-06-27 13:52:42
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hiroki @hirokiharoki

(1/7)放射線被曝の確定的影響として、脱毛や出血。中長期では、ガンなどの有症率があがる→新しい患者→被曝の影響なんじゃないかと疑心暗鬼に。 リスクの議論。たばこなどと比べて影響ずっと少ない。 不安になっている人を、リスクが低い話では納得させにくい。 コントロール群を作る。

2015-06-27 14:22:39
hiroki @hirokiharoki

(2/7)黄色いさっきの未指定地域9800人から400人。黄色エリアの人達へアンケート調査。 爆発の閃光→放射線ではない。25%の人しか知らなかった。50年以上もの間、閃光を見た→放射線浴びた、と受け止めていたこと。「ピカドン」という言葉で光=放射線のようなイメージに。

2015-06-27 14:22:40
hiroki @hirokiharoki

(3/7)自然界にも放射線があること。40%以下の人しか知らず。 実際は遠くにいた人も「十分に被曝したと自分では思っていた」もっと近くだと思って、感じていた。 「原爆の爆発を見たかどうか」によって →体の健康、差なし。心の健康には大きな差があった。特に、爆発の閃光、

2015-06-27 14:22:40
hiroki @hirokiharoki

(4/7)光を放射線だと誤解していて、放射線が自然にもあると知らなかった層で、精神健康が悪い傾向。 原爆直後の不安。 後で放射線のことを知った時←これが大きかった。 どこで放射線のことを知ったのか?→ビキニ岩礁での第五福竜丸事件の悲惨な被曝の様子を新聞やTVで見た時。

2015-06-27 14:22:40
hiroki @hirokiharoki

(5/7)調査時バイアスの検証。近親者以外が面接。 想起バイアス。現在の。過去の体験ではない。 生存者バイアス。最も心理的被害の大きかった人は既に亡くなっている? 被曝に関する不安は、実際の被曝量とは関係なく発達する。 情報は、メディア、ニュースから。これに対し、

2015-06-27 14:22:41
hiroki @hirokiharoki

(6/7)被曝者と認定されていれば公的な情報や知識が貰え、医療サービスも受けられた。 黒い雨→黒いのは「スス」である。必ずしも放射性物質が含まれるとは限らない。「黒い雨」という小説の影響で、黒い雨=放射線のイメージが。 科学的な安全と、心理的な安心感は、異なっている。

2015-06-27 14:22:41
hiroki @hirokiharoki

(7/7)コミュニケーション大事。(終了)

2015-06-27 14:22:42

講演「原発職員の心理サポート」(重村 淳)

    (防衛医科大学校 精神科学講座)

hiroki @hirokiharoki

@Kontan_Bigcat もしよければ参考にしてください。プログラム詳細等(重村先生の講演は突然決まったということで記載無しです) jstss14.com/program.html twitter.com/hirokiharoki/s…

2015-06-29 09:33:57
hiroki @hirokiharoki

(1/4)重村先生:「原発職員の心理サポート」(※体調を崩された方の代理で急遽入った講演) PTSD。NYCへ。9.11workers high。2年後。工事の人のPTSD率。17.5%で、そのうちの慣れてない人は21%。 災害支援者。大変な立場。きつい仕事。

2015-06-27 14:52:48
hiroki @hirokiharoki

(2/4A)なおかつ被災者でもある。2重の重み。 自衛隊員の遺体捜索。PTSDは比較的低かった。メンタルの反応。 住民の苦情、クレーム対応。窓口→ストレスUP。→人のためになっていると考えた人は低めの傾向。

2015-06-27 14:58:43
hiroki @hirokiharoki

(2/4B) 4分割の表:1.Work仕事 2.Greif嘆き悲しみ 3.

2015-06-27 14:59:08
hiroki @hirokiharoki

(3/4)Victim被災者、津波 4.Discrimination差別、東電バッシング 4が一番メンタルに影響。一般の被災者、支援者と比較しても、とてつもなく高い値(ストレス値?)だった。 差別。原子力災害。不明確で巨大な恐怖。 モチベーション低下。

2015-06-27 14:52:49
hiroki @hirokiharoki

(4/4)福島の作業者を支えるシステム必要。 被曝一番多い人で675mSv。メンタルへの影響は、ほとんどはっきりしていない。一般住民より2桁以上高い被曝値。…(終了)

2015-06-27 14:52:50
hiroki @hirokiharoki

(1/5)ディスカッション: 重村先生:原発職員。メンタルヘルスの検診。→必要なケアに繋げる。 先生:黄色のエリアの人が、精神的医療サポートを受けられるようになった。 「(自分の)不安と合わない情報」を受け入れない。→どうすればいいのか。

2015-06-27 15:26:09
hiroki @hirokiharoki

(2/5)福島こころのケアセンターの方認知的不協和を受け入れたくない。難しい問題。 そのままでどうサポートするかなども含め考えている先生:これを受け入れれば不安でなくなるという情報を、受け入れない。→悪いことを隠しているんじゃないかと。

2015-06-27 15:26:10
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