「小児甲状腺癌」と「小児に発生した甲状腺癌」の違い

福島の子ども達に対する超音波検診で発見されている甲状腺癌を、「小児甲状腺癌だから成長が早い、危険だ」などという主張をみかけますが、発見経緯の異なるグループを同じものとみなすことはできません。明確に区別して考える必要があります。
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シュー @shu_n148

小児期のうちに症状で発見される甲状腺癌と無症状でエコーで掘り起こした甲状腺癌は特徴の異なる別の集団。実際に癌のみつかった子供たちをつかまえてこんなデタラメな計算をするのは暴力と同じ。乱暴だと自覚してやってるみたいだけどtwitter.com/KinositaKouta/…

2015-11-07 07:49:00
木下黄太 @KinositaKouta

福島の甲状腺癌は16.8歳が平均年齢。 この米国データを乱暴にあてはめると 女子 56.8歳 男子 37.2歳 これが平均寿命ということになりますね。最も生存率が高く、比較的良いとされる甲状腺癌でさえも、この惨状とも考えられます。 twitter.com/cyborg0012/sta…

2015-11-03 22:55:26
シュー @shu_n148

甲状腺癌と一口にいっても、内訳は様々なタイプの腫瘍を持った患者さんの集まり。一般的な男子の小児甲状腺癌の特徴というのは、小児期に発生し、男子にもかかわらず早く成長し、小児期のうちに自覚症状を伴って診断されるような特別な甲状腺癌を抱えた子どもだけを集めた特徴

2015-11-07 11:33:06
シュー @shu_n148

全て無症状でみつかっている福島の子どもたちはこれとは異なる集団です。100人以上みつかっているうちで検診がなくても小児期に発症するような男子は1人いるかいないかでしょう。中には20年くらいで亡くなるような人もでてくるかもしれないが、全体の特徴ではない

2015-11-07 11:42:53
シュー @shu_n148

小児甲状腺癌は危険だからもっと検診拡大すべき、と騒ぐのは二重に間違っていると思う。

2015-03-18 07:20:28
sivad @sivad

小児甲状腺がんに関する資料情報まとめ matome.naver.jp/odai/213661806…

2015-03-27 18:09:35
シュー @shu_n148

このまとめによればスクリーニング発見でない小児甲状腺癌の特徴は、非常に稀、診断時の腫瘍径5.2cm、遠隔転移17.7%、リンパ節転移90%。福島でのスクリーニング発見のものの特徴(腫瘍径1.4cm、肺転移2例、リンパ節転移17例)と大きくかけ離れていることがわかる。

2015-03-28 10:56:09
シュー @shu_n148

小児甲状腺癌はもともと多く発症していて、その中で早い時期に発症し、かつ増大速度の早い一部が小児甲状腺癌として小児期に診断され、その他は成人の甲状腺癌として発見されているのではないでしょうか

2013-10-27 08:39:18
シュー @shu_n148

@SciCom_hayashi @KutaroMichikusa 繰り返しですが、従来の小児甲状腺癌の特徴というのは小児期に症状発見されるようなグループの特徴であって、スクリーニング発見の集団の中にはそれに相当するものはわずかしか含まれないと考えています。

2014-09-27 18:51:40
シュー @shu_n148

@SciCom_hayashi @KutaroMichikusa 成人の甲状腺癌は一般におとなしいと言われていますし、成長速度は年1~2mmくらいのものが多いようです。20代30代で3,4cmになってみつかる甲状腺癌の起源の多くは小児期にあると考えることができると思います。

2014-09-27 19:20:14
シュー @shu_n148

@SciCom_hayashi @KutaroMichikusa 大人と子どもで突然性質が変わるわけではなく、成人の集団には小児期に発生し長い期間をかけて発症に至ったものが多いのに対し、小児期のうちに症状発見される集団は成長の速いものの割合が相対的に高くなると思います。

2014-09-27 19:33:49
シュー @shu_n148

@SciCom_hayashi @KutaroMichikusa 繰り返しですがいわゆる小児甲状腺癌の特徴というのは小児期に発生して小児期のうちに発見される甲状腺癌の傾向であって、小児期に発生する甲状腺癌全ての特徴ではないと思います。

2014-09-28 05:47:59
Seiichi Ushikubo @sushikubo

@shun148 すいません、説明なしで表を提示してしまって。 (1) 腫瘍は、ある年齢から、一定の頻度で、毎年発生する。 (2) 発生した腫瘍の中に、異なった発育速度の腫瘍がそれぞれの頻度で存在する。 (3) 発育速度は腫瘍が大きくなっても一定。 で作表してあります。

2015-07-01 07:19:05
Seiichi Ushikubo @sushikubo

@shun148 御指摘のとおり、横の並びが腫瘍径、縦の並びが成長した年です。 一番上が、ある年齢の腫瘍径分布 二番目が、それぞれの年齢を集計した表 です、 一番上の表の1行目に適当な確率分布で成長速度の分布を出しています。 twitter.com/sushikubo/stat…

2015-07-01 13:10:32
シュー @shu_n148

@sushikubo 表の本来の目的と違うかも知れませんが、右端の30mmの部分が従来の小児甲状腺癌に相当すると考えると、検診発見群全体はそれとはかなり性質が違うこと、多くは成人の甲状腺癌の前倒しであることがイメージできますね。

2015-07-01 13:23:41
シュー @shu_n148

小児期に発生する甲状腺癌もマラソンに例えると、小児期のうちに症状発見まで至るのはごく一部のサブスリーランナーのようなもので、その特徴が一般的な小児甲状腺癌の特徴とされているもの。検診発見では5キロ以上走った選手全員が対象なので、サブスリーも含まれるけどそれはごく一部。

2015-07-01 15:07:14
シュー @shu_n148

初回の超音波検診では、年齢が上がるほど長い期間に蓄積した成長の遅い癌の割合が高くなる。裏を返せば、低年齢ほど成長の遅い癌の割合が低くなる。これは微小癌でも同じことが言える。そして検診を繰り返し行なうと、成長の遅い癌の蓄積効果がなくなるので年齢による特徴の差が小さくなると思われる。

2015-07-13 03:31:11
シュー @shu_n148

成長の速いものは順次診断され遅いものが集団内に蓄積するので、実際に成人に超音波検診を行うと福島の10倍以上もの癌が発見される。とはいえ、全てが大人しい癌の蓄積ではなく年齢による発生率の上昇分もある。 pic.twitter.com/x1eGcfsFDL

2016-03-23 15:59:33
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シュー @shu_n148

発見経緯による成長の遅い甲状腺癌の割合の違いは、成人の初回超音波検診>小児の初回超音波検診>成人、小児の2回目以降の超音波検診>成人の偶然発見>>成人の症状発見>小児の症状発見の順になると思う。

2015-09-19 10:46:11
二十人のろの夢 @drsteppenwolf

この仮説は、成長速度が一定であるという前提に基づいていますね。 twitter.com/shun148/status…

2015-07-13 07:07:24
シュー @shu_n148

@drsteppenwolf 各年齢で発生する癌の特徴に大きな差がないという仮定はしています。差がなくても、初回検診で発見される癌のプロフィールには年齢により違いができるという考えです。

2015-07-13 07:19:36
二十人のろの夢 @drsteppenwolf

@shun148 甲状腺癌が発生した後で成長していく過程で、成長が止まったり(非増殖)、縮小したりするものがあるのではないかと。そうだとすると「微小癌でも同じことが言える」は危ういように思います。

2015-07-13 07:33:09
シュー @shu_n148

@drsteppenwolf 微小癌でも同じことが言えて、さらに成長の止まる運命のものも成長する癌として上乗せされるので、小児の微小癌は実際よりも成長するものが多いかのようにみえるのではないかと思います。

2015-07-13 07:36:46