バンドパロ 新開・福富編

新開と福富が楽器を始めた理由
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紫音 @honey2_honey0

バンドパロ~新開・福富編~ 福富の家は音楽一家で、父は作曲家でピアニスト、母はバイオリニスト、兄はギタリストだ。 福富は様々な楽器を試して、最終的にドラムを選んだ。 特にバスドラにはこだわって選んだ。 毎日学校から帰ってきては練習をし、あっという間に上達した。

2015-04-18 00:44:15
紫音 @honey2_honey0

幼馴染みの新開がベースを始めてからは、兄を含めて3人でセッションをすることもあった。 福富にとって音楽は身近なものであり、自分を証明するものであった。 ドラムは一人では音楽を奏でられないが、ドラムがあるのと無いのとでは音の厚みが違う。 縁の下の力持ちである所が気に入っている。

2015-04-18 00:51:20
紫音 @honey2_honey0

新開に、なぜベースを選んだのかを訊いたことがある。 新開はかっこよく、ギターのような花形が似合うような気がしたのだ。 答えは、福富がドラムを選んだのと同じ様な理由であった。 「確かにベースはギターよりも目立たないけど、ベースの音は音楽を支えてる気がするんだ」

2015-04-18 00:54:42
紫音 @honey2_honey0

中学には軽音楽部はなかったので、2人で練習した。 高校生になったら、軽音楽部に入ってバンドを組もうと話をした。 高校生になり、入部した軽音楽部には東堂という同い年のギタリストがいた。 彼は歌も歌えるようで、3人でバンドを組んだ。 やはり、ギターがいるだけで音は華やかになった。

2015-04-18 01:00:45
紫音 @honey2_honey0

「バンド楽しいな、寿一」 「ああ」 入学してしばらくした頃、新開と行った楽器店で一人の男に会った。 その男の奏でるギターは繊細でいて、どこか荒々しく心を惹かれた。 後にその男は荒北靖友といい、ネットで有名であったことを知った。 新開と東堂と共に、荒北を勧誘した。

2015-04-18 01:05:24
紫音 @honey2_honey0

文化祭で、彼の作った曲を演奏した。 難しかったけれど心の弾む曲で、文化祭は成功した。 荒北もバンドに入った。 荒北の作る曲は、どれも難しく素晴らしかった。 3年になり、真波というボーカルが加入して、あっという間に高校生活は終わりを告げた。

2015-04-18 01:09:27
紫音 @honey2_honey0

「もう、終わりなんだな。寂しいな」 「終わりではない。俺達はもっと上を目指せる」 「そうだな!俺の美しさをもっと広めねばならんな!」 「オレもまだまだ皆さんと歌いたいです!」 「バァカちゃん共ばっかだねェ。でも、オレも賛成だヨ」 この日、俺達は本当のバンドになった。

2015-04-18 01:13:40