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加藤直之(スタジオぬえ)天井画を描いてます @NaoyukiKatoh
ぼくの業種では、出版の仕事が少なくなると(?)発表の舞台は小さな画像やデパートでの展覧会に移行する。そうしてほそぼそと作品を発表していくしか道は無い。ただしそれは、デジタルで絵を描いていない画家の場合。
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既に殆どデジタルで絵を描いている画家やイラストレーターには、今年からiPadで電子画集で発表するという道が開けることになった。もともとパソコンで描かれた画像はRGBだ。印刷のためのCMYKよりも遥かに鮮やかな色の再現が可能なのだ。
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しかしそれを阻むのが、これまでの出版という携帯を維持したい出版社と流通、印刷会社。画家が電子画集の出版を望んでも、実現のためには(個人に取っては)法外なお金が必要となる。その金額は画廊のレンタル代の一桁上。
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そこで、武部さん、ぼくのiPad画集を作るにあたって、プログラマさんに、画家が、自分で画集アプリをつくれるようにプログラムを設計してもらった。「画家が自分で」。
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ただし、アプリの申請、登録、販売だけは、まだ僕には無理。世界を相手にすると、英語への翻訳は必須。さいわい、画集ではこの制約がとても少ない。つまり、申請と分配金を受け取る部分だけを出版者に任せれば良い。
加藤直之(スタジオぬえ)天井画を描いてます @NaoyukiKatoh
それを引き受けてくれたのがラピュータという会社。 この道が出来たことで、デジタルで絵を描いていない画家にもまた道が開けることになった。武部本一郎さんの「総ての作品」をぼくが自分でデジタル化することになった。
加藤直之(スタジオぬえ)天井画を描いてます @NaoyukiKatoh
ソレが出来るようになったのも、また、今年からだった。高解像度のデジタル一眼レフカメラが6万円くらいで買えるようになり、十数ギガのSDメモリーカードが数千円で買える。
加藤直之(スタジオぬえ)天井画を描いてます @NaoyukiKatoh
数年前に発売された僕の画集『時空間画抄』では、複写はプロに頼んだ。さすがに奇麗だったが、いまなら自分で出来る。絵肌(マチエール)を再現するために、多少、無茶な照明を絵に当てても、フォトショップで後から調整できるのだ。レンズの樽型歪みをカメラが内部で補正できるのと、理屈は同じ。
加藤直之(スタジオぬえ)天井画を描いてます @NaoyukiKatoh
電子画集ならではの演出もある。武部さんの画集の動画のチャプター検索ではhttp://www.youtube.com/watch?v=jukjNbP0J4w 章(人生)を色のグラデーションで演出した。僕の画集では、これも作品にする。扉の絵が縦に並ぶと、一つの絵になるのだ。
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加藤直之(スタジオぬえ)天井画を描いてます @NaoyukiKatoh
これまでも、SFマガジンの1年分、12枚を並べて一枚の絵にしたり、角川文庫のガンダムユニコーンでは3×3で大きな一枚の絵ができるようにしたりしてきたが、読者の側も『指で』絵を鑑賞する楽しさの種類がまた増えたのだと・・・、考えているのです。
加藤直之(スタジオぬえ)天井画を描いてます @NaoyukiKatoh
じつはこういった「絵をパズルのように並べて楽しむ」方式は、昭和の初期にも流行ったことがあった。上下二つが、別々にページをめくれる絵本。組み合わせで絵柄や物語がかわる。それらのアイデアは、今の印刷ではコストを考えても発売は難しい。しかし今なら?

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