――1にちめ。
[ハンドアウト]気が付くと、君はガードレールに腰かけ自分の影を見つめている。頬が濡れていたが、何故なのか分からない。《開始地点[町]shindanmaker.com/541547》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541552
2015-07-03 12:45:08[町]フカフカであたたかい寝床を見つけた。…と思ったが、それは怪物の腹の上だった。《力2以上で勝利【魂+1】、力1以下で死亡【魂-1/異形『毛皮(水耐性、探索+1)』を入手】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547
2015-07-03 12:45:17眠い、身体がたるい。 ふわふわした感覚そのままに、おぼつかない足取りであてどなく町をふらつく。 どこかやわらかいベッドやソファに吸い込まれて、眠ってしまいたい。 ぱたむ。 うん、あたたかい…… 弛緩したからだを、ふかふかしたそれに預ける。 #黄昏町の怪物
2015-07-03 12:57:07預けた先が動く、生臭いにおいがする。 空ろなまま見上げれば、それは物語にでも出てきそうな怪物で 逃げなきゃいけない、でなければ死ぬ。 だけど弛緩の体はうごくわけもなく、て ――その後どうなったか、なんて。 #黄昏町の怪物 【魂10→9。異形化”毛皮”:水耐性、探索0→1】
2015-07-03 13:00:07――2にちめ。
[ハンドアウト]気が付くと、君は古びた銭湯の脱衣所にいる。大型の扇風機は、一度スイッチを切ると、もう動く事はなかった。《開始地点[町]shindanmaker.com/541547》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541552
2015-07-04 20:38:28[町]どこからか、君の大好きな人の声がしている。狂おしいほど愛おしい。君は大声でその人の名前を呼んだ。《探索3以上で発見【魂+3、不要な異形を1つ捨てることができる】》だが、それは夢であった。 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547
2015-07-04 20:38:35意識が途切れる。 ブラックアウトともホワイトアウトとも言えない。 次に気づくと、そこはがらんどうの湯屋。 古びた竹籠、さびた鉄棚。戸の向こうは白く燻って見えやしない。 まだ、ぼうっとしている。 #黄昏町の怪物
2015-07-04 20:43:44身体が、気持ち悪い。 べたべたする、わけもないけどなんだか、むず痒い。 違和感。 自分はひとじゃなかったか? と腕を見る。 びっしりと、短い毛におおわれている。 ああ自分はこうなったんだとあきらめに似た思いがよぎる。 【魂9/力0/探索1、水耐性:毛皮】 #黄昏町の怪物
2015-07-04 20:48:22唐突に、涙がこぼれ堕ちる。 耳に届いたその声が、ぽっかり空いた自分に響く。 「***、***、*****」 聞こえてくる声がたまらなく、愛しくて。 獣みたいに、狂ったように叫び声を上げる。 何度も、何度も。 叫び声だけが、むやみやたらに響いていた。 #黄昏町の怪物
2015-07-04 20:53:54――3日目。
[町]スーツ姿の猪は「情報屋」と名乗った。「アンタのこれまでの話を聞かせてほしい。お代にマトモな飯、食わせてやるからさ」《君が頷くならあたたかい食事を得る【魂+2】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547
2015-07-05 22:11:12叫びもかれて、幾時たったか。 ふらり、ふらり。魂が抜けたかのように、街をさまよう。 不意に呼び止められる。 億劫そうに見やれば、そこに居たのは猪で。 毛皮に覆われた身だから、来たのだろうか? 靄の向こうをみる感覚で、相手をみやる。 #黄昏町の怪物
2015-07-05 22:17:35