太田記念美術館のtwitterアイコン「虎子石」って何?

太田記念美術館公式twitterのアイコン「虎子石」について、「これは何?」という質問が多かったので、詳細をまとめました。 虎子石が描かれている作品、歌川芳員「東海道五十三次内 大磯」は現在展示されておりませんので、ご注意ください。 https://twitter.com/ukiyoeota
アート 太田記念美術館 ゆるキャラ 虎子石 浮世絵
62
太田記念美術館 @ukiyoeota
【虎子石って何?①】太田記念美術館公式アカウントのアイコンに使われている謎の生き物「虎子石」。実はこれ、歌川芳員という絵師が描いた「東海道五十三次内 大磯」に出てくる不思議なキャラクターで、大きな石に虎の手足が生えています。 pic.twitter.com/vh6VYnzTAi
拡大
太田記念美術館 @ukiyoeota
【虎子石って何?②】虎子石は、もともと「曽我物語」に出てくる大磯の虎に所縁のある石の名前。「虎御石」とも呼ばれ、大磯の延台寺に今も祀られています。本当はただの石ですが、芳員は石に虎の手足をつけ、ユーモラスなキャラクターに仕上げました。 pic.twitter.com/hdylFsFh9t
拡大
太田記念美術館 @ukiyoeota
【虎子石って何?③】芳員「東海道五十三次内 大磯」。虎子石をアップで見てみましょう。よくみると目と口らしきものがあります。周りの驚きようがすごいですが、虎子石は涼やかな表情で、特に危害はなさそうです。右側の女性は少し笑っていますね。 pic.twitter.com/RNEIYt3QGs
拡大
太田記念美術館 @ukiyoeota
【虎子石って何?④】虎子石と当館学芸員との偶然の出会いは、2010年にさかのぼります。「浮世絵動物園」という展覧会で、収蔵庫の隅に眠っていた芳員「東海道五十三次内 大磯」がはじめて出品されました。 pic.twitter.com/egoz08onuh
拡大
太田記念美術館 @ukiyoeota
【虎子石って何?⑤】江戸の「ゆるキャラ」とも言える虎子石の不思議な可愛らしさに学芸員が気づき、同展覧会のポスターでは、数多くの動物たちに混じって、沢山の虎子石が登場しています。 pic.twitter.com/X8x0Qa5FyZ
拡大
大磯の虎と虎子石の伝承
太田記念美術館 @ukiyoeota
【虎子石って何?⑥】もともとの虎子石は、山下長者が虎池弁財天に子宝を祈願して授かった石と言われ、生まれた女子「虎」とともに大きくなりました。図右が大磯の虎。三代豊国(国貞)・広重「双筆五十三次 大磯」部分。※現在展示しておりません。 pic.twitter.com/BDdmChDRBJ
拡大
太田記念美術館 @ukiyoeota
【虎子石って何?⑦】やがて虎は曽我十郎の恋人となります。十郎の仇である工藤祐経が刺客を差し向けた際、虎子石は十郎の身代わりとなり、刺客の矢を防ぎました。図は豊国「芳沢友之の大磯のとら」部分。※現在展示しておりません。 pic.twitter.com/3IHrZbyqhh
拡大
太田記念美術館 @ukiyoeota
【虎子石って何?⑧】十郎は弟の五郎とともに仇である工藤祐経を討ち果たしますが、十郎は仁田四郎に討たれます。図は十郎の死を知って泣き崩れる大磯の虎。周延「東絵昼夜競 大磯の虎」。※現在展示しておりません。 pic.twitter.com/Kl1zsBSdT4
拡大
太田記念美術館 @ukiyoeota
【虎子石って何?⑨】曽我兄弟が工藤祐経を討った旧暦5月28日に降る雨を「虎が雨」と言います。十郎の死を知って虎が流した涙が、雨となって降り注ぐという伝承によるものです。図は広重「東海道五拾三次 大磯 虎ヶ雨」※現在展示しておりません。 pic.twitter.com/t7QgtZQTe1
拡大
太田記念美術館 @ukiyoeota
【虎子石って何?⑩】(続き)大磯の虎は、曽我十郎が亡くなったあと尼となり、虎子石を最後まで大切にしたということです。この悲しい話に登場する虎子石を、図のような「ゆるキャラ」に仕立てた芳員の発想には驚いてしまいますね。 pic.twitter.com/uS0cq5ucBD
拡大
歌川芳員が描いたゆるいキャラクターたち
太田記念美術館 @ukiyoeota
【虎子石って何?⑪】さて、虎子石を描いた歌川芳員という絵師。国芳のお弟子さんで、生没年不詳。幕末から明治にかけて作品が見られます。図は芳員が描いた「百種怪談妖物双六」という作品。サイコロを振って遊ぶ双六です。※現在展示しておりません。 pic.twitter.com/7GwwpAxcmv
拡大
太田記念美術館 @ukiyoeota
【虎子石って何?⑫】各コマを見てみましょう。「鷺淵の一本足」は傘のお化け。舌がペロッと出ているのがなんともユーモラスです。左の数字はサイコロの目と行き先。2が出ると「三目大僧」、3は「ろくろくび」、5は「野ぶすま」のコマへ進みます。 pic.twitter.com/7IIDOZuVJZ
拡大
太田記念美術館 @ukiyoeota
【虎子石って何?⑬】こちらは、豆腐小僧。「☆ヶ原の獨目」(☆は口へんに鬼)とあります。 pic.twitter.com/5reFQtUfJH
拡大
太田記念美術館 @ukiyoeota
【虎子石って何?⑭】引き続き、芳員の描いたちょっとヘンな妖怪たちを紹介。これは「幽谷響」と書いて「やまびこ」と読みます。やまびこは中国の妖怪「彭侯(ほうこう)」などをルーツとし、犬のような奇妙な姿で描かれることが多いようです。 pic.twitter.com/mrJExebmUd
拡大
太田記念美術館 @ukiyoeota
【虎子石って何?⑮】芳員の描いたヘンな妖怪たち続き。「玄界洋(げんかいなだ)の海坊主」。本来は船を沈めるなどの悪さをする妖怪ですが、図の海坊主はあまり怖そうではありません。白い歯が印象的です。 pic.twitter.com/ORoynTNucV
拡大
太田記念美術館 @ukiyoeota
【虎子石って何?⑯】芳員の描いたヘンな妖怪たち続き。これは「砂村の怨霊」。唐茄子の幽霊で、頭?を手で持ってます。 pic.twitter.com/vZgIblmcYc
拡大
太田記念美術館 @ukiyoeota
【虎子石って何?⑰】芳員が描いた、どこかゆるい妖怪たちを引き続き紹介。「底闇谷の垢嘗(そこくらだにのあかなめ)」。風呂桶などの底にたまった垢をぺろぺろとなめる妖怪です。 pic.twitter.com/sukQ86HFDU
拡大
太田記念美術館 @ukiyoeota
【虎子石って何?⑱】芳員の描いたゆるい妖怪たち続き。「摺鉢山の雷木棒(れんぎぼう)」。よく分かりませんが、すりこぎ棒の妖怪。羽が生えており、飛べるようです。 pic.twitter.com/1J7ysaVHTG
拡大
太田記念美術館 @ukiyoeota
【虎子石って何?⑲】虎子石が描かれた歌川芳員「東海道五十三次内」シリーズには、他にもユーモラスな動物や人々がたくさん登場します。図は「箱根」。馬を引く馬子が狐に化かされたのか、狐を荷馬の上に乗せています。 pic.twitter.com/vz8J0be4Ad
拡大
太田記念美術館 @ukiyoeota
【虎子石って何?⑳】同シリーズで、芳員「東海道五十三次内 神奈川」。こちらの方も狐に化かされている様子。狐は二本差しで偉そうにしています。芳員の絵はどこかのんびりしたユーモアに満ちています。 pic.twitter.com/IVaUrJuJYN
拡大

コメント

お猿さん@轟驫麤 @mamachari3_Jpn 2015年7月9日
小学校の図書館におかれてた童話全集に曽我兄弟が掲載されていたなぁ
富田3S @isihikawa56 2015年7月9日
可愛い。どういう鳴き声なんでしょうね。
wataru ishikawa @issy0945 2015年7月29日
すごく面白かったです。想像力が並大抵ではありません。
江頭キチジロー @yanagomi 2015年7月29日
赤茄子の妖怪が気に入った。あと「垢嘗」は今の子供のほうが知っているかも。
釣本直紀 @turimotonaoki 2017年3月24日
御虎子(おまる)の付喪神かと思った
ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする