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--第一章--

Julius@文フリ東京ケ-05 @juliu__s
すごい昔、中国では政治が腐敗し、カラーギャング(黄色)みたいのが流行り、民草はすごい困った。しがない地方公務員で、ひそかに、自分は実は高貴な生まれという設定でいる中二炸裂の劉備玄徳は、何とかしようと立ち上がるのだった。 #ゆりうす三国志
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とはいえ劉備は、じゃあ今なにをしていいか分からず、夜は訳もなく泣いたりしていた。そんなある日、劉備は見かねた二人のフレンドに一喝され、ついに目が覚めたのだ。ここに、メンヘラ耳デカ劉備、美髭公・関羽、ピザデブ張飛が義兄弟の契りを結び、トリオグループを結成したのだ #ゆりうす三国志
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劉備は人を集めた。街には、乱世を嘆き、いつか何かできると信じる家から出ない30過ぎの若者がたくさんいた。彼らの歪んだ自尊心を満足させつつ、大木によりかかる性向を巧みにつつき、一人また一人と勧誘していったのだ。その数は百人を超え、関羽、張飛もこれには苦笑いだった #ゆりうす三国志
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世直しのため人を集めたのはいいが、大義より飯である。彼らを養わなければならない。かわいくもないのに。といって深夜の飲み会の勢いで始まったようなもの、劉備らに衣・食・住の当てがあるはずがなく、それはもういきなしピンチだった。劉備「これいきなしだな」 #ゆりうす三国志
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そんなある日、張世平という商人がやってきた。彼は金銀、馬を持っていた。関羽はすぐ張世平と会い、自分たちの志を説き、民百姓の苦労を嘆き、天下泰平の為に動くのだと話した。そして関羽は「あー、金と馬があったらなぁ」と、張世平にめっちゃ顔を近づけて言った。独り言であった #ゆりうす三国志
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金と馬をゲットした劉備は「兵求む委細面談」という公募を見つけ、太守・劉焉を訪ねた。ニート軍団はこの頃ふくれにふくれ500人に達していたが、劉焉は劉備の「王の末裔」という中二設定に騙され、来賓としてたいへんなもてなしをした。一党は乱世万歳とタダ飯を食らうのであった #ゆりうす三国志
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劉焉は部下の鄒靖に命じて近くに陣取る黄巾賊の討伐に行かせた。劉焉はまっちろなマナコで、たのもしい劉備たちにもその加勢を願った。劉備たちはいいところで宴会を中断されたが、こうも信頼されては、しぶしぶ鄒靖についていくしかなかった #ゆりうす三国志
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道中、劉備は手柄が無いと立場が悪くなるかもと考え、急に積極的になった。鄒靖に、ぜひ我が五百名の精鋭を先鋒にしてくださいと頼んだ。鄒靖は、マジですか!と喜んだ。 劉備「ははは、そんで敵は?」 鄒靖「リーダーは程遠志という奴で、だいたい5万人です」 劉備「え!?」 #ゆりうす三国志
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大軍を前にガクブルの劉備は耳を塞ぎしゃがみこんだ。こうすれば大抵の苦しみから、たとい一時でも逃れられる。処世術というわけだ。しかし美髭公・関羽はそんな刹那主義の劉備を根気よく励ました。 関羽「ほらぁ!はやく!」 劉備「ああ!もうわかった!引っ張るな!」 #ゆりうす三国志
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程遠志率いる黄巾賊は劉備が正規ではなく派遣だと見抜き、副将の鄧茂をして煽ってきた。 鄧茂「お前らみたいなもんが今さらなんか始めるの20年遅いし。家に帰って部屋のカドでも見てろ」 張飛「ひどい」 #ゆりうす三国志
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一番嫌なことを言われた五百のニート軍の動揺は凄まじかった。崩壊寸前の軍を前に、劉備は自軍の動揺を抑えるため、敵将の程遠志に向かって堂々と言い放った。 劉備「メインカラーがイエローは無いわ」 張飛「なんかパンチ効いてないな」 #ゆりうす三国志
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そんな高度な応酬の中、密かに関羽は敵陣へ忍び込み、程遠志を後ろから襲い、殺してしまった。まったくの不意打ちであった。同じころ張飛は副将の鄧茂を、やはり不意打ちで殺したのだ。宣戦布告なしに奇襲をしかける、まさにリメンバーパールハーバーである #ゆりうす三国志
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リーダーとチーフを失った敵軍は一気にやる気をなくし、退却した。勢いを得て調子に乗った劉備たち、そして鄒靖の軍は逃げる敵をちぎっては投げちぎっては投げ、首を刈り取ること一万あまり。かくて大劉備の大活躍によって大劣勢からの大勝利を得たのだ! #ゆりうす三国志
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『どうして黄巾賊は黄色なの?』―物語では黄巾の乱のまっ最中、当時の黄巾賊は「蒼天はすでに死に、黄天まさに立つべし」という言葉を流行らせたんだ。蒼天は天下を治めてる漢王朝をさし、黄天は黄巾賊をさしていることは、どんなポンコツ野郎でも理解できるよね? #ゆりうす三国志 #リッツタイム
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五行(万物は木火土金水からなるよという古代中国の思想)によると漢は木によっている。それにとって代わるのは土でなければならないとされてるんだ。木の色は青、土の色は黄、と、これまた五行によって決まっているんだ #ゆりうす三国志 #リッツタイム
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すなわち「蒼天はすでに死に、黄天立つべし」とは、漢の青はもうおしまい、代わりに黄の天下になるだろうっていう意味なんだ。平山みきでもないのにわざわざ黄色を選んだのにはこういう戦略的な意味もあったんだね #ゆりうす三国志 #リッツタイム
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大勝利で凱旋した劉備たち。太守劉焉は大喜びで出迎えた。劉焉は「すごいよかった!まじ凄い!あんな発想どっから来る発想なのか、すごいなあ!あんな発想、あの勝ち方っていうか、どこ?どこで?前から考えてたの!?」と大興奮、そして「ちょともっかい行ってくれない?」 #ゆりうす三国志
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劉焉の元に隣町の太守・龔景からヘルプの依頼が来たのだ。心底信頼している劉焉のまなざしを受けた劉備は、休む間もなく鄒靖の五千を従え救援に向かうことになった。休めると思った張飛は舌打ちをしたが、自分でも思った以上の音が出たため、そのあと無用の咳払いを数回したという #ゆりうす三国志
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龔景のいる青洲の野には数万の黄巾賊がいた。初戦の勢いもあり、劉備たちは舐めてかかったがこれが強く、1kmも後退した。 劉備「これは敵わぬ。劉備の命運ここに尽きたり」 張飛「残念です。最後は潔くいきましょう」 諦めと見切りの速さは陰気な劉備たちの美徳であった #ゆりうす三国志
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鄒靖「待って!ではこうしよう、関羽どの、張飛どのがそれぞれ千人の兵を率いて左右に隠れる。私と劉備どのの本隊で敵に当たりながら、徐々に下がる。頃合いを見て両人が後ろ左右から敵を包み込むのだ」 劉備「なんか本気やん」 張飛「え、なに鄒靖もっかい言って?」 #ゆりうす三国志
Julius@文フリ東京ケ-05 @juliu__s
作戦は大当たりでついに敵軍を敗走せしめた劉備たち。龔景は劉備たちを絶讃した。 龔景「いやあ、あの見事な作戦は誰の案です?」 劉備「ははは、私は劉焉どのに身を寄せる義勇軍、誰の案だとしても、自分からは何も言えませんね」 龔景「なんと謙虚な、惚れ申した」 #ゆりうす三国志
Julius@文フリ東京ケ-05 @juliu__s
もてなしを受けた鄒靖軍は、そろそろお暇しますと、帰り支度をしていた。すでに鄒靖は劉備の龔景への取り入り、そして手柄の横取りを察知しており、両将は険悪なムードであった。また龔景もバカではないのですぐに勝利は鄒靖のおかげと気づいた。孤立した劉備は居たたまれなくなった #ゆりうす三国志
Julius@文フリ東京ケ-05 @juliu__s
恥ずかしい劉備は、劉焉のもとに帰らないことにした。鄒靖も特に引き止めず、そうですかと淡泊なものだった。去り際に劉備は鄒靖に言った「なんか勘違いで変な感じになってますけど、まさかこのことを劉焉さんに言いませんよね?せっかくの勝利に水を差しますよね?」必死だった #ゆりうす三国志
Julius@文フリ東京ケ-05 @juliu__s
劉備は盧植のもとへ向かうことにした。劉焉、龔景というしょっぱい地方役人と違い、中央政府から派遣された将軍である。これに取り入ることができれば出世は間違いない。しかも劉備は、盧植が地元に帰っている時に開いていた塾に通っていたことがあり、師弟の間柄なのである #ゆりうす三国志
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コメント

𝕝𝕠𝕡𝕖☺️ @lopelope 2015年7月19日
まとめを更新しました。
𝕝𝕠𝕡𝕖☺️ @lopelope 2015年7月26日
チャプター2全裸待機の皆さんへ
𝕝𝕠𝕡𝕖☺️ @lopelope 2015年8月19日
まとめを更新しました。
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