研究紹介39 コルチゾールはホンソメワケベラの協力と欺き行動・戦術的欺瞞の切り替えを調整する(Hormone & Behavior, 2014)

魚の欺瞞行動に関する研究紹介です。
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欺瞞的コミュニケーション研究会(考え中) @D_research_team

なんと魚(ホンソメワケベラ)にも欺瞞行動が見られ、この行動の発現にはコルチゾールの分泌が媒介しているそうです。より大きな獲物を釣るための戦術的な欺瞞行動も行っています(goo.gl/WVX1lU)。

2015-07-14 17:04:45
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詳しく知りたい方は研究フォーラムをご覧ください。 【研究紹介39】コルチゾールはホンソメワケベラの協力と欺き行動・戦術的欺瞞の切り替えを調節する(Hormones and Behavior, 2014) goo.gl/WVX1lU

2015-07-14 17:05:16
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ホンソメワケベラはサンゴ礁のお掃除魚として知られている魚です。普段は他の魚の皮膚の寄生虫やエラの食べ残しなどを食べて掃除をするといった協力行動をします。おきなわ図鑑様のサイトに写真があったので、転載させていただきます。こんな魚です。 pic.twitter.com/C6K2vDYiiS

2015-07-14 17:06:31
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ホンソメワケベラはサンゴ礁のお掃除魚として知られている魚です。普段は他の魚の皮膚の寄生虫やエラの食べ残しなどを食べて掃除をするといった協力行動をします。

2015-07-14 17:07:16
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しかし、ホンソメワケベラは寄生虫よりもお客としてやってきた魚の皮膚粘膜を食べることを実は好むそうです。そのため、ベラの中には掃除をするふりをして粘膜に噛みつく輩がいるそうです。これは欺瞞行動といえます。

2015-07-14 17:07:27
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また、そのようなベラは身体の小さな魚に対しては誠実に掃除を行い周りにアピールすることで、やって来た身体の大きな魚の皮膚粘膜に噛みつくといった戦術的な欺瞞行動も示すそうです。ちなみに欺瞞行動をとるのはメスだけです。

2015-07-14 17:08:00
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今回の研究では、ホンソメワケベラの協力行動と欺瞞行動の生理的基盤はコルチゾールにあることを仮定し、実際に実験を行っています。その結果、予測にそった結果が得られています。魚とあなどることなかれ、奥が深いですね。

2015-07-14 17:08:25
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実験はフィールド実験を行っていて、ホンソメワケベラが生息する海にもぐって、外部からコルチゾール等を投与しています。その後の行動をビデオで録画していました。大変そうですが、楽しそうな実験です。

2015-07-14 17:08:49
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ホンソメワケベラに擬態している魚でニセクロスジギンポといった魚がいます。こちらは掃除をするふりをして近づいてから、皮膚粘膜や鱗を食いちぎって一目散に逃げるそうです。ホンソメワケベラは性転換もするそうで、いろいろと興味深い生態を持った魚だと思います。

2015-07-14 17:09:35
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これまで動物の欺瞞行動の研究は鳥類と蜘蛛の研究を研究フォーラムで紹介しています。こちらもぜひご覧ください。 鳥類の欺瞞研究 goo.gl/vXmIRp 蜘蛛の欺瞞研究 goo.gl/M2zYXk

2015-07-14 17:10:07