「ブラ博物月報」 井の頭自然文化園編

日本各地の博物館、水族館、植物園、建築物、名所旧跡などのガイドとルポを中心にして掲載している「博物月報」(http://www.hakubutu.jp/)というサイトがあります。その主宰者博物月報さん(@hakubutu)のツイートのまとめ。今回は、井の頭公園にある動物園「井の頭自然文化園」の光景をツイートされています。
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博物月報 @hakubutu

さてさて、今日は「井の頭自然文化園」へ。「ってどこ?」と思う人もいるかもしれないが、「井の頭公園にある動物園」と言えばわかってもらえるだろうか。(しかしやっぱり暑かった。途中で行くのを断念しようかと思ったほど) pic.twitter.com/H0kF4ibrDU

2015-07-12 21:39:23
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博物月報 @hakubutu

井の頭自然文化園は動物園のほかに、井の頭池のある側に「水生物園」が併設されていて、日本で唯一のミズグモの展示がみられるのだ。水の中で生活するクモは地球上でこの1種のみ。 pic.twitter.com/WFnvZiUCho

2015-07-12 21:40:20
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博物月報 @hakubutu

腹部に気泡をためて、それで呼吸をする。クモはエサを食べるとき消化液を出すので、水の中では食べられない。そのため、泡を溜める巣をつくり、そこで食事をしたり産卵したりするというから、なんとも大変な生活だ。 pic.twitter.com/0bSiGVWu8E

2015-07-12 21:41:15
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博物月報 @hakubutu

井の頭自然文化園のミズグモの展示。よく見ると藻のあいだに泡のコロニーのような巣を作っている。 pic.twitter.com/VIp3uW0yX8

2015-07-12 21:47:41
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博物月報 @hakubutu

水生物園には、このほか、水生昆虫やカエルなどの両生類、淡水魚が展示されている。ミヤコタナゴが産卵をしているそうなので見てみよう。於、井の頭自然文化園 pic.twitter.com/MTvlKvO59c

2015-07-12 21:49:15
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博物月報 @hakubutu

これは一体どういうことなのか…。瓶の中にいる貝をめがけて、入れ食いというか、ラッシュアワーのような状況は…。思わず、「R18指定ではないだろうか」と思ってしまったのは暑さのせいだ。於、井の頭自然文化園 pic.twitter.com/i1GW6tJRva

2015-07-12 21:52:00
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博物月報 @hakubutu

こちらはカエルの楽園。トウキョウダルマガエルという。於、井の頭自然文化園 pic.twitter.com/Giouuas4mI

2015-07-12 21:54:26
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博物月報 @hakubutu

カメラを向けたら、おや? 於、井の頭自然文化園 pic.twitter.com/vS71eGhLzQ

2015-07-12 21:55:49
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博物月報 @hakubutu

カメラを向けたら、わらわらと、こちらを向いて集まってきた。オートフォーカスのセンサーにでも反応するのだろうか。於、井の頭自然文化園 pic.twitter.com/ZeMQItLiR3

2015-07-12 21:57:05
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博物月報 @hakubutu

じつは関東近辺にはトノサマガエルはおらず、関東近辺でトノサマガエルと言われているのは、ほとんどがこのトウキョウダルマガエルだという。於、井の頭自然文化園 pic.twitter.com/oW8M82VVDT

2015-07-12 21:58:47
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博物月報 @hakubutu

ところが、田んぼが減少していることに加えて、最近の冬期に乾燥させる田んぼではトウキョウダルマガエルの環境に適さず、生存環境はかなり厳しくなってきているという。井の頭自然文化園ではこの保全活動にも取り組んでいるそうだ。 pic.twitter.com/451TrEZTqk

2015-07-12 22:00:27
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博物月報 @hakubutu

これらのトウキョウダルマガエルはその取り組みの成果でもある(トウキョウダルマガエルって長いな…。「卵かけご飯」みたいにTDGとか略せないか)。於、井の頭自然文化園 pic.twitter.com/ZrxlxU22iV

2015-07-12 22:03:50
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博物月報 @hakubutu

さて、昨日は実写版「ど根性ガエル」が放映されてましたが、おかげでカエルのコーナーも大賑わい…ということもなく、まずまずの人の入りでした。みなさん、TDGにももっと関心をよせていただければ。於、井の頭自然文化園 pic.twitter.com/8mWM30327L

2015-07-12 22:05:42
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博物月報 @hakubutu

さて、がらっと雰囲気が変わる。井の頭公園というと池とボートと動物園というイメージだが、井の頭自然文化園(動物園)の中に、こんな清雅なゾーンがある。彫刻家の北村西望のアトリエだ。 pic.twitter.com/86UAVSmZCK

2015-07-12 22:10:00
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博物月報 @hakubutu

北村西望は戦後、長崎の平和祈念像制作のために、東京都の許可を得て、井の頭自然文化園内にアトリエ(写真)を設置した。祈念像完成後、多くの作品を都に寄贈。現在、アトリエとともに、園内に彫刻ゾーンを形成している。於、井の頭自然文化園 pic.twitter.com/7VuRohx7Yw

2015-07-12 22:12:32
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そのアトリエが、耐震補強工事のため、今日を最後に今年度いっぱい休館するというので、ちょっと見に来たのだ。外観はこんな感じ。於、井の頭自然文化園 tokyo-zoo.net/topic/topics_d… pic.twitter.com/jwuL5mnilb

2015-07-12 22:13:25
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アトリエ内部は手動のターンテーブルや彫刻の骨組みなどが展示され、古い建物と相まって、時間が止まっているような感じもする。写真撮影禁止なので、写真はパンフレットから。於、井の頭自然文化園 pic.twitter.com/7v0pQwZ3PF

2015-07-12 22:18:14
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博物月報 @hakubutu

昭和40年代の初めに、“自由の女神を腹の中で転がせるような”巨大な女神像を、東京湾口に造る計画があり、その模型をアトリエ内のターンテーブルを使って作る予定まであったそうだ(計画倒れで実現せず)。於、井の頭自然文化園 pic.twitter.com/apfo8KRFUF

2015-07-12 22:21:17
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博物月報 @hakubutu

で、周辺には北村西望の作品がいくつも並んでいる。長崎の平和祈念像も展示され、間近に寄って銘文などを見ることができる。ここは動物園とは雰囲気が違う感じ。これらの彫刻群はアトリエの改修工事中も見ることができる。於、井の頭自然文化園 pic.twitter.com/YhehcXUyjU

2015-07-12 22:23:27
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博物月報 @hakubutu

聖観世音菩薩(1975年)。ブロンズが多いなかで、これはアルミ製だ。彫刻家というのは新しい素材に着目するものなのだなぁと思ったり。於、井の頭自然文化園 pic.twitter.com/bZXQa0Cstq

2015-07-12 22:26:15
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博物月報 @hakubutu

快傑日蓮(1954年)。この像の前で、土下座したりして記念撮影をするのはどうか?(じつは十数年前にすでにそういう写真を撮っているワタシ…)於、井の頭自然文化園 pic.twitter.com/NNiDN0UUpF

2015-07-12 22:28:52
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博物月報 @hakubutu

快傑日蓮さんはこわもてだが、割とフレンドリーで、こんなとこにも登場しておられたりする。於、井の頭自然文化園 pic.twitter.com/rFbE5xUpyr

2015-07-12 22:30:21
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博物月報 @hakubutu

それにしても、戦前から高名だった彫刻家による平和祈念像制作のためとはいえ、アトリエ用に都の敷地を提供してしまうのである。こういうところに戦後の(行政をも含む)人々の文化への渇望と敬意というものを感じてしまう。於、井の頭自然文化園 pic.twitter.com/K9WQbByK7H

2015-07-12 22:33:38
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博物月報 @hakubutu

それはおそらく、戦前・戦中の、文化が圧迫された時代への反動と言えるのだろうけれども、それに引き替え、昨今は不景気の時代とはいえ、あまりにもカネゴンみたいにカネ、カネ言い過ぎてはいないだろうか?と思ったりもする。於、井の頭自然文化園 pic.twitter.com/8IPytrMSmp

2015-07-12 22:37:20
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博物月報 @hakubutu

さて、肝心の動物もちょっと紹介しておこう。……でも、みなさん暑いそうです。タヌキやキツネが見事にのびていた(写真はタヌキ)。於、井の頭自然文化園 pic.twitter.com/SlPtpWdccy

2015-07-12 22:41:02
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