10月の雨
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時雨はいつも「いい雨だね」なんて言ってくるから常日頃時雨を秘書艦にしているところの提督は本当に雨ばかり降る国の王のようになるんじゃないか
2014-10-02 21:21:47「いい雨だね」「いい雨じゃ、ない?」「雨じゃないと思うのかい」「いい雨だよね」「いい雨じゃないか」「そうだよ」「いい雨だね」
2014-10-02 21:39:55時雨さんが沈んだというのに、もういないはずの彼女に提督はなおも話しかけ、空は晴れているのに「ああ、今日も降っているな」「雨漏りがひどい」等と呟くようになり、たまった水で足元が濡れるのを気にするようになって。
2014-10-02 21:45:47顔中傷跡だらけで当然のごとく隻眼で視神経に影響、耳には鼓膜まで達した傷すらあって、耳鳴りが雨のごとく聞こえ続けて「雨がやまないんだよ。雨が。止むはずなのに止まないんだ。レイテ湾からずっと。ずっと」とつぶやきながら、ガラス球のような眼で降伏を嘆願する深棲艦を射殺する時雨さん?
2014-10-02 21:46:22時雨「良い雨だね」扶桑「空はあんなに青いのに」士官「何だこれ、どうなってんですかここは」提督「鎮守府は初めてかね。まぁ座りなさい」士官「天気は雨、いや快晴? 頭がどうにかなりそうだ」提督「慣れるさ。じき、外の世界の方がおかしいと感じるようになる」士官「うへぇ、勘弁してくださいよ」
2014-10-02 21:49:31/* ホラホラ、これが僕の骨だ、 生きてゐた時の苦勞にみちた あのけがらはしい肉を破つて、 しらじらと雨に洗はれ、 ヌックと出た、骨の尖。 */
2014-10-02 21:53:35各々の提督の主観が律となってしまうこの鎮守府世界で、その提督の心象風景を歪めることは世界そのものを塗り替えることに等しく、以って虚構の雨を語り続けることは、後には真に宇宙を雨の色に溺れさせることになる。
2014-10-02 22:02:24「間違ってた……時雨には雨なんて……青空が見えないわけじゃない……あいつは……奪ってたんだ……」(ここでその提督は息絶えた)
2014-10-02 22:39:13「良い雨だね」。時雨は笑っている。「雨はいつか止むさ」。時雨は傘を差していない。誰もが傘を差している。時雨は傘を差していない。時雨は笑っている。ザアザアザア。時雨は傘を差していない。空の色が思い出せない。時雨は笑っている。「僕だけはずっと覚えているから……」。時雨は傘を差していな
2014-10-02 22:47:15自分が比較的邪悪さの薄い時雨さんを呟いているタイミングで他の方のマレヴォラントな時雨さんに遭遇しますと、捻じれた高揚感を憶える #君たちも大人になれば分かる
2014-10-02 22:49:20時雨さんはオバケやアクマではない……SCP wikiを徹夜で読んだりしていないだろうか? [編集済み]と話をしているだろうか?
2014-10-02 22:55:49