スケゴーさんレノファを語る

スケゴー @sukego_fut

レノファ山口の攻撃は感動的だった。個の能力では長野の選手よりも２ランクは下。それでもリーグ最多得点を記録できるのは、攻撃戦術の完成度が高いから。いまJリーグで攻撃戦術が最も高度なのは、浦和でも広島でもなくレノファ山口だ。

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Jリーグで最も攻撃戦術のレベルが高いのはレノファ山口。Jリーグで最も守備戦術のレベルが高いのはツエーゲン金沢。J１上位陣はもっと頑張れ。

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中盤の３人が本職は全員攻撃的MF。相手のプレスがキツイときはロングパスで飛ばし、プレスが緩いとショートパスをつないで左右に揺さぶる。これで体力を削り取られた相手は後半に大量失点。

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ポジショニングとボディシェイプが非常にいい。上手く鍛えられてる。

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味方同士の位置をちゃんと把握しているのでポジションチェンジをしてもバランスが崩れない。対人能力の低さでやれることが多いのだが、まぁそこは昇格組だから仕方がない。

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ポジションチェンジをしてもバランスが崩れないチームって、Jリーグにほとんどないんだ。広島や浦和のようにあらかじめ決められた可変型フォーメーションがせいぜい。

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正直な話、山口の選手で長野のレギュラーになれる選手は１人もいない。長野はJ1、J2経験者が多く、山口とは選手層が違う。近藤なんてJ3じゃ反則だ。移籍してから日が浅いとはいえ、美濃部監督の采配は酷い。

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山口はチームとして戦えていたけど、長野はそうじゃなかった。個の力は相当な差があったが、そのアドバンテージをまるで活かせなかった。あの出来なら、近藤を１トップにおいて単騎突撃させたほうが強い。

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ただ小柄なテクニシャンを集めた反動で守備はちょっとね。スペース察知能力の高い庄司が最終ラインの穴埋めをやってた。ただ庄司は守備意識が、それほど高くないので高頻度で穴があく。CBの対人能力も低いのでかなり危うい。

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守備組織はそれなりにしっかりしているので大崩れはしないけど、個の力の低さや、単純な高さ不足もあってセットプレーに弱い。平均身長１７４センチではやむを得ない。

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山口はロングパスでもショートパスでも攻撃を組み立てられるよう上手くチームが設計できている。攻撃の幅も奥行きもバッチリ。組織としては言うことなしだ。ただ個の力では、どうしても見劣りする。

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日本の指導者は山口と金沢を手本とすべき。

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岸田は京都の有田みたいなFW。今日から「長州のサミュエル・エトー」と呼ぶといい。

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レノファ山口はCBを補強したのね。たぶん現在のメンバーでJ2に行ったら、ロングボールの蹴り合いやった時点でCBがヘタってボコられる。攻撃戦術が良い悪い以前に試合が終わりかねない。

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レノファの選手は正対して角度をつけてパス出せるから、長野の守備陣がパスコースを読めずに振り回せれてる。これができるチームはJ1にも少ない。

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ボールを受けるときもゾーンの隙間で間受け出来ているし、体の向きも直ぐに前へ向けるように半身になっている。新しい理論をJ１、J2の選手たちよりも先取りできている。

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指導者がよく勉強していて、選手たちがその理論を素直に実践している、ということがうかがえる。

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レノファの１点目のPKを奪ったシーン。ボール保持者の島屋は、CB内藤から離れるように中央のスペースにドリブルしている。 pic.twitter.com/ZJoK5XVQb7

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島屋は直後に内藤と正対してDFの注意を中央へ引きつけてから左サイドの福満へパスを出している。パスが体の向きとは違う左斜め方向に出されているので守備側は読みにくい。 pic.twitter.com/polSIc9Syw

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小山内は単純に自陣へ引いているので普通に福満へパスを出すのと大差ない結果だったが、小山内ではなく中央へ絞る動きをマスターしたSBだったなら、福満はもっと余裕を持ってパスを受けられたはず。

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４－３－３の場合、アンカーがDFラインに下がって３バック化する場合、CBはサイドへ、SBは前へ、インサイドバーフは後ろへ動くのが基本。レノファはこれがちゃんと出来る。 pic.twitter.com/L4WsLhSes3

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インサイドハーフがボランチの位置まで下がる動きができないチームというのは、かなり多い。中盤の底に誰もおらず、最終ラインで中央のパスコースが遠くなってしまい、パスがサイドばっかりになってビルドアップに支障がでる。 pic.twitter.com/vtKakDeFww

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本当に笑っちゃうほど多い。ゲームメーカーのボランチを最終ラインまで下がらせたのに、パスを効果的に繋げない。そんな間の抜けたチーム。レノファはちゃんと出来ている。立派立派。

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アンカーの選手が攻め上がる。代わりに他の選手が中盤のそこに下がってカバーする。これもちゃんと出来ていた。誰もカバーせずに全員突撃というのも半端無く多い。 pic.twitter.com/sDPCzOiQhi

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カウンターに備えて守備に残る選手がつねに４人いたり、１トップが中盤まで下がってきたら、代わりに２列目の選手がトップに走りこんだり、サイドアタッカーが中央へ入り込んだら、代わりに中央の選手がサイドへ流れたり、当たり前のことを全部当たり前にこなしていて本当に感動した。