Homei Miyashita さんによる「大辻清司の教育メモ」まとめ

学生の作品と向き合う心構え
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宮下芳明 Homei Miyashita @HomeiMiyashita

内野さんの修士研究発表会に参加中なう。大辻清司の写真教育についての話、すごく面白い!

2015-07-17 18:09:51
宮下芳明 Homei Miyashita @HomeiMiyashita

大辻清司の教育メモ1:学生の作品を前にしてじっくり対話することを重視。学生の関心を引き出し自主性を伸ばそうと心がける。手本を提示しない。画一的でなく自由な活動を望む。アドバイスは断言口調でなくそれとなく暗示する。教え子は自分自身でその真意を探り、その判断を大切にする。

2015-07-17 18:29:25
宮下芳明 Homei Miyashita @HomeiMiyashita

大辻清司の教育メモ2: 学生の作品を否定することは避ける。写真美学に基づく評価は述べずに、学生の制作活動を見守る姿勢をとる。作品の否定が制作者のモチベーションの収奪に繋がることを理解しており、それゆえに初見で学生の写真を否定しない。

2015-07-17 18:34:56
宮下芳明 Homei Miyashita @HomeiMiyashita

大辻清司の教育メモ3: 否定を重ねることにより学生が「お手本のような」良い写真を追求してしまい画一的な作品しか生まれなかったとしたら、それは大辻の教育の本望ではない。

2015-07-17 18:37:28
宮下芳明 Homei Miyashita @HomeiMiyashita

大辻清司の教育メモ4:「何を撮ればいいのかわからない」という学生に基本的な知識・技術を一様に教えることもできるが、何を撮るのかは当人の問題である。大辻は実践的な助言として、多種多様な写真をとってみること、上手に写そうと考えずにハッと気づいたらすぐに写真をとること、と伝える。

2015-07-17 18:39:16
宮下芳明 Homei Miyashita @HomeiMiyashita

大辻清司の教育メモ5:学生自身が答えを感性で納得する出会いの瞬間を待つ。「今やりたいことを、今やればいい」と促す大辻であるが、学生は「腕が未熟だ」「知識が不足だ」と言って手をつけられないこともある。それでも基本的に学生の伸びゆきを見守る姿勢を保つ。

2015-07-17 18:47:40
宮下芳明 Homei Miyashita @HomeiMiyashita

大辻清司の教育メモ6:各学生にとって必要なのは模範解答を形式的に提出することではなく「自分にとっての写真は何のために存在すべきか」を真に理解すること。そのために個人の対話によって伝えていく教育の場が成り立っている。そこで各学生が得、確立した「写真」は何物にも代えがたいものとなる。

2015-07-17 18:51:40
宮下芳明 Homei Miyashita @HomeiMiyashita

内野さんからスライド資料を提供いただいたのでさらにメモ。大辻の教育スタイル :作品を挟んで学生と対話する/固定的な写真観を押し付けない/断定せず、多義的に語る/先生の作品・考えを手本にできない/「私はこの写真が好きだ」が大事/主体性を重視/作品を否定しない/学生の成長を見守る

2015-07-17 18:54:00
宮下芳明 Homei Miyashita @HomeiMiyashita

写真教育、というものについては僕も全く詳しくないけれど、大辻清司の思想や、プログラミング教育や研究指導など、他のことにも十分適用してとらえられるものだと思った。すごく勉強になったし、自分も取り入れていきたい。

2015-07-17 18:55:50