マイアミVSアサイラム 第三次合同演習inワールドツアー Part6

orphe @orphechin

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テスココ湖。かつてアステカ帝国がそのに首都テノチティトランを置いたとされるその湖畔は、今は巨大なキンタマ畑となっている。陽光をたっぷりと受け緑色から金色へと変わるこの魅惑の作物群の中で、気の触れた艦娘二名が殺し合う。それはメキシコ人たちを狂喜させた。 #マイ鎮特別編

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湖畔の両岸には無数の観覧席が置かれ、メキシコ中から集まった人民や艦娘がコロナビールを手にキンタマ死亡遊戯を待ち望んでいる。空中には妖精が飛び交い、大小の電磁ディスプレイを掲示し試合の様子を観客に見せるための措置が図られている。七色の信号弾が上がり、ωを描く。 #マイ鎮特別編

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「技名ー、技名表はいらんかえー、それとビール」屋根付き特等席で試合を待つマイアミ提督の所に金髪ツインテールの艦娘が現れる。 「オイゲン何やってんだ」 「何って技名表売っとるきに、アトミラールもいらんか？一冊10プリパラ」 「貨幣価値をプリパラで図るのやめろ」 #マイ鎮特別編

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「ペソの信用なんてないきに、この国じゃトモチケがドルや円紙幣同様の価値を持つんじゃ。それはそうと技名いらん？ないと困ると思うよ」 提督は怪訝な顔をする。 「技って？」 「アシガラ・デア・キンタマイェーガー。妙高流玉狩術の達人にして井上の玉なでなで艦」 #マイ鎮特別編

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提督は軽く頷き、2000円を渡す。 「ダンケダンケ」オイゲンは背中にしょった巻物を渡し、艤装に接続されたビールサーバーからコロナを出して提督に渡す。 提督はコロナを一口し、巻物を開く。 #マイ鎮特別編

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その一行目に書かれていたのは、 「玉　毛　総　脱　毛　苦　悶　拳(アングッシュアウシュテッケンシャムハールホーデンファウスト)」 という怪文書と鳥獣戯画めいたタッチで爪を繰り出す足柄の絵であった。 提督はコロナをオイゲンに向かって吹いた。 #マイ鎮特別編

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「シャイセ、汚いじゃろ」 「千円返せ！なんなんだこのアルアジフ！」 「足柄さンはドイツ語で技を叫ぶきに、あてがそれを訳してイラストまでつけたんじゃ！文句あんのか！」 「なんで流派が中国語っぽいのにドイツ語で叫ぶんだよ」 「開祖がボンクラだったんじゃろ」 #マイ鎮特別編

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「これがあれば足柄さンがどんな技を叫んでも即座にその意味がわかる」 「ふーむ…」 様々な足柄のポーズ--いずれも去勢に特化した技だ--を眺めながら、提督は彼女の技量を思う。そして、「時雨」第一回目の試合で彼女に勝利した駆逐艦を呼ぶ。 天井から時雨が降りてくる。 #マイ鎮特別編

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「呼んだ？」そう聞く時雨に提督は巻物を渡す。「お前と戦った時と比べて、今あいつはこうなってるらしい。正直俺には妙高流のなんたるかはわからん。今のあいつのタマ砕き術がどれだけ強いか、お前ならこれを見てわかるかと思ってな」 時雨はじっと巻物の怪文書を見る。 #マイ鎮特別編

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そして、「これはもう、僕のいる領域より遥かに強いよ」「相手が男じゃなくてもやばいのか」「そうだね」時雨は頷く。 「すでに足柄は物理ではなく概念、キンタマという概念を打ち砕く存在にまで自分を高めていたみたいだ。もし男性性の欠片でも相手にあれば、足柄はそれを砕く」 #マイ鎮特別編

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「そして完全に男性性のない女性はない。性とはスペクトラムみたいなものだからね。僕や他の艦娘でも足柄は男性性をテコにこちらを屈服させてくるだろう。ましてや大和は全身これちんこじゃないか」時雨の口からはあまり聞きたくない言葉を聞いて、提督はうつむく。 #マイ鎮特別編

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「相手が悪すぎるかもね…大和」 「三度も負けてみろ、今度こそあいつを吉原に売り飛ばす」 「売る前に大和の存在が砕け散ってる可能性もあるよ。提督、今回は轟沈を覚悟した方がいいかもしれない。演習とはいえ、最悪の事態が考えられる」 #マイ鎮特別編

CF型マシニーカhir @hir_CF

ひでえｗ #マイ鎮

Sato-C @Sato_C_P

心のωまでもが標的に #マイ鎮

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「バケツは用意してるが…わかった。現場に即かけつけられるよう島風や航空母艦たちにもバケツを持たせておく。それと、羽黒や雪風にもスタンバイさせる。いざとなったら試合中断してでも轟沈は回避しなくては」 「それがいい」 「できれば、水を差すようなことはしたくないがな」 #マイ鎮特別編

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「いい勝負になりそうね。じゃ、あてはビールと巻物売りに戻るきに」そう言って立ち去ろうとするオイゲンに、提督は声をかける。「待て」「何」「随分お前は相手方の情報を知ってるようだな」オイゲンは歯を見せて笑う。「商売は情報が命やき」「足柄だけじゃなく、井上についても」 #マイ鎮特別編

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「殺し合いだけ出来ればいいんじゃなかった？相手方に興味を持つなんて珍しい」 「普段はな。だが今回ばかりはこっちの命に関わりそうなんでな。前々からあいつらに関わると何かとトラブルが起きる。前はレ級祭り、今度は鶏マスクの妨害者。あいつらは何かを隠している気がする」 #マイ鎮特別編

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「そんなに気になるなら直接井上提督に聞いてみたらええんじゃないの？」 「直に聞いて答えると思うか？特に、女のくせにキンタマあるなんて話はよ」 オイゲンが苦笑する。 「ふたなりかどうかを知りたいの？」 「馬鹿言え」提督はオイゲンのからかいを制する。 #マイ鎮特別編

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「あいつは外見こそ女だが、中身はどうも違う。トランスジェンダーなだけかもしれんが、奴等の回りにある物事が胡散臭すぎるせいで、それさえも何かの背景があるんじゃないかと思えてくる。提督のくせに銃もろくに撃てず、やる気がないのに艦娘は強く、そして中身が男みたいな女」 #マイ鎮特別編

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提督は続ける。「そして何より俺の事を相手は知っていながら俺は相手を何も知らないのが気に入らない」「というと？」「あそこの大和には苦い思いをさせられたのさ。俺が誰にも話してない事を、あいつは隅々まで知っていやがった。オイゲン、金は払う。お前が掴んだ情報を全て話せ」 #マイ鎮特別編

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「ヨコスカアサイラム、それに纏わる全てだ」 オイゲンは笑い、サーバーを捻ってビールを提督の顔にかける。 「そりゃまた後じゃ。今は試合試合。重い話はお祭りの後で、ね？」 「クソッタレ」 「焦らなくても真実は逃げやせんよ」 #マイ鎮特別編

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風がたなびき、キンタマの濃厚な香りが提督の鼻をマスク越しにつく。提督がオイゲンへインタビューをしている間に、金色の海にはすでに二体の狂人が対峙し、両岸からは割れんばかりの喝采が巻き起こっていた。 マイアミ鎮守府所属、大和。 ヨコスカアサイラム所属、足柄。 #マイ鎮特別編

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「一玉三億精子、そのキンタマが数多数存在するこの空間……無量大数のスペルマに満ちたこの地こそが西方浄土。我が人類救済計画、そのひとつの理想系と言えます」玉体を極限露出し、全身の血管を脈動させて衆生に語りかける大和。それは数多のキンタマより生えし一本の男根。 #マイ鎮特別編

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「心に一本黒人男根！極大ぺニスがあれば人は全ての愛別離苦から解放され、精神を包皮解脱させ青空の下のムゲチンの如く安楽の境地に至る。未だ度せざるものは押し倒してでも度せしめん。未だ怒せざるものは怒張を得さしめん。衆生ら及び足柄さん、貴女方をこの大和が救いましょう」 #マイ鎮特別編