
講演「2014年広島豪雨災害時の人的被害の特徴とその影響」(2015/7/18静岡市内)のメモ
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静岡県地震防災センターに着きました。10:30からふじのくに防災学講座。 pic.twitter.com/E6jYe2z2Tu
2015-07-18 10:20:56

始まりました。講師紹介からの「2014年広島豪雨災害時の人的被害の特徴とその影響」 前半は人的被害の特徴の調査について。後半は豪雨災害後の行政等の対応について。講師は牛山素行静岡大学防災総合センター教授。ふじのくに防災学講座。
2015-07-18 10:33:03
2014年8月20日広島豪雨。雨の降り方概要説明。降水雨量分布。停滞前線に向かって暖湿流が流れ込み、広島市周辺を中心に大雨がもたらされた。普段雨がたくさん降らない地域に短い時間に狭い範囲でたくさん雨が降った。高瀬247mm 三入257mm。 牛山講演中。
2015-07-18 10:39:21
本来、全国的にみれば1時間100mm程度は大騒ぎするほど怖くない。地域によって災害を引き起こすかどうかの降水量は異なる。 広島はあまり雨が降らない地域。全国的に見れば「それほどにはたいしたことない雨」だけれども、広島で降ってしまったので大きな被害につながった。 牛山講演中。
2015-07-18 10:40:24
広島市の状況について。 2014/8/20 21:26大雨警報。 1:15どしゃけい。 2時台〜3時台 被害発生か。 3:49きろくあめ。 4:15以降 避難勧告。 避難勧告は大きな被害には間に合わなかったので、後々の批判につながった。牛山講演中。
2015-07-18 10:43:58
主な死者不明者広島市のみで74人。1県で74人以上は2004-2013年で0回。 家屋被害広島県で1746棟2004-2013年で主な住家被害1700棟以上は20回ある。 人的被害は数年に一度、住居被害は1年に一回以上の規模。住居被害の割に人的被害が多かったと言える。牛山講演中。
2015-07-18 10:48:26
人的被害原因はほぼ全員が「土砂」。年代別犠牲者は65歳以上40割。65歳未満が6割。人口構成比から見れば高齢者が多いが、最近の風水害の犠牲者と比べると若い人の割合が多い(2004-2013→65歳以上が58.3%) ただし、ここで言う高齢者の多くは自力歩行が困難な人ではない。牛山
2015-07-18 10:52:15
2003-2014。原因・遭難場所別犠牲者数。原因「洪水」「河川」「土砂」「その他」、遭難場所「屋内」「屋外」で見ると土砂災害のみ屋内犠牲者が多い。ただし土砂災害は安全な場所への早期避難が有効だが、洪水・河川では屋内の遭難より屋外の方が多い。屋外を移動する安易な避難行動はリスク有
2015-07-18 10:57:06
広島の避難行動に関する検討。避難行動有3名。「避難の目的で移動中に土石流・洪水などに見舞われた」「避難先が土石流・洪水などに見舞われた」「いったん避難場所へ移動したが、そこを離れて遭難した」 避難所での遭難があったが、ここは土砂災害時の避難所ではなかった。 牛山講演中。
2015-07-18 11:02:32
災害時の所在者・犠牲者の調査。 実際の住居被害と人的被害の関係を調査。「倒壊」と「非倒壊」に大別した。 倒壊は家の中にいたら助からない状態。流出。完全になくなった。 非倒壊は、通常だと「全壊」判定になっても、二階部分などが残っていて建物があった場所に建っているもの。 牛山講演中。
2015-07-18 11:07:36
被害家屋を一軒一軒調査。 「倒壊」家屋の、屋内滞在者数とそのうちの犠牲者数を調べた。災害当時家に滞在していて「倒壊」した家では生存者が著しく少ない。全く倒壊してないにもかかわらず犠牲者が出た家はない。 牛山講演中。
2015-07-18 11:14:35
広島豪雨災害の人的被害の特徴。 ほぼ全員が「土砂」の犠牲者。 遭難場所は屋内がほとんど。 高齢者に被害は偏在だが、非高齢者の比率は高い。 全員が夜間の犠牲者。 避難行動有り犠牲者がごく少数。 土砂災害では「倒壊」世帯では生存が厳しいことを示唆。 牛山講演中。
2015-07-18 11:21:54
長年災害に関わり続けてきていますが、「人が死なないと世の中は変わらない」のが事実。平常時にどれだけ、真面目にもっともなことを言っても聞き入れられることは少ない。 牛山講演中。
2015-07-18 11:22:36
土砂災害防止法の改正。 イエローゾーンとレッドゾーンの話。 指定が進まないのは「行政が怠けている」のではなく「当該地域住民が反対するから」。そこの所はよく分かっておいて欲しい。 改正では、イエロー・レッドの指定なくても危ないエリアの基礎調査情報公開はできるように。 牛山講演中。
2015-07-18 11:30:35
例えば、イエローゾーンしかしていない地域もある。レッドゾーンは「市民」に嫌がられるから。 こういう状況は大変もどかしい。 ただ、広島豪雨災害によって流れが変わったので、自分はこの状況を「利用」してでも前進させなければと思っている。 牛山講演中。
2015-07-18 11:32:08
広島市「8.20豪雨災害における避難対策棟検証部会」 検証項目。 ・市の行った避難対策棟は地域防災計画に沿ったものとなっていたか。 ・今回の避難勧告の発令時間は適切であったか。 ・今後、今回と同様な急激な気象の変化、深夜の災害発生に対応するためにはどのような避難対策を行うべきか。
2015-07-18 11:36:18
これの話し中。 広島市 - 8.20豪雨災害における避難対策等検証部会 city.hiroshima.lg.jp/www/contents/1…
2015-07-18 11:37:58
避難勧告は地域防災計画の判断基準どおりではあったし、基準は設定されていた。ただ、問題だったのは判断を1時間ごとにしかしていなかったことだったと思う。 牛山講演中。
2015-07-18 11:41:18
当時の地域防災計画に基づいて判断・発令できたと考えられる時間は4時過ぎ。4時過ぎの避難勧告はやむを得なかった。が結論。 ただし地域防災計画に沿った手法以外の情報も駆使すれば避難勧告は2時半くらいには出せた可能性がある。 「出せた時間」と「出すべき時間」は異なる。結論。牛山講演中。
2015-07-18 11:48:04
牛山としては「あの日もっと速く避難勧告を出せばもっとたくさんの人が助かったか」という問いにはNO。2時半に避難勧告出てその通りに避難行動したとしても、遭難場所が変わっただけで同数程度の犠牲者は出たと思う。 牛山講演中。
2015-07-18 11:49:43
総合的な土砂災害対策の推進について。これの話し中→ 総合的な土砂災害対策検討ワーキンググループ - 内閣府 goo.gl/mW9dME 牛山講演中。
2015-07-18 11:52:18