【全力でネタバレ】「ラブライブ!The School Idol Movie」感想まとめ2~他のアイドルアニメとの比較から

映画の感想書いて出てきた疑問の整理と、わたしが今後やりたいことの覚書です。
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前回の、人生初ブログの評判は上々でした。ありがとうございます。

まとめ 【全力でネタバレ】「ラブライブ!The School Idol Movie」感想まとめ~1年生組に救いはあるのか? ネタバレ嫌な人は即バックしてください。閲覧は自己責任でお願いいたします。 4812 pv 27 1 user 5
綾織 洛 @Daed_a_lus

劇ラ!ブログの続編書こうかな。うーん。今度は感想兼アイドル研究齧る感じに。 あれが好評かどうかもわからない。

2015-07-19 19:46:11
綾織 洛 @Daed_a_lus

書きたいものをかけばいいんだよね

2015-07-19 19:46:59
綾織 洛 @Daed_a_lus

劇ラ!のなかで一番引っかかってるとこはね… 他のアイドルもののアニメと確実に違うとこなの。あのアニメが男性向けだという決定的なところ。

2015-07-19 19:50:10
綾織 洛 @Daed_a_lus

決めた。今日ブログかく。

2015-07-19 19:50:32

と言いつつ、日にちが空いてしまいましたが…

はじめさせていただきます。

【全力でネタバレ】「ラブライブ!The School Idol Movie」感想まとめ2~他のアイドルアニメとの比較から

※今回も映画のネタバレあります!
閲覧は自己責任でお願いします。

こんばんは。
いまふたたびの綾織洛です。

ひとつめのブログを読み返したところ、思い当たることがあったので、蛇足ながら続編を書くに至りました。

よろければ、お付き合いくださいませ。

さて、
「ラブライブ!The School Idol Movie」ですが、

今思えば、この映画って「男性向け」だなあって。
男性向けのアイドル映画なんです。よく考えたら。

よく考えてみたら、現在あるアイドルアニメ。
プリキュアやプリパラ、アイカツ!などなど。
基本的にこの辺りは「女児向け」に作られてますよね。

(最近は大きいお兄さん狙いもあるけど、まあ基本は。)

そこらへんをしかとして映画を観ていたから、なんか違和感があったのかも。

どういうことかと申しますと。

リンク note.sezitak アイドルアニメの違い(主に女の子キャラの描き方の差異点)についての考察 - note.sezitak アイドルアニメの違い(主に女の子キャラの描き方の差異点)についての考察 本日、テレビ東京で放送が開始された山本寛監督の新作オリジナルアニメ「Wake Up,...

こちらのブログの後半に出てくる、

「アイカツ!やプリティーリズムって、メインターゲットが女児(小学生の女の子)なことから、基本的には「女の子がなりたい女の子像」を描いている作品で、「生きた人間がステージに立って歌って踊る、実在するアイドル」ではない」

この言葉を読み、少し納得。

女児がなりたい女の子を描いているのと、年上の目線からアイドルの成長を描いている作品は、同じ「アイドルアニメ」として混ぜ込んではいけない。

わりと単純なことなのに、失念しておりました。

で、前回のブログ内で私は、
「集めに集めたスクールアイドルの扱いの雑さ」について、少し触れました。

この時の、ずらりと並んでμ’sを待っていたスクールアイドルたち。
このシーンは、二期のスノハレ前の、大雪の中を助けてくれた学校のみんなを思い返すようだな、と。

でも。この映画でのシーンはやっぱり雑に思えちゃって。
他のスクールアイドルを埋もれさせ、バックダンサーにして、自分たちだけは最高の解散ライブしてる、ように思えるのです……。

そして、「スクールアイドル」が他の女児向けアニメと決定的に違うところ。

それは、「女の子は誰でもアイドルになれる」の、真逆を突き抜けているところ。

もしこれが女児向けアニメのスタイルなら、女子高生やってる女の子なら、どんな子でもアイドルやれてるって演出にしていたはず。
だって「スクールアイドル」だし。学生の間ならできるってなりますよね?

例えばラ!なら、神モブちゃんなんかもアイドルやれてるはずだし。

でも、実際の演出はそうではない。
「私たちはスクールアイドル!」なの。

空港で女子高生のファンからサイン求められてるシーンはあるけど、その子たちは「だから私たちも同じようにアイドルやりたいです!」とはなってない。

ラ!における「スクールアイドル」は、普通の女子高生とは一線を画いてる。「選ばれた」とか、「なるべくしてなった」って印象。

二期のスノハレの時に手伝ってくれた子たちも、あくまでμ’sのサポート役で終わってた。

穂乃果たちも、そういう子たちに「私たちと一緒にスクールアイドルやろうよ!」という、声かけはしてない。一期で9人そろった時点でメンバー募集やめてたし。

アイマスのような「職業アイドル」とは違って、誰でもなれるという土壌はあったはずなのに、なぜかこうなってるのは、やはりこの作品が「男性向け」だからなのかな。
そう思いました。

ここでいう「男性向け」というのは、
アイドルは、もともとかわいい女の子が訓練して、歌って踊れて苦労を乗り越えて笑えるようになっていくものだ。人気が出るように応援して育てていくものだ。

こういう認識のことを指しています。

一方女児向けは、
アイドルは、最初は普通だった自分と歳の近い子がとびきりおしゃれして、めちゃくちゃかわいくなって、キラキラしてて素敵に生きてるお手本のような存在。いつも努力している憧れの存在。

こういう認識なのかな?

「女の子は誰でもプリキュアになれる」
かの有名なこの言葉が、今回のブログを書くきっかけとなりました。

ここらへんの「アイドル像」の認識の違い。フェミニズムのちゃんとした文献を読んで、いつかもう一度焼き直しを行いたくなりました。

(今回は取り急ぎなので準備ができていなかった……)

アイドル論ってやっぱ面白いですわ。
今回は何も論じられなかったけど。

以下、(今後のための)その他参考文献など。

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