- Daed_a_lus
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前回の、人生初ブログの評判は上々でした。ありがとうございます。
劇ラ!のなかで一番引っかかってるとこはね… 他のアイドルもののアニメと確実に違うとこなの。あのアニメが男性向けだという決定的なところ。
2015-07-19 19:50:10と言いつつ、日にちが空いてしまいましたが…
はじめさせていただきます。
【全力でネタバレ】「ラブライブ!The School Idol Movie」感想まとめ2~他のアイドルアニメとの比較から
※今回も映画のネタバレあります!
閲覧は自己責任でお願いします。
こんばんは。
いまふたたびの綾織洛です。
ひとつめのブログを読み返したところ、思い当たることがあったので、蛇足ながら続編を書くに至りました。
よろければ、お付き合いくださいませ。
さて、
「ラブライブ!The School Idol Movie」ですが、
今思えば、この映画って「男性向け」だなあって。
男性向けのアイドル映画なんです。よく考えたら。
よく考えてみたら、現在あるアイドルアニメ。
プリキュアやプリパラ、アイカツ!などなど。
基本的にこの辺りは「女児向け」に作られてますよね。
(最近は大きいお兄さん狙いもあるけど、まあ基本は。)
そこらへんをしかとして映画を観ていたから、なんか違和感があったのかも。
どういうことかと申しますと。
こちらのブログの後半に出てくる、
「アイカツ!やプリティーリズムって、メインターゲットが女児(小学生の女の子)なことから、基本的には「女の子がなりたい女の子像」を描いている作品で、「生きた人間がステージに立って歌って踊る、実在するアイドル」ではない」
この言葉を読み、少し納得。
女児がなりたい女の子を描いているのと、年上の目線からアイドルの成長を描いている作品は、同じ「アイドルアニメ」として混ぜ込んではいけない。
わりと単純なことなのに、失念しておりました。
で、前回のブログ内で私は、
「集めに集めたスクールアイドルの扱いの雑さ」について、少し触れました。
この時の、ずらりと並んでμ’sを待っていたスクールアイドルたち。
このシーンは、二期のスノハレ前の、大雪の中を助けてくれた学校のみんなを思い返すようだな、と。
でも。この映画でのシーンはやっぱり雑に思えちゃって。
他のスクールアイドルを埋もれさせ、バックダンサーにして、自分たちだけは最高の解散ライブしてる、ように思えるのです……。
そして、「スクールアイドル」が他の女児向けアニメと決定的に違うところ。
それは、「女の子は誰でもアイドルになれる」の、真逆を突き抜けているところ。
もしこれが女児向けアニメのスタイルなら、女子高生やってる女の子なら、どんな子でもアイドルやれてるって演出にしていたはず。
だって「スクールアイドル」だし。学生の間ならできるってなりますよね?
例えばラ!なら、神モブちゃんなんかもアイドルやれてるはずだし。
でも、実際の演出はそうではない。
「私たちはスクールアイドル!」なの。
空港で女子高生のファンからサイン求められてるシーンはあるけど、その子たちは「だから私たちも同じようにアイドルやりたいです!」とはなってない。
ラ!における「スクールアイドル」は、普通の女子高生とは一線を画いてる。「選ばれた」とか、「なるべくしてなった」って印象。
二期のスノハレの時に手伝ってくれた子たちも、あくまでμ’sのサポート役で終わってた。
穂乃果たちも、そういう子たちに「私たちと一緒にスクールアイドルやろうよ!」という、声かけはしてない。一期で9人そろった時点でメンバー募集やめてたし。
アイマスのような「職業アイドル」とは違って、誰でもなれるという土壌はあったはずなのに、なぜかこうなってるのは、やはりこの作品が「男性向け」だからなのかな。
そう思いました。
ここでいう「男性向け」というのは、
アイドルは、もともとかわいい女の子が訓練して、歌って踊れて苦労を乗り越えて笑えるようになっていくものだ。人気が出るように応援して育てていくものだ。
こういう認識のことを指しています。
一方女児向けは、
アイドルは、最初は普通だった自分と歳の近い子がとびきりおしゃれして、めちゃくちゃかわいくなって、キラキラしてて素敵に生きてるお手本のような存在。いつも努力している憧れの存在。
こういう認識なのかな?
「女の子は誰でもプリキュアになれる」
かの有名なこの言葉が、今回のブログを書くきっかけとなりました。
ここらへんの「アイドル像」の認識の違い。フェミニズムのちゃんとした文献を読んで、いつかもう一度焼き直しを行いたくなりました。
(今回は取り急ぎなので準備ができていなかった……)
アイドル論ってやっぱ面白いですわ。
今回は何も論じられなかったけど。