施光恒氏(「英語化は愚民化(集英社新書)」著者)×中野剛志氏(評論家)による対談にかんするつぶやき。
これから施光恒氏(「英語化は愚民化(集英社新書)」著者)×中野剛志氏(評論家)による対談。 (@ 紀伊國屋書店 新宿南店 - @kino_minami in 渋谷区, 東京都) swarmapp.com/c/cIlgrEIFRg4
2015-07-26 14:47:26これから本日紀伊國屋書店新宿南店にて行われました施光恒氏(「英語化は愚民化(集英社新書)」著者)×中野剛志氏(評論家)による対談で印象に残った話をいくつか連投します。
2015-07-26 17:59:14中野「昨今言われている「国語の授業を減らして英語の授業を増やす」というような教育改革に何となく違和感がある人は少なくないと思う。施さんの著書「英語化は愚民化」はその何となく感じている「違和感」を論理やデータで示した本。良書だと思う。」
2015-07-26 18:01:29施「「日本人が英語を話せないのは学校教育が悪いから。だから英語の授業を改革する。」というのは「日本人がオリンピックで勝てないのは学校教育が悪いから。だから体育の授業を改革する。」と言っているようなもので全く無意味。学校の授業だけで英語が話せるようになるということ自体が無理な話。」
2015-07-26 18:04:50中野「英語や他の外国語が話せる人ほど日本語の重要性を理解している。思想家福田恆存はシェイクスピア作品の翻訳をするほど英語が堪能な人だったが、戦後の国語改革には反対していた。」
2015-07-26 18:07:31中野「フランスの小説家アルフォンス・ドーデの「最後の授業」という作品。次の日からドイツ領になるアルザスの学校での授業で先生が「世界で一番美しいフランス語を絶対に捨てるな」という授業をする。侵略をうけてきた民族はどこも母言語を大切にする。」
2015-07-26 18:09:47施「コミュニケーションのために英語を使うのはいいが、「英語で物事を考えよ」というのは行き過ぎだと思う。日本語のできる外国人でも文学作品を日本語で書ける人はほとんどいないだろう。物事を深く考え創造性を発揮するには母国語でないと出来ない。母国語を奪うと創造性が低下する。」
2015-07-26 18:12:46施「「英語化」を推し進めることによってインドやフィリピンでは分断が起きた。日本でも「英語を話せる日本人」と「英語を話せない日本人」の間で分断が起こるだろう。この本のサブタイトルにもあるが、これによって「国力」が低下するのではないか。」
2015-07-26 18:16:02中野「日本で改革を訴える人は、「日本的なもの」を目の敵にしている。英語化を進めようとしている人は英語ができない人ばかり。「自分が英語ができないのは学校教育が悪い」ということにして自分のコンプレックスを解消しようとしているのではないか。」
2015-07-26 18:18:37中野「大学でも「役に立つ実用的なことをやれ」という改革が進められようとしている。いい研究といいビジネスは違う、ということが分かっていない。そもそも結果が分からないから研究するのであって、そういう研究の価値が分からない人たちが大学を改革しようとしている。」
2015-07-26 18:20:59施「大学教員は自信を失っている。大学教員は「専門バカ」で、ビジネスマンは「社会のことをよく分かっている」という風潮があるが、ビジネスマンもせいぜい自分の業種、業界くらいのことしか知らない。大学教員だって立派な社会人。大学に対する「社会的要請」なんて突っぱねればよい。」
2015-07-26 18:23:46以上です。長々と失礼しました。この連投読んで興味の出た方は施さんの著書「英語化は愚民化(集英社新書)」をご覧ください。
2015-07-26 18:24:20