機動戦士ガンダム0083「ドラッツェ」について

ザクから改造する際、ドラッツェの装備の大部分がガトル宇宙戦闘機から流用されたことに関する考察です
4
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

機動戦士ガンダム0083について覚書

2015-07-27 02:58:03
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

てっきりとうの昔にどこかしらで語られていると思ったけれど、未だ語られていないようなので、ここで呟いておこうと思う

2015-07-27 02:58:38
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

ドラッツェについて。あの改修製造された哨戒用MSとされるMS(MA)は、頭部を大幅に改変し全周のモノアイレールを得、MS特有のAMBACを放棄した姿勢制御ユニットを肩の上に大きく張り出させ、背中のメインスラスターをガトル戦闘機のそれに変更し、両足を長大な燃料タンク(兼スラスタ)に

2015-07-27 03:01:46
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

替えている。主に最後の項目が原因となってAMBACの機能を喪失しており(重心から遠くに大質量を配し、それが能動的に動かしがたい限定作動肢となっている)それ故に両肩の上に大型の姿勢制御ユニットを持っているともいえる。さて、この設計思想は正しいのか?

2015-07-27 03:04:39
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

デラーズフリートの主な活動領域が、茨の園と呼称される暗証空域(ルウム戦役跡)だとするならば、誤りではないのか?そう考える向きもあるだろう。しかし、暗証空域ならではの背景事情も存在する筈だ。それは何か?敢えて肯定的に考えるべき要素を探ってみよう。

2015-07-27 03:06:34

オウフ・・・
× 暗証空域
  ↓
○ 暗礁空域

M-鈴木 甲28 @kapitan_black

まず、受動情報をまとめて見よう。ドラッツェは観測時にどう見えるだろうか?飽く迄も遠距離で観測した場合だ。メインスラスターはガトル戦闘機のそれ、殆ど平行にしか噴射しない2つのサブスラスター、姿勢制御にはAMBACを用いず、メインスラスタの2倍程度の幅の位置にある姿勢制御バーニアに

2015-07-27 03:10:12
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

頼る。この噴射光の可視光も赤外線も、ガトル戦闘機の情報と同一であり、MSのそれだと判断するべき理由は無い。脚部が無い以上、八艘飛びの様にデブリを蹴って軌道変更を行うなどありえないが、そもそも茨の園を根拠地にする側が、デブリの軌道変更を生じ、どんな問題を引き起こすかもわからない行為

2015-07-27 03:13:06
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

を選択する必要は無い。それどころか、不用意なデブリへの軌道変更などは観測者への注意喚起を齎す可能性すらある。つまり、デブリ中を機動する際は注意深くデブリを避けながら移動する事になる。極稀にデブリに加工を行うことになる。まあ、当たり前の話だ。

2015-07-27 03:17:30
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

さて、1年戦争が終結し、3年目が0083の時代背景な訳だが、戦争中から活動が始まり戦後大きく広がった業種がある。デブリ屋だ。大規模戦役などの暗礁宙域でよさげな残骸をサルベージして金に換えるその仕事は、戦後大規模に動員解除された連邦軍兵士や、職を失った人々の受け皿であり

2015-07-27 03:20:12
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

同時に危険なデブリを少しでも減らし抑え込む必要から黙認の形式で連邦軍/政府に疑いの目を向けられつつも存続していた。そうした彼らが運用する機材は、民間向けの小型宇宙艇がその大半を占めていただろうが、戦争終結はその背景事情を根底から一新させる。

2015-07-27 03:28:36
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

連邦軍/ジオン製を問わず余剰機材は廃棄放出される。武装こそ外されていようとも(研究対象になるであろいうMS等は除き)元軍用の機材は頑丈で出力余裕が大きく、デブリ中での運用に向いているとさえ言えた。中でも単なる作業用ならボールの原型となった作業ポッドでもいいかも知れないが

2015-07-27 03:34:40
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

大質量デブリの移動に必要なスラスタ推力を有し、なおかつ作業ポッドの搭載/牽引も可能で、デブリを固定するような多数のハードポイントを有すると言う意味ではガトル宇宙戦闘機は(牽引式輸送機と並んで)可成理想的な機材だ。

2015-07-27 03:37:00
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

もしも、デブリ屋が非武装に改造したガトルの払下げ品を運用していたなら?それがサイド5の宙域で運用されていたなら?それはドラッツェの活動を隠蔽する大きな要素になるのではないだろうか?

2015-07-27 03:40:19
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

メインスラスタが同じで、姿勢制御にスラスタを用い、デブリを縫うように機動する。赤外線反応から両者の差を区別する事は殆ど不可能だ。デブリに時折接近し、再び移動する。それが観測機器の設置なのか?拾いものかどうかをチェックしているのか?

2015-07-27 03:42:34
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

定期的に移動する事が哨戒活動(デブリに異常な挙動が無いか?加工されていないか?仕掛けていた観測機器に何かデータがないか)なのか、移動してくるデブリに何かいいものが無いかを流していたり、大物のデブリへの定期的な通いの作業をしている場合と見分ける事が出来るだろうか?

2015-07-27 03:44:17
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

ドラッツェのガトル用装備流用や、敢えて殆ど喪失されたAMBAC能力、それを補うべく用意された両肩の上の姿勢制御スラスタポッドの規模と位置関係には、そうした「意味」だあったのではないか?ガンダムセンチネル0079と機動戦士ガンダム0083のメカデザインをおこなったカトキハジメ氏には

2015-07-27 03:52:02
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

そうした意図があったのでは無いか?そう考えているのですが、さて、諸兄は如何だろうか?

2015-07-27 03:52:35