「ブラ博物月報」平塚市美術館「ペコちゃん展」編

日本各地の博物館、水族館、植物園、建築物、名所旧跡などのガイドとルポを中心にして掲載している「博物月報」(http://www.hakubutu.jp/)というサイトがあります。その主宰者博物月報さん(@hakubutu)のツイートのまとめ。今回は、神奈川県平塚市美術館「ペコちゃん展」からのツイートです。ただし、それだけではなく、博物館や平塚八幡宮まで足をのばして、博物月報さんならではの見どころを紹介してくれています。
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博物月報 @hakubutu

さて、昨日は神奈川県の平塚市美術館で開催中の「ペコちゃん展」へ。会期〜9/13(日)、巡回の予定なしの一発限りの企画展! その内容、ちょこっとご紹介します。エントランスを見る限り、ピースな雰囲気だが… pic.twitter.com/azfAtUEAa6

2015-07-27 19:55:41
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入って一発目の展示が、写真家の田沼武能氏の「ペコちゃん人形のもつミルキーの箱を狙う戦災孤児,銀座」(1950年)。ペコちゃんの異形もさることながら、ミルキーの箱(もちろん展示用の空箱であるのだが)をじっと凝視する“戦災孤児”の姿(続 pic.twitter.com/NRC9sL1Sav

2015-07-27 19:58:33
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この1枚の写真にペコちゃん登場時の、まだ飢餓というものがすぐそばにあった時代が映し出されている気がする。ペコちゃんは1950年に張り子の店頭人形として誕生。日劇の大道具係の作。制作中の写真も展示されているが、初期円谷プロの怪獣のよう。 pic.twitter.com/o8DsOXFLSj

2015-07-27 20:01:47
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会場には、その初代ペコちゃん人形の復刻が展示されている(2010年復刻/高さ1m)。当時の雑誌(「ARS GRAPH銀座」1953年7月)は、その様子を“アンニュイ”と評している。アンニュイ? pic.twitter.com/Sa34AWyY9H

2015-07-27 20:04:38
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1960年代、70年代の「店頭用ペコちゃん」がいっぱい。微妙なバージョン違いをお楽しみいただけます。於、平塚市美術館「ペコちゃん展」 pic.twitter.com/OxrbtXoinQ

2015-07-27 20:09:27
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舌を出していないバージョンのホーロー看板(一番右)も。於、平塚市美術館「ペコちゃん展」 pic.twitter.com/9H1kBzHDFa

2015-07-27 20:11:49
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さて、まるで召喚の儀のようなペコちゃん。真ん中に入っていくと、いっせいにペコちゃんの首が動き出すのだ……嘘です、さわらないと動きません。於、平塚市美術館「ペコちゃん展」 pic.twitter.com/6i2vuQFWoK

2015-07-27 20:14:09
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センター(?)にいるこの子は、ハグをしたり、頭ポンポンしたり、手を握ったりするとしゃべりだす。貴重なペコちゃんハグ体験ができるのである。於、平塚市美術館「ペコちゃん展」 pic.twitter.com/X8H7r1gg8s

2015-07-27 20:19:15
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ちなみにペコちゃんは6歳という設定だが、それはこの1958年の「大懸賞」で“6歳”という投票が多かったので決定されたという。一等はルノーだよ、子供向けじゃないのか!? 於、平塚市美術館「ペコちゃん展」 pic.twitter.com/Ar7URRwQwH

2015-07-27 20:24:18
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1951年から発売されたミルキー。初期のパッケージは、ペコちゃんの目がきょろきょろ動いたという。顔につけられた微妙な陰影といい、張り子の店頭人形同様、なぜか異様な雰囲気をまとう。於、平塚市美術館「ペコちゃん展」 pic.twitter.com/K90gAFULNh

2015-07-27 20:32:39
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年輩の女性二人連れが、「ミルキーの値段がいくらだったかで歳がわかるわよねぇ」「貴女いくらだった? 私は20円」などと会話している。世代を超えて楽しめるのは、ロングセラー商品ならでは。於、平塚市美術館「ペコちゃん展」 pic.twitter.com/SZzTixMwgv

2015-07-27 20:35:54
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ウェイトレスペコちゃん人形(1960年代)。身長が高い! こういうのを“八頭身美人”というのだろう。於、平塚市美術館「ペコちゃん展」 pic.twitter.com/cAP34p6pXr

2015-07-27 20:39:50
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このような美術展では珍しく、現代アーティストとのコラボコーナーも含め、撮影OK。唯一不可なのはアントニン・レーモンド作の不二家伊勢佐木町店の設計図(1937年)などがある「不二家とデザイナー」コーナー。於、平塚市美術館「ペコちゃん展」 pic.twitter.com/dx6kzL3wrr

2015-07-27 20:45:04
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コラボコーナーはまさにいろいろなコラボがあります。私は現代アートに疎いので、こういうときどんな顔すればいいかわからないの。於、平塚市美術館「ペコちゃん展」 pic.twitter.com/qStyDdO4nc

2015-07-27 20:53:55
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搾乳機を背負った「milky cow」なる作品も。牛がちゃんと舌を出している。ペコちゃんという名称は、牛のベコに由来するという。反芻する牛のようにはみ出しているペコちゃんの舌は、あれは牛タンのイメージなのかもしれない。於、平塚市美術館 pic.twitter.com/wpc1aNzTSf

2015-07-27 20:57:47
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美術館ではぬりえなどの配布も。2枚目の写真は美術館前に停まっている「ペコちゃんカー」。さて、もうちょっと美術館周辺を散歩する。於、平塚市美術館「ペコちゃん展」 pic.twitter.com/98q61l8i9F

2015-07-27 21:09:37
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美術館裏手にある、不二家の工場を見つけて喜ぶなど。 pic.twitter.com/J4JKPjel0H

2015-07-27 21:14:09
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美術館の向かいには平塚市博物館がある。入場無料で、日常的な使い方をしてもらう「放課後博物館」を自称。行政区分としての平塚市にとらわれず、相模川流域や相模湾の展示に強い。 pic.twitter.com/5D3Pov3WjY

2015-07-27 21:17:17
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ボタンを押すとランプがつく地形ジオラマはよく見かけるが、これはライトなどとあわせて、平塚および神奈川県中央部の地形・地質の解説が。ボランティアスタッフの方が丁寧に説明をしてくれる。これは、宝永噴火のときの火山灰の分布。於、平塚市博物館 pic.twitter.com/ReEIQpFbYG

2015-07-27 21:20:19
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これはなんでしょう?於、平塚市博物館 pic.twitter.com/32LuL4i8Dk

2015-07-27 21:21:41
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フタをあけると解説がある。タヌキのため糞でした。よく見ると、奥に当のタヌキ(剥製)がちょっと気まずそうな顔をしている。於、平塚市博物館 pic.twitter.com/REWAaJ5X1C

2015-07-27 21:24:01
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相模湾の展示では、海岸に流れ着いた漂着物が。大はウミガメから小はライターやプラスティック製品まで。海洋汚染とか海流の関係もわかるので、こういう細かい展示は,意外と大切。於、平塚市博物館 pic.twitter.com/Khhh4tXVbv

2015-07-27 21:26:56
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なかには、「これはなんだろう?」とプレートがついた、黒潮に乗って流れてきたと思われる楽器のようにも見える竹製品も。南方の植物の実だけではなく、いろんなものが流れてくる。於、平塚市博物館 pic.twitter.com/eEBzdPfNuA

2015-07-27 21:29:24
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近現代のコーナーでは、B29の飛行経路や投弾状況を解説。こういうものは地域の博物館をコアにして集積しておかないと、散逸し忘却される。部分がわからなくなると、全体そして歴史自体がわからなくなる。細かいようだが大切な展示。於、平塚市博物館 pic.twitter.com/PawhhTIiL5

2015-07-27 21:37:11
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防空壕の中に貼ったお札「防空壕内呪文」。これは初めて見たな。於、平塚市博物館 pic.twitter.com/AuzOFyrvmy

2015-07-27 21:38:17
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