「地域から医療再生へ<1>崩壊前夜」 -htomihara(冨原均)さんの投稿より

兵庫県西脇市の開業医、冨原均さんが同市での医療再生への取り組みを投稿されているので、まとめてみました。
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@htomihara

地域から医療再生へ。<1>崩壊前夜。西脇市多可郡医師会が、医療崩壊に取り組んだのは、もう4-5年。西脇病院との1次救急の取り扱いから始まった。開業医の多く(私も)そして病院も医師不足については語っていなかった。医師会に対しもっと1次をと言われる先生方もいた程度だった#houkai

2010-03-07 18:52:53
@htomihara

地域から医療再生へ。<1>崩壊前夜。医療問題研究会。どの医師会にもあるが、西脇では医政に関して、この会で話すことが多い。たとえば、混合診療などについても。当時出たばかりの本が、虎ノ門病院の泌尿器科・小松先生の著書「医療崩壊」であった。早速会で読み合わせを始めた。#houkai

2010-03-07 18:57:39
@htomihara

地域から医療再生へ。<1>崩壊前夜。医療問題研究会の面々10人程度(後の地域医療検討会創設のメンバー)読み合わせが続く。約半年、かけ読破。初めて過酷な勤務・行政などの無理解からやる気のあった医師が心が折れ、病院を辞する「立ち去り型サボタージュ」の現実を知る。#houkai

2010-03-07 19:05:50
@htomihara

地域から医療再生へ。<1>崩壊前夜。当時、市立西脇病院の勤務医が減少、赤字幅が増大し始めていた。当直勤務表が作成しづらくなった。地域医療室が新設されたのもこの頃。室長となられたI先生が突然の自宅訪問。医師会への「支援要請」だった。真実の病診連携のスタートだった。#houkai

2010-03-07 19:13:02
@htomihara

地域から医療再生へ。<1>崩壊前夜。病診連携とは:単に紹介・逆紹介をするということではない。お互いを知り、医学的にも人間としても、互いに地域医療を担っているという立場を尊重するところから始まると思う。地域医療室の責任医師が1医師会員に申し出られた重大性を感じずにはいられなかった。

2010-03-08 11:46:01
@htomihara

地域から医療再生へ。<1>崩壊前夜。申し出は、日直の支援をお願いできないかであった。日当直を今の人数では回しきれない。(最多の時は、50名→36名に)このままでは医師の疲弊は増し、立ち去る医師も増えるだろう。医師会とは気心は知れた関係にはある。支援策の検討ををお願いしたいと。

2010-03-08 11:52:38
@htomihara

地域から医療再生へ。<1>崩壊前夜。数日後の理事会:病院の厳しい勤務状況はわかるが、なぜ医師会が支援をする意味があるのか?などの意見も出る中、これまで2次救急ではお世話になってきた。病院を支えなければ、地域医療を支えられない。日直を内科系の専門医で西脇病院へ出務すると決議した。

2010-03-08 11:59:10
@htomihara

地域から医療再生へ。<1>崩壊前夜。医師会臨時総会:西脇病院支援について。反対の医師もいた。個人事業主の集団だから。開業医は精査加療が必要なときに頼るのが病院だ。開業医が地域医療を支えるというなら、病院を支えるのは、当然のことではないか。正論が圧倒し、月2回の病院出務が決定。

2010-03-08 15:02:14
@htomihara

地域から医療再生へ。<1>崩壊前夜。病院出務:全国的にも珍しいそうだが、私たちは、一方で従来の応急センターでの対応もし、内科の専門医が10名、西脇病院の救急外来を努めるという形をとった。法的な問題もあったがクリアし、始めた。物珍しそうに病院の看護師がサポートにつく。奇妙な風景。

2010-03-08 15:22:33
@htomihara

地域から医療再生へ。<1>崩壊前夜。病院出務:たまに自分の患者が救急で来院。患者がびっくりする。何で?支援だというと感心しながら。頑張ってと。救急でも入院とは限らない。入院適応患者については、バックアップの医師に引き継ぐ。慣れてくると看護師とも気心が知れ、チームとしてやれる。

2010-03-08 15:31:46
@htomihara

地域から医療再生へ。<1>崩壊前夜。病院出務:入院を要する患者はさほど多くはない。病院の医師は入院患者に専念できる。これまでは、病棟の患者、救急外来(これだけでも私たちは昼ご飯も食べることが出来ないときもある)さらに新規の入院患者の対応などなど、厳しい勤務状態。当直あけはない。

2010-03-08 15:38:35
@htomihara

地域から医療再生へ。<1>崩壊前夜。病院出務:どの程度お役に立てるのか?!次第に多くの医師から感謝されるようになり、患者紹介などの場面でも親密感が増していく。十分な効果。勤務医のモチベーションが開業医の支援によりあがっていく実感。まさにお互いの顔の見える病診連携ではないか。

2010-03-08 15:45:03
@htomihara

地域から医療再生へ。<1>崩壊前夜。「守る会」誕生:病院支援策を今後もさらに検討しながら進めていくことを確認し、現状をどう市民へと伝え、協力を仰ぐかの検討に入った。一つが当時小児科医が1名となり、入院受け入れが不能となった小児科への支援。「西脇病院小児科を守る会」の誕生である。

2010-03-08 15:59:03
@htomihara

地域から医療再生へ。<1>崩壊前夜。守る会誕生!西脇の先輩、丹波で柏原病院小児科の医師が1人となり、お母さんたちが立ち上がった。「柏原病院小児科を守る会」である。これは、丹波の宝です。自分たちにできることは、医師に感謝すること、自分勝手な不適切な受診はしないなどを掲げての活動。

2010-03-08 23:04:44
@htomihara

地域から医療再生へ。<1>崩壊前夜。守る会:その柏原と同じ状況に追い込まれていたのが西脇病院の小児科であった。この事態に柏原の活動に注目されていた小児科の開業医・藤田医師が立ち上がったのです。彼が私の自宅に協力要請をされに訪れたのは、守る会発足の2ヶ月前でした。柏原に学べです。

2010-03-08 23:51:43
@htomihara

「小児科を守る会」などの活動には、素晴らしい医師応援メッセージがあります。最前線で頑張っている医師には心を打つのです。私自身、西脇の守る会の報告会では、必ず涙・涙・涙なのです。詳しくは、「地域から医療再生へ。<2>医療崩壊編」で展開するつもりです。さて、活動の中「医療崩壊」が・。

2010-03-08 23:55:35