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fussoo_moe
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ゲートのアルヌス防衛線で何万人もの敵国兵を殺した自衛官がPTSDにもならずに暢気にエルフだのなんだの叫んでるのはおかしいというアレであるが。
2015-07-30 21:16:41
そもそも論の話としてPTSDとは心的外傷後ストレス障害という意味であり、突発的にひどい光景をみて精神をやられるのはASD急性ストレス障害という
2015-07-30 21:16:57
戦闘による精神障害の大半はASDであり、これの治療に失敗してしまった場合や、後々になって精神が弱ってきたときなどにぶり返して来て心に問題が出てくるようなのをPTSDという
2015-07-30 21:20:49
通常、人間は重大な事故か災害にでも巻き込まれないと凄惨な光景、なんともいえぬ鉄の匂いを初めとする臭気なんてトラウマになるような光景に接触する機会は無い。しかしながら軍隊の場合は別だ。戦争という激烈なストレスに連日晒されることになる。
2015-07-30 21:25:48
ついで言えば、近年のイラク戦争やアフガンなどの場合は戦闘そのものだけの問題ではなく、戦後延々と続く治安維持戦という問題もあるのだが、この辺はまあ跡においておこう
2015-07-30 21:28:52
戦闘ストレス反応が出現するかどうかは通常、『そのストレスが継続するかどうか』にかかっている。 単発のショッキングな出来事で発生することもあるが、通常は『ストレス』の積み重ねが戦闘ストレス反応を引き起こす。
2015-07-30 21:33:58
暗闇から驚かされても単発なら心臓バクバクになりながらも耐えられる人も、心が落ち着く前に続けさまに驚かされ続けたらパニックになるような斧であるな。
2015-07-30 21:35:07
こういった障害は『ストレス』が原因なのだが、ストレスそのものが健康や精神に悪いわけではない。たとえば適度なストレスは集中力と警戒心を高めることに役立つ。
2015-07-30 21:37:48
ストレスを受ける期間と兵士の性能という形で戦争と軍人を研究した論文がある。それによると兵士は最初の10日間は徐々にストレスに慣れていく期間であり、兵士は学習曲線に沿って性能を向上させ技量が上がる。
2015-07-30 21:40:50
次の10日から20日間は兵士が『最大効率で戦える』期間である。 要するに自分に何が出来るかを理解した上でストレスによる緊張感と集中力が上がっており効率よく戦える。
2015-07-30 21:42:59
しかし30日を過ぎると効率は極端に低下してくる。 肉体的な疲労にプラスして『精神がストレスに慣れてくることによる慢心』により警戒心が薄れ、今までならやらなかったような危険で大胆な行動などをやり始める。
2015-07-30 21:45:06
40日を過ぎると精神の消耗が始まる。そして60日までの間に精神のバランスを崩して虚脱状況になる。 こういう状態を避けるために指揮官は兵士をローテーションで勤務させるが、イラク戦争やアフガンでは「ゲリコマの砲撃や襲撃、仕掛け罠で精神が休まる暇が無い」ことからストレスが溜まり続けた。
2015-07-30 21:47:43
このことがイラク戦争やアフガン戦争で精神をやられる米兵が増えた理由である。実際最初期のバグダットまでの突撃戦ではCRSによる戦闘不能者などあまり出していない。戦闘の激しさで言えばこの期間の戦闘がトップランクに激烈なのにである。
2015-07-30 21:49:37
さて、この期間という観点をゲートに当てはめてみてみよう。 戦闘の激烈さはアニメで表現されたとおりである。しかし、期間としてみた場合はどうか?
2015-07-30 21:52:27
陣地構築と警戒という戦闘準備期間も入れればそれなりの期間だろうが、帝国軍とアルヌスの丘はイラクやアフガンと違い『遠距離から砲撃戦を仕掛けてくる』わけでも「夜間に浸透してくる」わけでもIEDを仕掛けまわるわけではない。 自衛隊はしっかりと休めるのである。
2015-07-30 21:54:24
しかも後背地である日本がゲートのすぐ向こうにある。休みの日には日常に戻ることすら可能なのである(これはこれで問題があるがこの際略)
2015-07-30 21:55:28
肝心の戦闘にしても期間としてみた場合ほぼ一日以内に決戦は終了し、あとの処理期間を考えても一ヶ月を超えるようなことはあるまい。 2度目の攻撃までにある程度の塹壕線と掩蔽がきてたこと、帝国の装備からみる動員期間を考えても月単位が必要だろうから休んで部隊交替までも可能だ
2015-07-30 21:59:17