【ミイラレ!第十話:隠し神のこと】(実況付き)

怪異に好かれる少年と退魔師の少女がなんやかんやするお話。トラブルはどこからでもやってくる。
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鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern
【ミイラレ!第十話:隠し神のこと】 #4215tk
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern
朝。朝食を済ませた怜は早々に家を出る。そのまま学校には向かわず、隣の幼馴染を待つ。数分もしないうちに「行ってきます!」同居人に挨拶する彼の声。元気よく扉を開いた彼と目が合う。「おはよう、四季」「おはよう、怜。……もしかして待たせちゃった?」1 #4215tk
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern
心配そうに聞いてくる幼馴染に、怜は笑って首を横に振った。「平気。私もついさっき部屋を出たばかりだから」「そっか。ならいいんだけど」そして二人は並んで登校する。道には他にも生徒の姿。今の時間帯ならば、そこまで慌てる必要もない。が、怜は密かに周囲を警戒していた。2 #4215tk
栗なご @kurinago77
隠し神…神隠しを行う怪異の総称と考えていいのだろうか… もしや小雨さん回か!? #4215tk
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern
理由は簡単だ。いつ『学校の魔女』とその仲間が現れるかわからないからである。昨日、買い物から戻ってきた巡の報告は、彼女にそうさせるだけの重大さがあった。「そういえば四季。あの……メリーさんはどうしてるの?」ふと気になった彼女は問いかける。あれも一応は魔女の仲間だ。3 #4215tk
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern
「ああ、元気にしてるよ」彼から返ってきたのはどこかピントのずれた答え。「ただ、和食が気に入らないみたいで文句言ってたかな。巡とケンカになりそうだったからヒヤヒヤした」「……四季、あれが魔女の仲間だってことは覚えてるよね?」「もちろん。忘れるわけないよ」4 #4215tk
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern
のんびりと答える幼馴染に、怜はこっそりと溜息をついた。肝が太いのはよいことだが、どうにも彼には危機感がない。自分がしっかりしなければ!『だからといって気張りすぎると足元を掬われるからの』『わかってるよ』口うるさい蛇神に念話で返す。学校はもうすぐだ。5 #4215tk
たいむしふたーまくず @znntmk
指揮系統としてはおばあちゃんたちは頼もしいものがあるな #4215tk
栗なご @kurinago77
メリーさん、然るべき待遇を堂々と要求する人質の鑑だなぁ… #4215tk
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern
主人の出かけた四季の部屋。そこには何人もの怪異が集まっている。例えば小夜子はメリーが暴れないよう彼女に取り憑いて動きを封じているし、巡はといえば「……成る程のう。それはまた面倒な事態じゃわ」来訪者である天狗のながれに事情を説明し終えたところだ。7 #4215tk
栗なご @kurinago77
もはや怪異の溜まり場と化した四季君の部屋。 #4215tk
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern
ながれは眉間にしわを寄せている。「今、四季坊についておるのはそのなんとかいう狐霊だけか」「ですねえ」「心許ない。おぬしがついてやればよかろうに」「嫌ですよう。なにが悲しくて退魔師どもの詰めてる場所に赴かにゃあならんのですか」その答えに、天狗がしかめっ面をした。8 #4215tk
たいむしふたーまくず @znntmk
小槌のひとはカウントできないだろうか… #4215tk
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern
「まあ、心配しなくとも若旦那が危なくなったときは馳せ参じますから」「本当じゃろうな?……まあよい。ならば儂の方でもなんとか手を尽くすとするか」ながれが首を捻る。彼女もまた山ン本組の一員であり、その実力は確か。とはいえ、四季につきっきりとはいかぬ事情がある。9 #4215tk
たいむしふたーまくず @znntmk
…メリーさんなら足早いよなあ。来たりして。 #4215tk
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern
「若旦那のご両親には、このことはお伝えになるので?」「……ことが長引くようならな。あまり心配はかけたくないんじゃが」「ごもっともで。……おや?」巡は不意に目を細める。「僧正坊殿。その肩についている髪の毛はなんです?」「なに?」天狗は狼狽し、己の肩を払った。10 #4215tk
たいむしふたーまくず @znntmk
うむ、家族は大事。…して何奴! #4215tk
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern
床に落ちたのは、一本の髪の毛。色こそながれと同じ黒色。しかし長さが明らかに違う。長すぎるのだ。「しまった」ながれが舌打ちする。「儂としたことが気づかなんだ!小雨め……!」そして首を傾げる巡に向き直った。「御伽よ、すまんが頼まれてくれい。厄介者がやってきおる!」11 #4215tk
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