ウチューじん・ささき @uchujin17 さんのコンピュータ歴史博物館のツイートまとめ

コンピュータ歴史博物館 http://www.computerhistory.org/ に行かれたウチューじん・ささきさんのツイートをまとめさせていただきました。 色々面白く勉強なるツイートの数々、ご覧ください。 続きを読む
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ウチューじん・ささき @uchujin17

VLSIはintel itaniumのウェハー。ウェハー上に貼られたちっぽけなシールの面積が三千万ビット相当のフリップフロップを含んでいる、と解説されています。

2015-08-02 10:20:50
ウチューじん・ささき @uchujin17

@mitsuki IMSAIのデザインは多分にPDP-11ミニコンピュータ(1970)に影響されていますね。そのPDP-11も現物が展示されています。 pic.twitter.com/Nm2GC130xq

2015-08-02 10:30:02
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ウチューじん・ささき @uchujin17

学生時代、文献でしか知らなかったときはPDP-11とVAX-11の違いがわからなかった。どっちも「DECの」「ミニコンピュータ」だったし。現物を見れば一目瞭然、「ぜんぜん違うじゃん!てかVAXでかっ!!」 pic.twitter.com/Bzvqili3yj

2015-08-02 10:35:02
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ウチューじん・ささき @uchujin17

PDP-11(1970)は16bitで記憶容量8KByte(磁気コアメモリ!),演算性能0.8MIPS,定価1万ドル。VAX-11(1978)は32bitで半導体メモリ1Mバイト,演算性能1MIPS,定価12-16万ドル。ということも展示しされています。すばらしい(´Д`)

2015-08-02 10:39:14
ウチューじん・ささき @uchujin17

VAX-11のコンソール。表示装置がプリンタ?当たり前でしょ!1978年当時、CRTモニタはそれこそ国防・宇宙開発くらいにしか使われない高価な装置だったのです。UNIXの標準エディタがEDだったのは「プリンタで使うから」。 pic.twitter.com/Zs5MoSf7Xc

2015-08-02 10:42:20
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ウチューじん・ささき @uchujin17

ブラウン管じたいは高価な装置ではないけれど、文字をどうやって表示するかが最大の課題で。コンピュータのメモリ上では01000001と記憶されている情報をどうやって文字の「A」に変換するか、それをアルファベット26文字x大文字/小文字+数字+記号を用意するにはどうすればいいか。

2015-08-02 10:45:42
ウチューじん・ささき @uchujin17

半導体が普及したあとでは、文字コードから文字フォントを生成するのは「キャラクターROM」が使われました。一文字あたり8x8ドットで256文字ぶんを格納すれば2Kバイトになります。今でこそ「たった2Kバイト」ですが、80年代以前には大変な容量でした。

2015-08-02 10:49:02
ウチューじん・ささき @uchujin17

もう一つの問題は、画面に表示する文字情報をどうやって記憶するか。80x25文字でもやっぱり2Kバイト。PDP-11の主記憶がコアメモリで4Kワードですから、70年代の「2Kバイト」の高速読み書きメモリというのは大変に貴重なものだったのです。

2015-08-02 10:51:57
ウチューじん・ささき @uchujin17

ブラウン管じたいを記憶素子に使う「メモリースコープ」というものもありました。蛍光面が帯電するようになっていて、帯電の有無によって電子銃の負荷が変わることを利用して、一度表示した輝点がずっと表示され続けるようにするという特殊なブラウン管です。

2015-08-02 10:53:55
ウチューじん・ささき @uchujin17

大学時代(1987年)に大学の粗大ゴミ置き場に廃棄されていたメモリースコープ端末を拾って調べたことがあります。電源を入れたら稼動しました。稼動状態のまま今も持っていたら結構な価値が出たんだろうなぁ。

2015-08-02 10:55:01
ウチューじん・ささき @uchujin17

拾ったメモリースコープがどんな方式でフォントを生成していたのかは調べていません。文献によれば、半導体ROMが普及する前には特殊な真空管でフォントを生成していたものがあったようです。

2015-08-02 10:58:12
ウチューじん・ささき @uchujin17

原理は要するにブラウン管を直列に2段接続するもの。手前のブラウン管は純粋なフォント生成用。電子銃(陰極)と陽極の間に0-9,A-Zのフォントを彫り込んだ遮蔽板を置き、文字コードとスキャン位置によって偏極の電圧を変化させ、文字フォント情報を読み取って次段の電子銃に渡すものです。

2015-08-02 11:01:37
ウチューじん・ささき @uchujin17

この「フォント管(仮称)」は現物を見たことはなく文献で読んだだけです。なんちゅーことをやるんだと思いましたが、こうやって「1ビットの大きさ」を見れば納得できます。 pic.twitter.com/daZ5FLDwN3

2015-08-02 11:04:57
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ウチューじん・ささき @uchujin17

PDP-11とかALTAIRとかIMSAIの「LEDとスイッチたくさん」というのは、「文字コードとフォントの変換がそんなに大変なら、文字コードのまま01000001と表示すればいいじゃない!」という意味でだいたいあってます。 pic.twitter.com/G8HtSQKC11

2015-08-02 11:14:27
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ウチューじん・ささき @uchujin17

ブラウン管表示システムのベストセラー、DEC VT-100(1978)。うちの会社も昔はシリアルCRT端末を作っていて、リファレンスとしてDEC純正VT-100を所有していましたが、事務屋に廃棄されてしまいました(;_;) pic.twitter.com/5SJ2iUSuVt

2015-08-02 11:22:22
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ウチューじん・ささき @uchujin17

来なかった未来ゆんゆん。家電メーカーのニーマン・マーカス社が1969年のクリスマス・カタログに載せた「キッチン・コンピューター」。デザインは近未来的だけど、インターフェースはビットスイッチ。 pic.twitter.com/x4rLjxVvC1

2015-08-02 11:37:52
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ウチューじん・ささき @uchujin17

キッチンコンピュータの中身は工業用で鳴らしたハネウェル316ミニコンピュータ、0.3MIPS 16bit 4Kワードのコアメモリ、定価10600ドル。1台も売れなかったそうな。こんなに古いアイデア倒れ商品がこんなに綺麗に残っているのが驚き。

2015-08-02 11:40:05
ウチューじん・ささき @uchujin17

そういった貴重な現存品を時代ごとに並べ、そこに使われた技術と歴史的意義を丹念に解説。それはすなわち、それを作った人達への最大限の尊敬だと思います。

2015-08-03 04:47:34
ウチューじん・ささき @uchujin17

@Keitakamikita @Somnium 私は本職がネットワーク屋なので、こんな展示を見たら涙が出そうです。ALTO IIのイーサネット基盤!802.3規格じゃない本物のイーサネット!! pic.twitter.com/TekrVQIIcN

2015-08-03 08:44:58
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ウチューじん・ささき @uchujin17

@Somnium @Keitakamikita その「狂った天才」がAppleを飛び出して作ったNeXTは商業的には成功しませんでしたが、その優れたGUIとプログラム開発環境はWEBブラウザの母体となった、という展示もあります。 pic.twitter.com/Ah80nwn3Jj

2015-08-03 08:48:57
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ウチューじん・ささき @uchujin17

歴史の転換点になった製品もあれば、アイデア先行すぎて1台も売れなかった製品もあります。十万人単位で人の命を奪うために作られた核ミサイルもあれば、それを防ごうとした防空システムもあります。スパゲッティみたいな配線、手作りの試作基盤、傷だらけで辛うじて現存した現品。

2015-08-03 04:45:00
ウチューじん・ささき @uchujin17

コンピュータ歴史博物館の話にたくさんのファブとリツイート頂きありがとうございます(^^) 日野の鈴木考さんは工業博物館を「考え、考え、考えそして考えた先人の、人間の営みに対する敬意を捧げる殿堂」と評していますが、この博物館もそれを体現していると思います。

2015-08-03 04:42:48