日本海軍の各種指揮系統・号令まとめ
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日本海軍における機銃の指揮系統については簡単に説明すると艦長→機銃指揮官→機銃群指揮官もしくは機銃長→機銃員の流れで通常行う。艦長、機銃指揮官は戦闘時は防空指揮所に詰めており、対空戦闘開始については艦長の令を原則とし艦長の「対空戦闘」の令によって開始される。
2015-07-25 14:39:57ただし、急を要するような場合については機銃指揮官、機銃群指揮官および銃長は艦長の砲戦企図を体した上で独断戦闘開始、目標の選定および射撃の終始について令することができる。
2015-07-25 14:43:59機銃指揮官は先ほどの艦長の「対空戦闘」の令もしくは急を要する場合の独断戦闘開始をもって「対空戦闘」を下令する。伝令についてはこれを群指揮官へと伝達を行い、現在までに知り得た敵情等を通知する。
2015-07-25 14:50:13群指揮官または銃長については艦長および機銃指揮官からの令に注意しつつ、自身が受け持つ機銃や側近の者に対して見張を厳にさせる等の指示を行い戦闘に備える。群指揮官は常に指揮棒にて機銃を指揮し、目標の機種等が予め判明しているような場合においては要すれば的速等を下令しておく。
2015-07-25 14:55:55戦闘後に受け持ちの銃員、機銃、弾薬の損耗等発生した場合には必要な指示をして適切な処置を行うことが求められている。銃員については弾倉を装填し定められた操法によって機銃を操作するとともに受け持ち区域の見張りを厳にして戦闘に備える。
2015-07-25 15:00:35砲火指向、射撃目標の指示の要領などについては当初相互関係にあって交流を深めている方に対して行いたいと考えている。
2015-07-25 15:06:50噴進砲の指揮系統については艦長→高射指揮官→噴進砲群指揮官→幹部員(射撃指揮装置)及び砲台という流れである。この辺は機銃や高角砲とも差異はない。
2015-08-02 20:44:18「砲火指向」について。過去に何度か述べたが、敵機の占める空域の機数又は機種に対して我の数群数基の砲銃(銃側照準の機銃数基)を区分(配分集中)指向する運用法をいう。
2015-08-09 16:24:01砲火指向は機銃指揮官による決定及び下令を通例として令が無い場合は群指揮官(いないところは銃長)の独断処置に依るものとされる。
2015-08-09 16:24:53敵機が占める空域に対する砲火指向として以前紹介した「指向第一」と「指向第二」があり、両方ともに属さない場合は「独立砲撃始め」、「急ヲ要スルトキ(ママ)」を以て指向法を兼ねるものとしている。
2015-08-09 16:24:59