手榴弾は弾薬で武器ではない、説の真偽

中谷元防衛相の答弁を検証
国内 安保法案 中谷元 安倍

外務省サイトより抜粋。

小型武器問題について
平成19年10月
【参考2】「小型武器」の定義(国連小型武器政府専門家パネルでの報告書) 致命的な戦争手段として使用するため軍隊仕様で製造された武器で、(1)一人で携帯・使用が可能な「小火器(Small Arms)」、(2)数名で運搬・使用が可能な「軽兵器(Light Weapons)」、(3)弾薬及び爆発物の3種類があるとされている。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/arms/sw/gaiyo.html

この(3)をみると弾薬は「小型武器」に含まれるようだ。そして「専門家パネルでの報告書」とはこれだろうか。「Report of the Panel of Governmental Experts on Small Arms」
http://www.un.org/depts/ddar/Firstcom/SGreport52/a52298.html

ここの26段落では武器の定義が挙げられているようだが、missiles(ミサイル)、hand grenades(手榴弾)の単語が見える。

  1. Based on this broad definition and on an assessment of weapons actually used in conflicts being dealt with by the United Nations, the weapons addressed in the present report are categorized as follows:

(a) Small arms:
 (i) Revolvers and self-loading pistols;
 (ii) Rifles and carbines;
 (iii) Sub-machine-guns;
 (iv) Assault rifles;
 (v) Light machine-guns;

(b) Light weapons:
 (i) Heavy machine-guns;
 (ii) Hand-held under-barrel and mounted grenade launchers;
 (iii) Portable anti-aircraft guns;**
 (iv) Portable anti-tank guns, recoilless rifles;**
 (v) Portable launchers of anti-tank missile and rocket systems;**
 (vi) Portable launchers of anti-aircraft missile systems;
 (vii) Mortars of calibres of less than 100 mm;

(c) Ammunition and explosives:
 (i) Cartridges (rounds) for small arms;
 (ii) Shells and missiles for light weapons;
 (iii) Mobile containers with missiles or shells for single-action anti-aircraft and anti-tank systems;
 (iv) Anti-personnel and anti-tank hand grenades;
 (v) Landmines;
 (vi) Explosives.

上の定義を日本語に訳したものが次の表1
2.小型武器問題とは何か? ―冷戦後の武力紛争の特徴―
(1) 小型武器の定義/分類と数字
「小型武器」とは、1997 年に国連小型武器政府専門家パネルが作成した報告書によれば、 「国連が関与する紛争で実際に使われているタイプ」で、特に軍事用に製造された武器が対 象であるとした上で、①兵士一人で携帯、使用が可能な「小型武器 (Small Arms)」、②兵士 - 64 - 数名で運搬、使用が可能な「軽兵器 (Light Weapons)」、③弾薬及び爆発物 (Ammunition and Explosives)の3種類があるとされており、一般的にはこれらを総称して「小型武器」と呼ん でいる (ただし、弾薬・爆発物のカテゴリーには「対人地雷」も含まれるが、1997 年に対人 地雷禁止条約が締結されていることを踏まえ、小型武器問題のスキームからは除外されてい る。)(注3)。

表1. 国連小型武器専門家パネル報告書による小型武器等の分類(注4)

小型武器
回転式拳銃、自動式拳銃、ライフル銃及びカービン銃、小型軽機関銃、突撃 銃、軽機関銃

軽 兵 器
重機関銃、携帯型手榴弾発射台、携帯型発射砲、携帯型対戦車用銃及び無反 動ライフル銃、携帯対戦車ミサイル及びロケット発射装置、携帯用対空高射 砲、口径 100 ミリ以下の直撃砲

弾薬・爆発物
小型武器用弾薬筒、軽兵器用弾薬及びミサイル、対空・対戦車用可動式砲弾 及びミサイル、対人・対戦車用手榴弾、地雷、爆発物

- 注 -
3.外務省軍備管理・科学審議官組織編『我が国の軍縮外交』(財)日本国際問題研究所軍縮・不 拡散センター、2002 年、109 頁を参照。
4.UN Doc. A/52/298, para.26.小型武器分類の日本後訳については、国連広報センター『なく そう!小型武器・対人地雷展 (パンフレット)』2001 年、等を参考にして筆者が作成した。
http://www2.jiia.or.jp/pdf/global_issues/h14_funsou-yobou/6_yamane.pdf(p63・64)

以上の通り、弾薬は武器の一部(一種)であり、また手榴弾やミサイルもやはり武器の一部(一種)であるという、ごく当たり前の結論になるようだ。

コメント

ケイ @qquq3gf9k 2015年8月6日
ツイートまとめですらない案件
八代泰太 @3914kcorkcolc 2015年8月6日
だから今まで「武器(弾薬を含む)」としていたのを単に「武器」としたんだろ?「武器(弾薬を含まない)」とでも書けばよかったか?
ekesete1 @ekesete1 2015年8月6日
3914kcorkcolc 中谷は「弾薬は武器ではない」と考えているらしい。それが間違いということ>中谷元・防衛相は8月3日、安保法案を審議する参院特別委員会で、手榴弾は武器ではなく「弾薬」であるため他国軍に提供できるとの認識を示した。日本共産党の井上哲士氏の答弁に答えた。http://www.huffingtonpost.jp/2015/08/04/grenade-weapon_n_7931656.html
Gril @Gril_ops01 2015年8月6日
防衛省の規格どおりの答弁しただけやん。単なる「消耗品」なので供与も可能と
ekesete1 @ekesete1 2015年8月6日
Gril_ops01 中谷は弾薬は武器ではないとしているらしい。つまり間違い>安全保障法制で「弾薬」と「武器」の定義が問題になっています。中谷防衛大臣は手りゅう弾に続いてミサイルも「武器」に当たらないという見解を示しました。「ミサイルについては『弾薬』と『武器』の定義にあえて当てはめるとすれば『弾薬』に当たる」(中谷 元 防衛相)http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2555621.html
Gril @Gril_ops01 2015年8月6日
ミサイルと言っても色々あるからねぇ…91式携帯地対空誘導弾みたいな一人で運用できるものから大陸間弾道ミサイルみたいなサイロが必要な超大型まで。さてあんたはどのミサイルを想定しているのかな?
ekesete1 @ekesete1 2015年8月6日
Gril_ops01 読んでないのか。何しに来たんだ>軽 兵 器 携帯対戦車ミサイルサイル及びロケット発射装置 弾薬・爆発物 小型武器用弾薬筒、軽兵器用弾薬及びミサイル、対空・対戦車用可動式砲弾 及びミサイル、対人・対戦車用手榴弾
八代泰太 @3914kcorkcolc 2015年8月7日
ekesete1 あのなぁ。これまで弾薬の提供も止めるには「武器(弾薬を含む)」と書かないといけなかったわけだ。括弧書き付け加えないと弾薬が含まれることにならないのに、「弾薬は武器の一部だから『(弾薬を含む)』が外れても、武器の貸出禁止に引っかかるんだ」って言ったら、今まで態々括弧書き付けてた理由は何なんだ?
ekesete1 @ekesete1 2015年8月7日
3914kcorkcolc 国連の定義通り>「武器(弾薬を含む)」 カッコ内は中谷のように定義を知らない人向けの注釈「武器というのは弾薬もはいるんですよ」
horizon @over_thehorizon 2015年8月7日
そもそも「国連小型武器政府専門家パネルでの報告書」は、「非合法に流通し、過剰に蓄積された小型武器をどのように回収、破棄していくか、また、小型武器が非合法に流通しないように、いかに規制していくか」を目的にした国連における軍縮部門における用語の定義をしているだけ。 要するに外交官用語。
horizon @over_thehorizon 2015年8月7日
各国の軍組織で使用される用語を、これが定義しているわけではない。
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