時期外れですが、ポーランド語のクリスマスキャロルを訳すのです。To już póżno ale mam ochotę przetłumaczenia kolędę.
2011-01-04 15:01:34メロディに合わせて訳すということ、言葉の意味をしっかり捉えることの両立は難しいのです。そして昔の賛美歌の雰囲気を出すことも考えると、そうやすやすと訳せるものではないという。
2011-01-04 15:08:16もっといい素材もあるのでしょうが、とりあえずこの演奏を参考にしてもらうことになります。 http://www.youtube.com/watch?v=vto4wPIJoig
2011-01-04 15:09:46第三連は直訳すれば「人々の喜びはいたるところにあふれ」ですが、この長い情報を日本語で収めるには相当カットしなければならない。こういう難点があるわけです。
2011-01-04 15:27:40同様に第四連も「天使は谷間いで目覚めさせる」なのですが、これは「目覚めさせる」などという言葉は賛美歌らしくない。「起こす」もいまいち。次の連との兼ね合いで「告げる」を用いることに。
2011-01-04 15:29:25最後は「餌を牛たちに森の下(中)で与えている牛飼いたちよ」となっていますが、そのままでは冗長。それで前の連から谷間を引っ張ってきて、「谷間の森の牧人に」としてみたわけですが、第四連で文意が切れた後にとってつけたような第五連になってしまいました。
2011-01-04 15:32:47そしてまた、全体的に見て、クリスマスの賛美歌に使われそうな語彙を選んで翻訳するということ、また文語体を用いることがしっかりできているかを考えると、不完全の感は否めないのです。
2011-01-04 15:34:07異文化のものを翻訳するというのはかくも困難を伴う作業なのです。ただの歌でさえこうなのですから、翻訳がどれだけ気を使う作業なのかおわかりいただけたかと思います。
2011-01-04 15:37:46さっきの動画はゲッティンゲンのものですが、こちらはれっきとしたポーランド中部の都市ウッチの教会のもの。 http://www.youtube.com/watch?v=_loBkEH_nnw
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