わたしは当時も今も道交法遵守していたので、特攻隊長のずっと後ろを走るわけです。お豆腐です。お味噌です。 @mkvet
2015-08-10 22:27:58道交法遵守してても、集会にでたら捕まるんだな、なんて思いながら停車しました。 署まで迎えに来てもらうのは申し訳ないな、と。 @mkvet
2015-08-10 22:31:03わたしの免許証を確認しながら、警官が言いました。 「ああ、そうなの。今夜は族も出てるから気をつけて帰るようにね」 @mkvet
2015-08-10 22:34:10ある週末の勉強会(=集会)で、長が訓示を垂れたのち、走路を発表しました。 「◯◯山の××寺まで走って解散!」 @mkvet
2015-08-10 22:38:45わたしは、その走路はあまり好きではありませんでした。片や切り立つ山、他方は谷底な道がぐねぐねとくねっているうえ、街頭が少なくて暗いのです。 @mkvet
2015-08-10 22:41:04暑い季節に寺に集まるのもなんだかなあ、と思いながら、長が走りだし、皆が続き、特攻隊長()がしんがりを守り、さらにそのずっと後方から法定速度でおいかけて(=離されて)いきました。 @mkvet
2015-08-10 22:43:13山のふもとにたどり着くずっと前から、たったひとりで走っていました。いざヒルクライムを前にして、あきらめて帰るか、ちんたら進むかちょびっと悩みました。 @mkvet
2015-08-10 22:45:55非力な原付ですから、ヒルクライムなんて ゆったりしたものです。安全第一を心がけつつ、確実に前進していきます。 @mkvet
2015-08-10 22:48:10彼らは、対向車線を降りてきました。台数はそれほどでもなかったのですが、なにせわたしはひとり。因縁つけられたらまずい! どきどきしながらすれ違いました。 @mkvet
2015-08-10 22:53:37そんなわたしを無視して、彼らは後方へ走り去って行きました。 わたしは安堵し、そしてあらためて焦りました。 わたしの勉強会のみんなとトラブった後だったりしたら!!みんなはだいじょうぶなの!? @mkvet
2015-08-10 22:59:04自分なりに思い切りアクセルを開き、愛車なりに排気を撒き散らし、たいして速くもない速度で目的地に向かいます。みんなは...みんなは!! @mkvet
2015-08-10 23:00:37ようやく、やっと、その寺に到着しました。 わたしがやってきたのに気づいた特攻隊長が、笑いながら近づいてきました。 彼の笑顔で、なにもなかったことを理解しました。 @mkvet
2015-08-10 23:03:01「なにもなかったんですね?だいじょうぶだったんですね?」 「うん?なにもなかったよ。キミがだいじょうぶか心配してたよ。いつも通り遅いだけだろうと思ってたけどね」 「連中となにもなかったんですか?」 「連中?連中って?」 @mkvet
2015-08-10 23:05:18「すれ違ったんです。ここから下っていった連中ですよ。別チームですよね、あれ」 「え?別チームなんかいなかったよ」 @mkvet
2015-08-10 23:07:00