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七井史門(ステップジュンが面白い)
@7ishimon
さて、折角なので今日購入した巴里のイザベルについての視聴感想でも書いてみます。さわりの1～4話まで。非ロボ系関係の感想でもこれは一際マイナーな作品かなと思いつつ。(キリン名曲ロマン劇場シリーズがそうなのかもしれない) pic.twitter.com/RcbE3L6Fi2
2015-08-12 23:20:15
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@7ishimon
いわば革命ものとしてベルばらと同期の作品になる。ふとこの作品が気になっていたきっかけは首藤剛志さんが全話脚本を執筆されていた点で異様に濃度が濃さそうな作品だった事と、アマゾンでのDVDBOXレビューが妙に興味をそそった事による。
2015-08-12 23:21:42
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@7ishimon
中古だと結構安く(下手すると3ケタ程で買える)、私も過去に何度か見た覚えがあったがいざ探そうと思ったらなかなか見つからなかった。名古屋でDVDBOXを購入する事が無事果たせた。そんでもって、これは子供向けの作品じゃねぇと色々とひやひやしながら興味を寄せつつ見ている。
2015-08-12 23:22:54
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@7ishimon
あとこの作品はフランス革命を題材にしたのかと思えば、どうやらそれから100年近く後の普仏戦争(プロイセンとフランスの対決)を題材としておりラ・セーヌやベルばらと扱う時代が異なる。
2015-08-12 23:24:17
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@7ishimon
また、この作品の特徴として革命時において無能なり悪役なりと扱われやすい貴族が”被害者”という変わった切り口で作品を描いている所かとも。
2015-08-12 23:25:07
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@7ishimon
普仏戦争におけるプロイセン軍によるパリ包囲戦から物語は始まる訳で、第1話で社交界パーティーを楽しんでいたはずの貴族にナポレオン三世がプロイセン軍の捕虜となったという凶報が届き、パリからベルサイユへと避難する貴族の描写が序盤では描かれる。
2015-08-12 23:27:23
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@7ishimon
ここら辺、パリからベルサイユへ避難できる貴族は別荘をもっているからで、庶民は”別荘がないから避難できない“と皮肉めいた様子で貴族たちの避難を見つめる描写もあるのだが。ちなみに避難できない庶民はパリを守るための抵抗運動へと走るそうである(史実でもそうらしい)そこは今後に期待か
2015-08-12 23:29:17
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@7ishimon
ただ、自分だけ我先に逃げる貴族を批判的に描いているかというと第4話では、貴族たちが避難したルートが交戦状態に発展してしまったせいで、プロイセン軍の攻撃を受けて次々と戦死する貴族の描写が出てくる pic.twitter.com/gHa6XZC789
2015-08-12 23:31:07
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@7ishimon
また、革命勢力に貴族が打倒されるというより敵国の軍隊が貴族というか”パリ市民”として容赦なく虐殺していくスタンスで描かれているのがユニークな所かもしれない。
2015-08-12 23:33:28
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@7ishimon
いわば国家の奸を取り除いてのより良い国づくりの為に戦争をしている訳ではない。相手は侵略として戦争をやっているにすぎないのである。目の前の相手が市民だろうと貴族だろうとよほどの事がない限り敵として除去するにこしたことはないのである。
2015-08-12 23:38:05
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@7ishimon
この戦争の背景のおかげか、主人公のイザベルら貴族達が庶民にはない富や権力で自分だけ安全な所へ逃げるようなことは滑稽、自業自得という印象を与えるのだが、そんな彼らも政情の変化に翻弄されプロイセン軍に虐げられていく構図があると”ざまぁ”とは手放しで言えないかとも。
2015-08-12 23:39:36
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@7ishimon
また、序盤ではイザベルと姉のジュネビエーブ、そして彼女達を取り巻く4人の男性のドロドロとした恋愛模様が最初から展開されている所も注目だ。これは当時としては子供向けとはお世辞にも言い難い深さ
2015-08-12 23:40:58
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@7ishimon
4人の男性は全員美形。左上からイザベル、ジュネビエーブの兄アンドレイア(市川治)、幼馴染の貴族ジャン(三ツ矢雄二)、アンドレイアの同僚でジュネビエーブの婚約者ビクトル(曽我部和行)、ジュネビエーブが恋するピアノ教師ジュール(安原義人) pic.twitter.com/2IDWmSuvdz
2015-08-12 23:43:44
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@7ishimon
中の人の件もあるが当時にしては乙女ゲームっぽいようなキャスティングと役柄の美形揃いというべきか。アンドレイフはシスコンとしてリヒテルが重なり、ジュールは安原氏では珍しくまじめで誠実な青年といったところか。
2015-08-12 23:45:23
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@7ishimon
また、個人的にはジャンがイザベルへ昔から求婚し続けても相手にされない冴えない二枚目半として、緊迫感が常に漂うこの作品の中では潤滑油のような役割を果たしているキャラとして結構立っているなぁと。
2015-08-12 23:46:32
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@7ishimon
また、求婚として挙げたバラの花束をイザベルに捨てられた後、「捨てられた花の中から一輪のバラを君の胸に揚げる勇気はあるんだ!」を一輪だけ拾って渡す描写がなかなか上手い台詞回しかと。なんか無駄に恰好よい pic.twitter.com/DtmfawzjVc
2015-08-12 23:47:43
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@7ishimon
それから、ジャンが一輪のバラを渡してご満悦で帰ったら階段を踏み外して転び、イザベルから「地面に足がついてないのよ!」との皮肉も上手い。その後ジャンが今日は駄目だったが、そのうちしばらくすればなびくだろうと能天気にかんがえているのもまた(笑)
2015-08-12 23:48:53
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@7ishimon
またイザベル役を演じるのは小山茉美さんだが、首藤さんにとってはこの仕事がきっかけで小山さんへ信頼を寄せるようになった(レミー島田のキャスティングにもつながる)という役だったらしい。
2015-08-12 23:49:51
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@7ishimon
実際、イザベルの演技も「そのお世辞、乗せられちゃおうかしら」と人の御世辞に対して上機嫌に笑う所から初めて、軽妙洒脱なキャラが既に立っており後のレミー島田というべきか(笑)
2015-08-12 23:51:18
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@7ishimon
また、首藤さんの作品繋がりでゴーショーグン、ダンクーガノヴァでイザベル・クロンカイトという人物が登場している訳だが、そのキャラの元ネタとしておそらく彼女がいるような気はしなくもない
2015-08-12 23:51:51
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@7ishimon
第1話……イザベルが15歳の誕生日を迎えて、貴族として社交界デビューから、社交場にナポレオン三世が捕虜となる凶報が届くまで。ドレス姿のイザベルだがやや描きなれていない印象があるのは気のせいか pic.twitter.com/MRcM21LNgf
2015-08-12 23:54:10
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@7ishimon
そして、ドラマの始まりとしてジュネビエーブ、ビクトル、ジュールの3人の間で既にドロドロとした三角関係が芽生えてしまっており、社交界デビューとしてビクトルが自分の婚約者だったらと淡い期待を寄せる乙女イザベルが泥沼の恋模様を知ってしまう。 pic.twitter.com/BrqCG2h8ry
2015-08-12 23:55:55
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@7ishimon
ここら辺、ジュネビエーブの婚約者としてビクトルは両親が選んだ人物だが、彼はフランス軍の陸軍大尉として、同僚かつ彼女の兄であるアンドレイアが戦場から帰還していないという状態で自分だけが結婚して幸せになってはいけないとの矜持故に、2年間も結婚を引きのばしてしまっていた……
2015-08-12 23:57:15
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@7ishimon
ビクトルは軍人として潔癖な人物であり、婚約者の兄を無視して自分だけ幸せになってはいけないとの戒めも確かに分かる。だがしかし、2年の時の流れは彼女にとって身近なピアノ教師ジュールへ気持ちが移ってしまうだけの時間として十分すぎた
2015-08-12 23:58:35